フォーリング・ダウン(FALLING DOWN)

監督:ジョエル・シュマッカー
出演:マイケル・ダグラス、ロバート・デュバル

この作品が公開された当時のアメリカでは、あまりの過激な内容のため物議をかもしたものでした。
ロサンゼルスの大渋滞、猛暑、まとわりつくハエ、車内で極度にイラつく男…
物語はそんなよくありがちな風景から始まりますが、
主人公の男の神経がストレスに耐え切れずプチッと切れた瞬間に、
とんでもない事態になってしまいます。

リストラ、人種差別、ドメスティック・バイオレンス等、
現代人が抱える問題がこの作品内で描かれており、
誰もが一つ間違えばこの物語の当事者になりかねないと警鐘を鳴らしています。
どんどんエスカレートする暴力の嵐をブラックユーモア風に味付けしてありますが、本当に怖い。

主演のマイケル・ダグラスがこの主人公をマジ切れして演じています。
しかし、ラストシーンは何故か胸が切なくなってしまいます。
上映時間も113分と丁度見やすいので、暇な時にでも是非。



                         戻る