デイ・アフター・トゥモロー(原題:THE DAY AFTER TOMORROW)
地球温暖化が引き起こす異常気象によって世界が壊滅しちゃうパニック映画です。
今までは、竜巻が発生するだけで1本の映画、大雨が降るだけで1本の映画、火山が爆発するだけで1本の映画、台風が来るだけで1本の映画、隕石が落ちるだけで1本の映画(大雪の映画は有ったかな?)って感じだったのですが、もうこの映画では雨、雪、雹、雷、竜巻と、あらゆる異常気象を色々一気に観せられてしまいます。もう今時どんな映像を観せられても驚かないと思っていたのですが、これだけ沢山の大スペクタクルシーンを観せられると、やっぱり映像を作り上げる技術の発達には驚かされます。
って訳で、この映画は中盤までの異常気象シーンを観て終わり・・・でも良いかも。
ただ、そういう訳にはいかないのは当然でして、父子の愛情を描いたドラマも展開します。これがギリギリ魅せてくれる。もう1歩退屈だったらこの映画はただの異常気象映画で終わりでしょう。ま、父子の愛情を表現する為に異常気象が利用されているので、どっちもどっちなんですけど。あ、父子の愛情よりもアメリカ政府へ対する批判的な内容の方が面白いかも。決して政治批判が観処!とは言いませんが、興味深い物は有ります。
ま、この映画、ハリウッドのパニック映画らしく、ご都合主義も満載ですが、少なくとも異常気象の様子を観る為だけに劇場に足を運んでも損はしないでしょう。あ〜、しかしペニシリンをどう使用したのかとか、狼がどうやって生き延びていたのかとか。そうそう、あの狼はCGだったのか実物だったのかが気になって・・・
2004年6月20日鑑賞