■チェック用語 ・GVHD(移植片対宿主病 Graft-versus-Host Disease) (いしょくへんついしゅくしゅびょう) 移植されたドナーの造血幹細胞がうまく患者に生着すると、体の中を ドナーの白血球が回るようになります。 すると、このドナーの白血球にとっては、患者の体は「他人」とみなされま すから、免疫反応を起こして患者の体を攻撃してしまいます。 この現象による病気をGVHDといいます。 移植後早期に起こるものを急性GVHDといい、皮疹、下痢、肝障害などを 来たし、重症になると多くの内臓に障害が生じます。 移植後100日をすぎて、場合によっては数年に渉って生じるものを 慢性GVHDといい、皮膚症状、目の乾燥、口内炎、肝障害など多彩な症状 がでることがあります。 HLAの型があっていない場合や、血縁者以外からの移植の場合に GVHDの頻度が高くなることが知られています。 一方、GVHDが生じることで、ドナーの白血球が体に残っている腫瘍 細胞を攻撃してくれると言う効果も知られています。[ Index ] [ Home ]