アップルシード
今年の日本はアニメイヤーと言えるでしょう。
春には押井守監督の『イノセンス』、夏には大友克行監督の『スチームボーイ』、そして宮崎駿監督の『動く城ハウル』。正に巨匠の新作目白押しです。この『アップルシード』が、これらの中に入れるかどうかは知りませんが、原作者が『攻殻機動隊』や『イノセンス』の士郎正宗氏なので、非凡な作品ではないのでしょう。
と、言ってみても、上記のような順序立てた理由が有ってこの作品を観に行った訳ではありません。なんだか映像が凄いらしいぞ。公開前から続編の製作が決まっているらしいぞ。たったそれだけの理由で劇場に足を運びました。映像の何がどう凄いのかもほとんど知りませんでした。
『イノセンス』は観ていないので詳しい事は分かりませんが、どうやらちょいと難解な内容らしいです。「なんだか難解」ってのは最近のアニメの1つの流行りとなっているのではないでしょうか?僕はそんな気がします。『アップルシード』が難解か?と言われると、決してそれ程でも無いと思いますが、ただ、なんと言うか、物語の中で作り上げられた世界に突如放り込まれると、物語に没入するのが遅れるだけでもうストーリーについて行けません。これは観る側が悪いんでしょうかね?
この作品は全編トゥーンシェイダーと言う技術で作られている点が前代未聞で、ハリウッドの人間をも唸らせたと言います。
ただ、そんな映像も前半の間には飽きてしまいます。すると、後は作り上げられた世界で繰り広げられる事件を眺めるだけになってしまいます。観ていて「ふ〜ん」って感じですね。う〜ん。僕が悪いのかなぁ。
2004年4月29日鑑賞