アイ,ロボット(原題:i,ROBOT)

 


 ロボット三原則というものが有ります。

SFの世界では有名なんでしょうね。この映画は、ロボットがロボット三原則を守るのが絶対である事を大前提として描かれています。ロボットを作る会社は必ず自社製品に三原則を吹き込んでおくのです。だから、ロボットは絶対に人間に危害を加えないし、絶対に人間に忠実なのです。だから、ロボットが人を殺したのか?がミステリーの主軸として描かれるのですが、僕はここに熱中する事が出来ませんでした。

 

 「ドラえもん」や「ドクタースランプ」を見ながら育った日本人にとって、ロボット三原則の重大さは理解できないと僕は思うのです。

だいたい、この映画の中の世界だって、悪意の企業が製品に三原則を組み込まずに作ってしまう可能性を一切考えないのはおかしいのではないでしょうか?どうもここ最近、物語の主軸となる部分が嘘っぽい映画ばかり観ている気がしますね。

 

 物語りが弱いからって、ではアクションで挽回出来るかと問われると、それも無い気がします。

CGで形成されたロボットが大量に大暴れしても、面白くもなんともありません。ウィル・スミスは頑張っていたのでしょうけど、これだけ現実味の無い映像の世界で飛んだり跳ねたりされてもあまり報われませんよ。

 

2004年9月26日鑑賞


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