コラテラル(原題:COLLATERAL)

 


 えー、トム・クルーズが悪役を演じるって?

いくらなんでも、あのトムが悪役だなんてそれは無いでしょう。冷徹な殺人者の役?どうせ、自分が脅されているとか、のっぴきならない理由があって人を殺すんじゃないの?そして最後はヒーローになって終わるんだ。あー、これだからトム・クルーズは嫌なんだ。僕のPCじゃ何度変換しても「富む・クルーズ」としか変換しないのも頷けるよ。

 って思っていたんですけど、彼、最後の最後まで悪役でしたね。彼の作品にしては非常に珍しいパターンなのでは?ただ、格好良い自分を前面に出している様子だけはいつもと変わらず。間違いなくトム・クルーズですわ。

 

 平凡なタクシー運転手のマックスがその夜に拾ったヴィンセントと名乗る客は、多額の運賃と引き換えに一晩のドライバーをマックスに依頼する。マックスは依頼を引き受けるのだが、最初の目的地で彼が殺し屋だという事が分かり・・・。

 

 先程述べた様に、トムは最後まで悪役に徹しているので、物語の途中に彼がヒーローになる様などんでん返しが仕組まれている訳でもなく、その結果この映画は単なる手に汗握るアクション映画になってしまった気がします。もちろんそれはそれでストレートで良いんですけどね。なんともフツーな映画になってしまった感はどうしても否めないでしょう。

 思ったことと言えば、アメリカの地下鉄は車内で銃撃戦を繰り広げても誰も来ないのかなぁ。駅にも誰もいないし、あんなんじゃ電車の中で恐喝なんかやり放題だよねー・・・ってぐらい。メインの舞台となるはずのタクシーも途中で壊れちゃうしなぁ。

 

2004年11月3日鑑賞


映画感想文に戻る 2004年に観た映画に戻る [こ]に戻る 更新日順に戻る ホームへ