スライシング・ダイシング・ドリル機能

■チェック用語

・スライシング
      立方体をスライスするように、多次元データをある断面で切り取って
      2次元の表にする機能です。

・ダイシング
      ダイスとはサイコロのことで、ダイシングとはサイコロを振ることです。
      サイコロを振って見えている面が変わるように、縦横の項目を変えて
      多次元データのまったく違う面を表にする機能のことです

・ドリルダウン(Drill Down)
      集計結果を掘り下げる機能です。
      集計の内訳を探るべく、更に詳細の集計結果を示すことです。

      例)
      月別、支店別売上を集計表で、ある商品が売り上げが少なかった時、
      その商品のデータにアクセスして、商品別、年別の売上集計をみてみると
      いったこと。

・ドリルスルー(Drill Through)
      ドリル ダウンと似ていますが、ドリル ダウンのように、掘り下げた
      集計値を出力するのではなく、その集計値の元となった、詳細データ
       (集計前データ) を表示する機能です。

      例)
      患者データを年代別、性別に集計した時、
      80代女性の集計値が 20だったとして、その 20人がどんな人かを
      直接その元となったデータにアクセスして、確認するといったこと。

■まとめ
「データウェアハウス」に格納されたデータを分析するツールとしては、
「OLAP」や「データマイニング」などがあります。

「OLAP」は、データウェアハウスなどを使って集められた大量の元データを
「多次元データベース」に格納し、これを様々な角度から検索・集計して
問題点や解決策を発見します。
エンドユーザが直接システムを操作して解析を行ないます。

多次元データベースのデータの持ち方としては、
「ROLAP」と「MOLAP」があります。
「ROLAP」は、実際のデータはRDBの形式で持ち、インデックスを工夫
することにより利用者には多次元データベースとして見せるようにしたものです。
「MOLAP」は、多次元のデータをそのままの形で保管されています。

「OLAP」には、「スライシング」・「ダイシング」・「ドリル」機能が
あります。

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