処方せん
■チェック用語
・処方せん
処方を記載したものです。
処方せんに記入できるのは、医師、歯科医師、獣医師に限られています。
薬剤師は医師、歯科医師、獣医師の処方せんによらなければ、販売または
投与の目的で調剤はできません。
処方せんを交付した医師、歯科医師、獣医師の同意を得た場合以外には、
処方の変更はできません。
記載事項は「医師法施行規則」「保険医療機関及び保険医療養担当規則」
により規定されています。
〔処方せんの記載事項〕
「医師法施行規則第21条 医師は、患者に交付する処方せんに、患者の
氏名、年齢、薬名、分量、用法、用量、発行の年月日、使用期間及び病院
若しくは診療所の名称及び所在地又は医師の住所を記載し、記名押印又は
署名しなければならない 」
「歯科医師法施行規則第20条 歯科医師は、患者に交付する処方せんに、
患者の氏名、年齢、薬名、分量、用法、用量、発行の年月日、使用期間及び
病院若しくは診療所の名称及び所在地又は歯科医師の住所を記載し、記名
押印又は署名しなければならない」
処方せんの有効期限は、通常発行日を含めて4日以内です。
麻薬処方せんの交付は、都道府県知事より麻薬施用者免許証を受けた医師
のみしか行えません。
「麻薬施用者の免許証番号」「患者の住所」の記載が必要です。
厚生労働省 処方せんにかかる法令上の規定
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/s0319-7.html
・院内処方
医師が処方した内容の薬を病院で受取る方法です。
・院外処方
処方せんを院外の保険薬局に持っていって薬を受け取る仕組みです。
<医学><システム>
■補足
処方での分量・用法の記載例です。
●内服薬(処方は1日分で書きます)
例)
セルシン錠(5mg) 3錠
1日3回 朝昼夕食後 7日分
説明)
1日分が3錠です。朝昼夕食後に1錠ずつ飲みます。
7日分です。「1日3回 朝昼夕食後」が用法になります。
●頓服薬(処方は1回分で書きます)
例)
セルシン錠(5mg) 1錠
頓服 不安時 3回分
説明)
1回に1錠です。不安を感じた時に飲みます。
●外用薬(処方は総量で書きます)
例)
ゲンタシン軟膏 30g
1日3回 患部に塗布
説明)
総量で30gです。1日に30gではないです。
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