原死因と人口動態統計について

■チェック用語

・原死因(げんしいん)
      死亡を引き起こした一連の事象のうち、最初の起因となった疾病あるいは損
      傷、または致命傷を生じせしめた事故又は状況をいいます。
      例えば、麻疹(はしか)にかかったあと肺炎になって死亡した場合、死亡診
      断書には、
      (ア) 肺炎・・・これが直接死因
      (イ) 麻疹・・・これが原死因
      のように直接死因が最初の行に、直接死因を導くにいたった状況が続き、最
      後に原死因が書かれます。
      人口動態統計で採用する死因は「原死因」です。

・人口動態統計
      出生・死亡・婚姻・及び離婚については「戸籍法」により、死産については、
      「死産の届出に関する規程(昭和21年9月30日厚生省令第42号)に
      よって、それぞれ市区町村長に届け出られます。市区町村長は、これらの届
      書及び出生証明書・死亡診断書・死産証明書等の関係書類に基づいて、
      「人口動態調査票」を作成します。
      調査票は、公衆衛生活動の基礎資料として活用されるため、保健所長を経由
      して、都道府県知事に提出され、さらに厚生労働大臣に提出されます。
      厚生労働省では、これらの調査票を集計して人口動態統計を作成しています。

■補足
10日に公表された厚生労働省の人口動態統計によれば、死因の第1位は「がん」で
した。内訳は、男性は肺がん、胃がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、胃
がん、肺がんの順です。

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