血漿分画製剤

■チェック用語

・血漿分画製剤
      血漿を分画・精製した各種「タンパク質」製剤のことです。
      「タンパク質」を物理化学的に各々の成分に分け、それら成分ごとに精製
      したものが「血漿分画製剤」と呼ばれるものです。

      大別すると、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤、
      アンチトロンビンIII製剤、フィブリン糊製剤などになります。 

      液状あるいは凍結乾燥してあるので、容量もコンパクトで保存性に優れて
      います。
      また、合併症の心配が比較的少なく、血液型に関係なく使用できます。

      全血製剤、血液成分製剤については、国内の献血によってまかなわれる
      ようになりましたが、血漿分画製剤は、海外からの輸入にたよっています。
      海外から輸入した血漿の方が安く、国内のものは高コストという問題もあり
      ます。
      毎年度、需給計画を定め、安定的な国内供給を確保する必要があります。

社団法人 日本血液製剤協会
http://www.ketsukyo.or.jp/

■まとめ
血液は、赤血球、白血球、血小板、血漿(けっしょう)からできています。

血液を原料として製造される医薬品を血液製剤といいます。

血液製剤には、全血製剤(保存血液、新鮮血液)、
血液成分製剤(赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤)、
血漿分画製剤(アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤など)が
あります。

この血液製剤を安全、安定的に確保するために、平成14年7月「安全な血液製剤
の安定供給の確保等に関する法律」(血液法)が制定されました。

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