インターフェロン
■チェック用語
・インターフェロン
インターフェロンは、本来体の中でつくられるたんぱく質でウイルスの
増殖を抑える働きをもっています。
これを薬として応用したのがインターフェロン製剤です。
C型の慢性肝炎によく効き、30〜40%の人で肝炎が治るだけでなく、
ウイルスそのものをからだから追い出します。
インターフェロンは初めは、腎(じん)がんなどの治療薬として用いら
れていました。
がん細胞の増殖をおさえるだけでなく、免疫機能に作用してがん細胞を
死滅させる効果があることがわかり、
1970年(昭和45年)からはB型慢性肝炎の治療にもインターフェロンが
導入されましたが思ったほどの効果は上がりませんでした。
1992年(平成4年)からC型慢性肝炎(当時はまだC型肝炎ウイルスは
発見されていなくて「非A非B型慢性肝炎」と呼ばれていた)の臨床
での治療がはじまりました。
肝臓の細胞からC型肝炎ウイルスを排除するだけでなくウイルスの遺伝子
そのものを壊してしまう力もあることや、肝臓の線維を溶かす力もある
ことがわかってきました。
■補足
肝炎ウイルスが肝細胞の中に入ってくる
↓
細胞組織を守るために人は自分でインターフェロンをつくり出す
↓
自前のインターフェロンではC型肝炎ウイルスを根絶できない
そこで人工的につくり出したインターフェロンが必要
↓
人工的につくり出されたインターフェロンはウイルスを撃退していく
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