輸血前に行う検査

■チェック用語

・自己血輸血
      患者から採血した血液を患者本人に輸血することです。

・ABO式血液型
      最も代表的な血液型分類法で、A、B、AB、O型の4つに分類されます。

・Rh式血液型
      ABO式以外にも血液型にはRh式、MN式、Ss式、Lewis式など様々な
      分類法があります。
      Rh式血液型にはC、c、D、E、eの5つの抗原があり、その中でもD抗原は
      特に抗原性が強いので血液型検査を行う場合には必ずABO式血液型と
      同時にD抗原の検査も行っています。
      D抗原を持っている場合をRh陽性、持っていない場合をRh陰性とよびます。

・不規則性抗体スクリーニング
      患者の血清中に、輸血によって副作用を起こす可能性のある抗体があるか
      どうかを調べる検査です。

・交差適合試験(クロスマッチ)
      患者の血液と輸血する血液との適合性を調べる検査です。
      患者血清と供血者血球の反応をみる主試験と患者血球と供血者血清の
      反応をみる副試験とがあります。

■補足
輸血には、自分の血液を使う「自己血輸血」と、血液センターから取り寄せた
献血者の血液を使う「同種血輸血」があります。

輸血前に行う検査として、

1)血液型の確認(ABO式血液型、Rh式血液型)
2)不規則抗体スクリーニング
3)交差適合試験
の3つがあります。

これらの検査は、輸血前に採血された血液(クロス検体)で行います。 

輸血には、患者の同意書が必要です。

金沢大学医学部附属病院輸血部
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med2/45/index.html

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