バイオハザード(原題:RESIDENT EVIL)

 


 つ・・・疲れた。こんな疲れる映画はそうそう他にはないでしょう。

この作品はあの同タイトルの人気ゲームの映画化なわけですが、僕はこのシリーズをプレイする為に逐一新しいハードを買ってしまうほど、このゲームのファンなのです。サバイバルホラーとしてデビューを飾ったこのゲーム、怖いんです。ゲームなのに怖いんです。1作目をプレイ前での評判ばかり聞いていた頃は「なんでゲームが怖いんだ?」とか思っていたんですけど、百聞は一見にしかずとはこれのことですね。武器や回復アイテムに制限があって、セーブできる回数に制限があって・・・たまらない緊張感も恐怖感と一緒に味わえるゲームなのです。しかしこのゲーム、1度プレイされた方はご存知かと思うのですが、終盤になるとある程度武器も揃ってきて、回復アイテムやインクリボン(セーブをするのに必要なアイテム)にも余裕が出てきて、ゾンビもそんなに怖くなくなるんです。終盤はどちらかというと派手に戦ってアクションを楽しめたりもします。でも映画はそうは問屋がおろさないのです。最初から最後まで「出るぞ出るぞ」という、ホラー映画特有の緊張感が消えないんです。なんせ映画ではロクに武器なんて持っていないですからね。全編からかもし出されているこの「出るぞ出るぞ感」が観る者を物凄く疲れさせるんです。全編緊張しっぱなし。疲れます。ほぼ満員だった劇場からは、要所要所で四方八方からため息が聞こえてきて、他の人も疲れている様子が上映中にひしひしと伝わってきました。そして気温も普段より高くなっていたように感じました。

 

 この映画版の主人公は武術に長けていました。ゲームの場合は「なんでゾンビを殴らんのだ?」と思う程主人公達は武器に頼り切っています。ドアを銃でぶち破ったりもしません。ちょっと羨ましかったりして。

 

 いや、良く出来た映画でしたよ。ゲームファンも納得できると思います。 

2002年9月16日鑑賞


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