ぷりてぃ ウーマン
お婆さんのみで構成される実在する劇団<ほのお>をモデルにし、劇団の立ち上げから舞台の成功までを描いた物語です。
年齢を重ね、もうやる事がなくなってしまったお婆さん達が一発奮起して、市民サークルの発表会でド素人演劇を発表してやろうだなんて、良いではありませんか。「年寄りだって夢を見たって良いじゃないか」劇中に出てくる台詞ですが、僕もこうやって年を取って行きたいと思います。実話がモデルになっているとは言え、こういったコンセプトの物語って好きだなぁ。
と、内容以前に映画をベタ誉めしてしまいましたね。
物語の主軸は葵婆さん率いる劇団の部分なのですが、もう1つの物語りも進行します。それは、葵が演劇をやろうと思い立つきっかけを作る事になった孫の加奈子の物語りです。彼女はシナリオライターとして上京していたのですが、挫折して実家に帰って来たところだったのです。彼女が劇団に関わる事によっていかに再起していくか、この物語りも劇団の裏で進行していきます。頑張るお婆さん達に感化されて、もう1度東京で頑張って見ようと決心する加奈子。はっきり言って陳腐な発想なのですが、この加奈子の決意がお婆さん達の頑張りを見え易くする効果をもたらしたのだと思います。うん、上手いもんだ。
しかしこの年に観た邦画にはやたらと岸部一徳が出ていたなぁ。好きだから良いんですけどね。売れっ子ですな。
あと『バトル・ロワイヤルII』で総理大臣だった津川雅彦がこの映画では市長。分からんもんだ。
2003年10月19日鑑賞