シルミド(原題:実尾島)

 


 「冬のソナタ」を初めとする、韓国モノを見ていていつも思うのですが、韓国人の名前って覚えにくい!

僕はこの映画を最後まで観て、結局誰の名前も頭の中に残らずに終わってしまいました。元々、設定上訓練兵達は名前が重視されていない人達ばかりではあるのですが、教官である人達もチェとかチョとかで覚えにくい。まー、これは僕の脳内の整頓能力の問題なので、ここで文句を言っても全く意味が無いのですけどね。

 

 この映画、韓国では1200万人を動員したと言われています。1200万人と言うと、日本の映画ではほぼ例を見ない数字なんじゃないでしょうかね。『千と千尋の神隠し』あたりが1000万人ぐらい動員していた気がしますが、人口が日本より少ない上に、年齢制限があるこの映画で1200万人を動員したと言うのだから、その凄さは歴然でしょう。

 キム・イルソン暗殺を命じられた特殊部隊の運命を、実話を元に描いた物語です。僕はこの映画の元になった事件を全く知らないですし、どこまで実話に忠実なのかも分かりませんが、大筋を実話だとすると、本当に可哀相な出来事です。こんな悲惨な事はあってはならんでしょう。

 

 物語中盤まで特に目立たないチョ軍曹なのですが、終盤に物凄く肝心で良い役回りになります。ってか、最後まで大きくは目立たないのですが、この人がいたからこそ、僕はじわりじわりと泣かされてしまいました。後からぐっと来る映画。本当に久しぶりに映画を観て涙ぐんでしまいました。もう1度観ても良いかなぁ。

 

2004年6月28日追記:

 『千と千尋の神隠し』は日本では2000万人超の観客を動員していました。

 

2004年6月13日鑑賞


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