ウインドトーカーズ(原題:WINDTALKERS)

 


 えー!ジョン・ウーが監督の戦争映画?それはどうなのよ?

ってのが僕の最初の印象でした。確かに僕は戦争映画が好きなのですが、飽くまでリアリティを求めて作られた作品に限るのです(本当にリアルかどうかは別問題)。だから、アクション映画の巨匠が戦争映画なんて作っちゃうと、主人公が超人的な強さになって銃をぶっ放しちゃうんじゃないかと心配してしまう訳です。主演はアクションも可能なニコラス・ケイジですし。『ミッションインポシブル2』で、この監督は僕の好みに合わないなぁと思っていたので、ケイジが主演じゃなければこの映画は観なかったかも知れないですね。

 

 さて、そんな不安だらけでこの映画を観た訳ですが、これは紛れも無く『プライベート・ライアン』以降の戦争映画でしたね。リアリティ重視で、それ程無茶の無いアクションで構成されていました。それでいて且つ迫力のある戦闘シーンを観せてくれて、満足出来ました。しかしこれはある意味、ジョン・ウー監督のファンにとっては物足りなかったのかも知れないですね。主人公が華麗に舞って銃を撃つなんて事はしませんから。ケイジにそんなことされても楽しくないと思うけど。そう言えば、超お約束の、白い鳩も出て来ませんでしたね。こりゃー監督のファンは不完全燃焼でしたでしょうな。

 

 

2002年8月25日鑑賞


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