津久井浜高校耐震対策に係わる保護者説明会

 平成20年9月27日(土) 午前10時〜 津久井浜高校会議室にて行われました。同窓会にもご案内をいただきましたので、副会長が代表して参加しました。参加者は、保護者・学校評議員・町内会長・PTA会長の方でした。
 概要を報告します。


【次 第】
 1 学校長挨拶
 2 自己紹介
       学校長・副校長・事務長
        神奈川県教育委員会 教育財務課 課長代理・主任技師(2名)・副主幹
                      子ども教育支援課 課長代理
                      高校教育課 主幹指導主事(2名)  県教委より計7名
 3 耐震対策に係わる説明

  ☆ 県立高校の耐震化対策について
    県の耐震診断基準は『Is値』により、「要大規模補強」「要小規模補強」「補強不要」に区分。
    『Is値』とは、構造耐震指標、壁量や形状・配置バランスなどを数値化したもの。
    Is値の目安(国交省告示) 0.3未満 危険性が高い  0.3〜0.6 危険性がある  0.6以上 危険性低い
    大規模補強:全体的な被害が予想される。  小規模補強:部分的な被害が予想される。
    要大規模補強 97校舎・46校  クラスルームのあるIs値0.3未満の校舎棟は、仮設校舎の設置。
    補強が困難な校舎棟は立て替え。
    耐震化工事の優先度の考え方
    @Is値0.3未満の校舎棟(低強度コンクリート棟) AIs値0.3未満の校舎棟(低強度コンクリート棟以外)
    BIs値0.3以上の校舎棟(低強度コンクリート棟) CIs値0.3以上の校舎棟(低強度コンクリート棟以外)
    DIs値0.3未満の体育館
    以上の順位を基本に、学識経験者を含めた(仮称)県立学校耐震化推進会議において調整。

  ☆ 津久井浜高校の耐震診断結果について
    耐震診断結果
建物名称 建築年度 構造 階数 延床面積 耐震診断結果 Is値
北棟 1977 RC 2,398.99 要小規模補強 0.52
中央棟 1977 RC 3,796.17 要大規模補強 0.35
南棟 1978 RC 4,123.49 要小規模補強 0.53
体育館(柔剣道場) 1977 RC 3,444.60 補強不要 0.66

    公表した棟の大規模補強が必要となる理由と今後の対応予定

校舎棟名 Is値 大規模補強が必要となる理由 今後対応予定
中央棟 0.35 軟弱地盤で建物の耐震性が低いため 補強

  ☆ 日本における建築の耐震設計と地震被害について
    近年の地震被害 能登半島地震(2007年3月25日)・新潟県中越沖地震(2007年7月16日)
    岩手宮城内陸地震(2008年6月14日)
    ・日本では関東大震災などの経験を踏まえ、以前から耐震基準に基づいて校舎を建設。
    ・中国四川大地震の被害のような建物が崩れ落ちるような事例はなく、元々の構造が大きく違います。
    ・県教委としては、大規模補強が必要な校舎棟について、まなびや計画期間(平成28年度まで)内で、
     できる限り全ての耐震化対策を実施していきたい。


 4 質疑応答
    ○中央棟には特別教室がある。工事までの間、普通教室でできる授業はそこで。
     仮設校舎を設置することを基本に進めるが、具体的には今後の調査を経て決まる。
    ○ここは京急が延伸してから拓けた。水分が多い地盤で、開校(校舎建築)当時も苦労をした。
     30mも深く杭を打っている。心配な活断層も近くにある。活断層と耐震化工事との関係は明確にされていない。
    ○現時点での予定としては、21年度計画・22年度仮設校舎設置・23年度耐震化工事。
     具体的にはこれからの調査を経て決まる。仮設校舎を設置しない可能性もあり、その場合は工事が早まる。
    ○広域避難場所に指定されている。指定は市町村(横須賀市)が行ってる。横須賀市には情報提供をしている。
    ○中央棟は、耐震化工事の優先度で言うとCにあたる。単純な数値だけで順位は決められない。
     県有施設全体の防災・耐震の面から、全体として検討される。
    ○生徒・地域のためにも、早めに耐震化工事に入っていただきたい。

 以上、概要としてまとめました。不明な点は白鴎会アドレスへメールにてお問い合わせください。