恋愛適齢期
事前知識無しで観に行く映画が増えてきました。
今回観に行くにあたって持っていた知識は、ジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブスが出ている事だけ。『恋愛小説家』を観ただけなんですけど、僕の中ではジャック・ニコルソンの評価が高いので、それだけを理由に観に行きました。一応、それ以外にもポスターは視界に入れる程度ですが見ていたんですが・・・・
観るまでのストーリーの予想としては、タイトルからして、もう爺であるジャックが、ポスターの真ん中に写っている女性を巡ってキアヌと三角関係を繰り広げる物だと思っていました。・・・ところが。この作品、主演はジャックではなくてポスターの真ん中に写っていた女性ですよね?その名もダイアン・キートン。しかもこの人、54歳の役ではないですか。実年齢もそれぐらい。視界に入る程度にしか観ていなかったポスターでは、そんな小母さんには見えませんでした。うん。よく見るとシワとかあるんですよね。驚きました。
いやー、脚本が良く出来ていたと思います。それ程ひねった事をしていないのにどんどん魅せられるのはやっぱり脚本の功績でしょう。そしてジャックとダイアンの演技。ジャックの方は「良い演技」。ダイアンの方はもう演技のレベルを超えていた様な。年寄りが恋愛をするこのお話し。ラブストーリーで老眼鏡がキーアイテムになるなんてちょっと物凄いですよね。
『ミスティック・リバー』に続き、今年は脚本と役者に恵まれた作品に恵まれていますね。
さて、すっかりキアヌが無視されてしまいました。まあ別にキアヌの事なんて好きじゃなかったんですけどね。好きじゃなかった。そう。過去形です。この作品でキアヌは36歳の医者を演じています。とても爽やかな医者。『マトリックス』シリーズでワケの分からん格好をしていたキアヌですが、白衣を着たりカジュアルな格好をしてニコニコしている彼はとても素敵でした。彼は36歳にて初めて恋をする訳ですが、それについて語る台詞の一部「僕は医者ですし独身ですから実は結構モテるんです」もちっとも嫌味に聞こえません。爽やかに彼に言われると納得します。もしくは「もしかしてホモ?」と疑います。さっきの台詞の中に「器量が良いですし」が加わっても嫌味には感じなかったでしょう。キアヌの魅力発見。
2004年3月28日鑑賞