実録ドキュメント
忍者の兄 「ええ、そうです。そこで私が膝蹴りを出しますので… はい、くらったフリで結構です」 ミー 「ミーが負ければいいのかニャン」 ハッスル忍者 「これはお口汚しですが…」 ミーの大好物、蟹カマボコを差し出すハッスル忍者。 ミー 「おいしそうなカニカマだニャン」 |
「コロンブスの卵的発想」とでも言うべきだろうか、
忍者の兄はミーを懐柔することで格闘王の座を取り戻すことに決めた。
要するにミーにわざと負けてもらおうというのだ。
一般的に「八百長」と呼ばれる行為である。
そして試合当日…
今年こそ絶対に勝てる…!
忍者の兄は確信していた。 だってそう仕組んでるんだもん。
試合開始。 筋書き通り、低姿勢でミーの出方をうかがう挑戦者忍者の兄。 ここで不用意に近づいてきたミーを必殺シャイニングウィザードで瞬殺KOする手筈になっている。 |
!?しかし次の瞬間、ミーのヒネリの効いたドロップキックが忍者の兄の顔面に炸裂した。 |
そしてトップロープからのムーンサルトプレス。 息を呑むような華麗な連続技だ。 っつーか話が違うじゃん。 |
ハッスル忍者 「おいっ!裏切ったなこのバカ猫が…おぷっ!」 制止に入ったセコンド・ハッスル忍者にも情け無用のドロップキック。 |
必殺技、サンダーニャンダーパワーボムでハッスル忍者を葬り去ると、 「格闘に筋書きなど無いんだニャン」 そう吐き捨てるよう言い残し立ち去った。 |
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今年も負けた… しかし、何故か兄の気持ちは晴れやかだった。 俺はミーに格闘で負けたのではない。 ミーの格闘家としての心意気に負けたのだ。 「来年こそは、きっと勝ってみせるさ…!」 忍者の兄はそう心に誓うと、夜の風俗街へと消えていくのであった。 終わり |
来年もまた、見てくださいね〜 |