踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ

 


 最終的に邦画の実写史上最高記録を更新する大ヒットとなったこの映画、まぁ、それぐらいのヒットは予め予測出来ていたので、公開からちょいと時期を遅らせて観に行きました。でもそれが良くなかったのです。

 

 別に大画面で迫力を感じ取らなくても良い映画は自宅でビデオで観たら良いやと考える人は僕の身の回りにも沢山居ます。確かにある程度はその考えに同意出来るのですが、僕は大勢の人と映画の感動を共感したいだとか、自宅のテレビだと画面に自分の顔が映るから嫌だとか、スピーカーに囲まれて立体音響やら大音量を楽しみたいとか、自分なりのこだわりが有ってビデオ派の考えにはどうしても絶対的な賛成は出来ません。そしてこの映画を観て更にその思いを強めるのでした。映画の中で、演出として無音になる場面があった場合、それは無音にする事によってその場面が最も映えると制作者側が考えての演出なのです。この無音の演出は、映画館ならばマナーの悪い客が居ない限りほぼ完璧に感じ取る事が出来るのですが、自宅ではかなり難しいと思うのです。風が吹いていたり、蝉が鳴いていたり、電話が鳴ったり、冷蔵庫が唸ったり。冷害として、完璧な防音装置を備えたホームシアターを所有している人には関係無いのですけどね。

 

 と言う訳で、特に派手なアクションシーンが有る訳でも無いこの映画も出来れば映画館で観て欲しいです。はい、終わり。嘘。

いつものシネコンでこの映画を観たのですが、僕がチケットを買った回の上映スクリーンは、普段はもう終わりそうな映画や、上映規模の小さい映画を上映する、そのシネコンの中でも最も小さいスクリーンだったのです。そんな気合の入らないスクリーンであることが原因なのかは分かりませんが、スピーカーのメンテナンスが最悪でして、ほとんど常に耳障りなノイズが入ってしまう始末。先述の無音の演出のシーンが台無しだったのです。凄く肝心な場面だったのに。これ、劇場に文句言ってもう1回コンディションの良いスクリーンで観せてくれと訴えるべきだったかもなぁ。楽しみにしていたのにさ。

 

 さて、これにてこの映画の感想は終わり。まー、どうだろ。前作の方が面白かったですよ。

 

2003年8月17日鑑賞 


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