胃、十二指腸、小腸

■チェック用語

・胃
      横隔膜のすぐ下の左側にあり、上は食道、下は十二指腸とつながって
      います。
      約1.5リットル入る袋状になっていて”J”の字のような形をして
      います。

      噴門(ふんもん):食道から胃への入り口
      胃底(いてい):胃の大部分を占める「胃体(いたい)」の上のふくら
                      んだ部分
      幽門(ゆうもん):十二指腸に続く出口
      小弯(しょうわん):小さなくびれ、約13センチ
      大弯(だいわん):大きなくびれ、約49センチ

・十二指腸(じゅうにしちょう)
      胃の出口の幽門から始まる”C”の形に曲がった短い管です。
      指の幅12本分の長さがあるため、この名前がつきました。
      12本で24センチですが、実際にはもう少し長くて、30センチ前後
      ともいわれています。

      十二指腸は、胆のう、膵臓(すいぞう)、肝臓とつながっています。
      食べ物が十二指腸に送られると、膵液と胆汁が分泌されます。
      いずれもアルカリ性で、胃で強い酸性を帯びた食べ物を中和します。
      また、膵液は、消化酵素を含み、タンパク質、糖質、脂肪を分解し、
      胆汁は消化酵素を含んでいませんが、食べ物のなかの脂肪を水に溶け
      やすい状態にします。(乳化)

・小腸
      十二指腸、その先にある空腸、さらにその先の回腸の3つをあわせた
      ものを小腸といいます。
      大腸につながっています。
      空腸は、消化と吸収を、回腸は、主に吸収の役目をします。
      小腸は折りたたまれて収まっていて、腹膜(ふくまく)が小腸全体を
      包んで固定しています。

■補足
小腸は、消化管のなかでもっとも長い管です。
小腸の長さは、
生きているときには、体のなかで縮んで2〜3メートルくらいになって
いますが、死ぬと小腸は5〜6メートルくらいに伸びます。

空腸と呼ばれるのは、食べ物の通過が早くすぐ空になるからです。
回腸は長く回りくねっていることから、こう呼ばれます。

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