IP電話のプロトコル
■チェック用語
・H.323
主にサービス品質が保証されない LAN上での映像、音声通信に関する
規格です。
標準的なマルチメディアプロトコルとして一般的に知られています。
呼制御プロトコルの中で最も早く標準化されたものです。
ITU-T が標準化しています。
・MGCP(Media Gateway Control Protocol)
通信事業者がIP網上で電話サービスを提供する際に使うことを
目的として規定されました。
異なるメーカー製機器でも相互接続性が高いです。
IETF が標準化しています。
・H.248/MEGACO(Media Gateway Control)
MGCPを発展させ、拡張性を高めたものです。
ITU-T と IETF が共同で標準化しています。そのため名前も二つ
「H.248」と「MEGACO」(メガコ)をもっています。
・SIP(Session Initiation Protocol)
HTTPなどインターネット・プロトコルをベースしています。
IETF が標準化しています。
■まとめ
現在、ネットワークは従来の回線交換を中心とする「PSTN」から、
パケット交換によるネットワーク「IPネットワーク」へと急速に変化して
います。
ネットワークの一部又は全部においてIPネットワーク技術を利用して提供する
音声電話サービスを「IP電話」といいます。
「VoIP」は、IPネットワーク上で音声を取り扱うことを可能とする技術の
総称です。
IPネットワーク技術の標準化は、
「ITU−T」(国際電気通信連合電気通信標準化部門)や
「IETF」(インターネットで利用されるプロトコルや技術に関わる運用
基準など検討するための標準化団体)、
「ETSI」(欧州電気通信標準化協会)
などで行われています。
IP電話のプロトコルには、
最も早く標準化されたものとして、ITU-Tが標準化した「H.323」、
通信事業者がIP網上で電話サービスを提供する際に使うことを目的に
IETFが標準化した「MGCP」、
MGCPを発展させ、拡張性を高めたもので、ITU-T と IETF が共同で標準化
した「H.248/MEGACO」、
HTTPなどインターネット・プロトコルをベースした「SIP」
があります。
[ Index ]
[ Home ]