バランス・スコアカード

■チェック用語

・バランス・スコアカード(BSC)(Balanced Scorecard)
      新しいタイプの経営システムです。

      1990年、情報化社会に適合した新たな業績評価システムを検討するため、
      米国コンサルタント会社KPMGのリサーチ部門であるノーラン・ノートン
      研究所で行われた研究プロジェクトが起源です。
      この研究に参加した米ハーバード大学のロバート・S・キャプラン
      (Robert S. Kaplan )教授は、経営コンサルタントの
      デビッド・P・ノートン(David P. Norton)博士とともに研究成果を
      まとめ、1992年に「ハーバード・ ビジネス・レビュー」誌上に発表
      しました。
      これによりバランス・スコアカードが知られるようになりました。

      ビジョンや戦略を「4つの視点」により明確化して全員参加型の戦略
      志向のシステムをつくります。
      目標と達成度合いのギャップをスコア(数値)で把握します。
      従来は、企業業績を評価するのに、財務の視点のみで評価していたのを、
      非財務の視点(顧客、内部業務プロセス、学習・成長)でも評価して
      両者のバランスをとります。

・4つの視点
      1)財務の視点
      株主に対しての視点です。
      具体的には、成長率、利益率、キャッシュフローなど。

      2)顧客の視点
      顧客に対しての視点です。
      具体的には、市場占有率、既存顧客定着率、新規顧客定着率、
      顧客満足度など。

      3)内部業務プロセスの視点
      内部業務の効率化の視点です。
      品質(不良率のチェック)、コスト(コスト低減)、納期、
      新製品導入率など。

      4)学習・成長の視点
      人材の能力のレベルアップを図ることと、人材を評価する視点です。
      人材、情報システム、モチベーション(動機付け)、
      エンパワーメント(権限委譲)など。

      これら4つの視点から戦略に適合した個人や部門ごとの個別の
      「CSF」(主要成功要因)、「KGI」(経営目標達成指標)、
      「KPI」(業務評価指標)の設定・評価を、PDCAサイクルを回して
      おこないます。

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