WATARIDORI(原題:LE PEUPLE MIGRATEUR)

 


 渡り鳥の生態系をただひたすらスクリーンに映すだけのドキュメンタリー映画です。何と評価したら良いのか悩みます。

ただ、渡り鳥をひたすら映すと言っても、自然のありのままの姿を映している訳ではなく、カメラや撮影用の飛行機が近付いても鳥が逃げ出さない様に、人間に慣らされた鳥が使われている部分もあり、ある程度の演出は加えられた物になっています。だからと言って「やらせかよ」と文句を付けるつもりは毛頭有りません。

 

 100種類以上の渡り鳥が、どこかに移動する様子を約100分間、永遠と観せられるものですから、とにかく眠たくなってしまいましたね。演出が加えられた映像だけに、素晴らしいショットの数々なんですが、いかんせん退屈でして。この映画を心から楽しめる人は、本当に何かが凄いんだと思います。あ、そう言えば隣に座った小学生ぐらいの女の子は、新しい鳥が出てくるたびに、父親に鳥の名前と特徴を説明していました。スクリーンの解説を読まずにです。その女の子は、映画館では超基本的なマナー違反を侵して訳ですが、しかし本当に凄い女の子だったなぁ。あの子は心から楽しんでいたんだろうな。

 

2003年5月25日鑑賞


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