検定

■チェック用語

・検定
      「2つの集団の身長の平均値が同じかどうか」、
      「2つの変数の間に相関関係があるといえるか」などの仮説が正しいか
      どうかについて統計学的(確率論的)に判定するための手法です。

      手順としては、

      1.証明したい仮説を立てます。(対立仮説)
          差があるという仮説、相関関係があるという仮説
      2.否定する仮説を立てます。(帰無仮説)
          差がないという仮説、相関関係がないという仮説
      3.調査や実験により集めたデータで統計量を計算します。
      4.帰無仮説のもとで得られた統計量が実現する確率(有意確率)を
          計算します。
      5.有意確率がある限界値(危険率または有意水準)より小さいか、
         大きいかによって、帰無仮説を棄却する(捨てる)か、または
          採択するかを判定します。
         確率的に差がなかったら、まれにしかおきないと考え、差がないと
          いう仮説を棄却して、対立仮説をとります。

      例)

      「身長と体重に相関関係があることを示したい」
      対立仮説は「身長と体重に相関関係がある」
      帰無仮説は「身長と体重に相関関係はない」
      有意確率によって、帰無仮説を棄却するか、採択するかを判定します。

・対立仮説
      予想される事実を証明するために、調査または実験を行い、データを
      収集する際の仮説(作業仮説、実験仮説)です。

・帰無仮説
      対立仮説を否定する仮説です。
      仮説検定の対象となるもので、手順により帰無仮説が捨てられれば
      (棄却)、対立仮説が支持されることになり「無」に「帰る」仮説
      です。

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