GVHD
■チェック用語
・GVHD(移植片対宿主病 Graft-versus-Host Disease)
(いしょくへんついしゅくしゅびょう)
移植されたドナーの造血幹細胞がうまく患者に生着すると、体の中を
ドナーの白血球が回るようになります。
すると、このドナーの白血球にとっては、患者の体は「他人」とみなされま
すから、免疫反応を起こして患者の体を攻撃してしまいます。
この現象による病気をGVHDといいます。
移植後早期に起こるものを急性GVHDといい、皮疹、下痢、肝障害などを
来たし、重症になると多くの内臓に障害が生じます。
移植後100日をすぎて、場合によっては数年に渉って生じるものを
慢性GVHDといい、皮膚症状、目の乾燥、口内炎、肝障害など多彩な症状
がでることがあります。
HLAの型があっていない場合や、血縁者以外からの移植の場合に
GVHDの頻度が高くなることが知られています。
一方、GVHDが生じることで、ドナーの白血球が体に残っている腫瘍
細胞を攻撃してくれると言う効果も知られています。
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Last Updated on 10/12/2004 12:03:32