恋人はスナイパー《劇場版》

 


この映画、単発で放映されたテレビドラマが前に2作あるのですが、僕はこれを一切知りません。こんなドラマが有った事自体知りませんでした。こういった場合、僕は絶対に映画を観ないのですが、今回は例外中の例外として観てしまいました。いかりや長介さんの遺作、だからでしょうかね。とにかく、僕にとっては物凄く珍しい事です。

 

 前に2作、テレビで放映されていたとは言え、冒頭に今までの粗筋が挿入されているので、初めてこのドラマに触れる人でも問題なくストーリーに入る事が出来ました。とりあえずは一安心。脇役クラスになると、どの人がレギュラーキャラなのか分からないのはやむを得ませんね。

 いや、しかし。ウッチャンはこれ、ハマり役じゃないですか?中国人のハーフの役ですが、それが見事にサマになっている感じです。内村良光と言う人物を知らなかったら、中国の俳優ですと言われても疑わないかもしれません。誉めすぎかな?演技もなかなかですよ。そして、水野美紀。ほとんどテレビを見ない僕にはこの人は『踊る大捜査線』の人でしかないのですが、随分と動ける女優さんなんですね。見直しました。ってか他の演技も見てやれって感じなんですが。

 

 僕の好きなスナイパーを扱った物語なので、銃を使ったアクションシーンは概ね不満なしです。ストーリーの発想もサスペンス物として良かったでしょう。ただ何だかねぇ。細かい所が気になるのですよ。なんで地下鉄を狙撃する必要が有ったのかとか。成功しても、狙撃したのか爆破したのか分からないじゃないか。地下鉄に乗っている人がそもそもバッヂを付けている可能性を考えなかったのかとか。あれだけ売れてるんだから、地下鉄を爆破しようと言う発想がおかしいじゃないか。血まみれの女がビルから他のビルまで歩いて行けるものなのかとか。都会なのに。終わり方があまりにも有り勝ちなのではとか。

突っ込んじゃいけないんですよね。多分。

 

2004年4月29日鑑賞 


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