救急医療体制関連

■チェック用語

・在宅当番医制
      公共団体の委託等を受けた医療機関が、時間外に当番制により、入院を
      要しない比較的軽症の救急患者の診療を担当する体制をいいます。

      「在宅当番医制」の対象となるのは、「初期救急医療施設」です。

・初期救急医療施設
      時間外に自力により受診可能な比較的軽症の救急患者を診察するとともに、
      入院治療を要する重症救急患者を、第二次または第三次救急医療施設に
      対する診療依頼を行う役割を担う救急医療施設を指します。

・病院群輪番制
      地域内の病院群が共同連帯して、輪番制方式により休日・夜間等における
      重症救急患者の入院治療を実施する体制のことをいいます。
      輪番に参加している病院を「病院群輪番制参加病院」と言います。

      「病院群輪番制参加病院」になるためには、「第二次救急医療施設」で
      あることが条件になります。

・第二次救急医療施設
      入院治療や手術などに対応できる救急医療施設で、県知事から
      救急告示病院の認可を受けている病院のことをいいます。

・救命救急センター
      初期救急医療機関、二次救急医療機関及び救急患者の搬送機関との
      円滑な連携体制のもとに、重篤な救急患者への医療を確保することを
      目的に設置された地域の救急医療体制を完結する機能を有する
      三次救急医療機関です。
      重症及び複数の診療科領域にわたるすべての重篤な救急患者に対し、
      高度な救急医療を総合的に24時間体制で提供します。
      医師、看護師、救急救命士等に対する適切な臨床研修を行います。

■まとめ
「救急医療体制」は、患者の重症度によって、最も軽いものから順に
「初期救急医療体制」、「二次救急医療体制」、「三次救急医療体制」で
対応することになっています。

「初期救急医療体制」では、休日や夜間における外来診療ですむ救急患者に
対して、休日夜間急患センターや地域の医師会による「在宅当番医」が対応
します。

「二次救急医療体制」では、入院治療を必要とする重症救急患者に対して、
「二次医療圏内の病院の輪番制」などにより「24時間体制」をとります。

「三次救急医療体制」では、二次救急医療機関では対応できない重篤の
救急患者に対して、高度な診療機能をもつ「24時間体制」の
「救命救急センター」が対応します。

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