詰め物
Q・金(ゴールド)を、勧められましたが保険とどう違うのですか?
A・はい、歯科関係者はデンタルIQが当然高いので、奥歯の詰め物は金合金がベストと
考えていますし、世界の定説です。
生体親和性(アレルギーを起こしにくい)や、展延性(歯質と一体化)、硬さ(エナ
メル質に合わせてある)等、歯科理工学的に理解しているので、金合金を奥歯の詰め
物にします。
詰め物で1番避けなければならないのは2次カリエス(削った縁のところからまた、
虫歯になる)です、そのためにも削ったところの辺縁封鎖(ここに技工士は一番、力
をいれて実体顕微鏡下で作業します)がとても大切です、金合金は最適です。
実際、技工作業で削っていると金合金はネッチリ感が道具に伝わってきます、保険の
金属はパラパラ感が伝わってきます。
お薦めは、金が80%以上の金合金です。(専門用語では白金加金合金という、また
はPGAです。セット後の辺縁封鎖のためのバニッシュが可能です。ここが、この金
合金の最大の優位性です。)
P=プラチナ(白金) G=ゴールド(金) A=アロイ(合金)
かぶせ物
Q・セラミックの歯は自分の歯のように回復できるんですか?
A・はい、保険のプラスチック(限られた色がすでに作って在りますし、調合はできませ
ん)の人工歯の材料と違って、瀬戸物の粉(およそ100色)から、患者さんの望む
歯に調合して歯の成形をし、1,000度前後で、コンピューター管理したの真空炉
で焼き、形と色を合わせ自然感あふれる人工の歯を作ることができます。
多くは特殊な金属にセラミックを焼き付けて見えるところは白く、強度が必要な個所
は金属で製作しています。
最近は金属を使わなくても壊れくい、セラミックだけの冠もあります。
これは金属を使っていないので生体親和性もいいし、構造的にも天然歯のようなの
で、より自然感が出せます。
いまのところ「橋渡し」には強度的に無理があるといわれています。
部分入れ歯
Q・右と左の入れ歯をつないでいる金属の棒は何とかなりませんか?
A・はい、歯がたくさん無くなると、どうても入れ歯は大きくなってしまいます。
棒を、板状のようにして、粘膜にピッタリ合うようにします。なるたけ薄く(0,3
ミリ位)してもだいじょうぶな金属で異物感を少なくすることはできます。これは金
属床義歯と言って、酸化しにくい、コバルト合金やチタン合金です。加工技術は高度
ですが、技工技術的にはクリアーしていますのでフィット感のいい入れ歯ができます。
総入れ歯
Q・最近、上の入れ歯が落ちそうになってきてしまったが、義歯安定剤を使っても
いいですか?
A・はい、不適合は大きく2っに分けて対応することになります、「どて」と入れ歯の裏
側が合っていない場合と、人工の歯の噛み合わせのバランスが合っていないとに分け
てみます。
まず、ロールワッテ(これは、脱脂綿を捲いたもの)綿を左右の奥歯に入れて噛んで
みて、ある程度落ちてこなく吸着感がある、これで粘膜と入れ歯の裏側は合っている
ことが診断つきます。そして、こんどは噛んだり、物を食べるように動かしてみて、
落ちるような感じだったり、実際落ちてきたら、噛み合わせに問題あります。
また、原因はほかにも人工歯の脱落、入れ歯の変形、破損、病的な口腔内変化等で、
落ちちてくるようになった入れ歯は、診断してみないと原因がわかりませんので、
かってに自己判断での義歯安定剤の使用は危険です。
技工作業は模型上では、粘膜面(どて)にピッタリ合うように、また人工の歯の噛み
合わせも咬合器という機械で精度よく左右のバランスをみて製作できるようになって
きています、が、人体の口腔粘膜に合わせるのは歯科医師の腕にかかっています。
早めに歯科医院に行って診断してもらい、適切な処置を受けてください。くれぐれも
義歯安定剤は1次的と考えてください。
裏打ちや、噛み合わせの調整をキッチリやる方法として、咬合器という機械で技工作
業が必要な場合、技工士が作業する場合もあり、しばらく入れ歯を預かることになり
ますが、長い使用期間のことと思ってしっかり裏打ちなり、噛み合わせの調整をして
もらってください。
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