「内在の声」 平成21年11月15日 記
個性と自我
今回は個性と自我について研修をしておきたいと思います。
宇宙の森羅万象は大霊大日如来の心の表現であります。そう意味において万象は大霊の一辺一部分であり、それは大霊の全体性の一辺一部分の個性的現象であります。
つまり人びとの持つ自我は正しく大霊の個性であることが理解できると思います。大霊の個性はそのまま人びとの自我として表現され、人びとが体験を積み重ねることによって自我は鍛えられ磨きをかけられ変質自我として進化してまいります。
欲界の人びとによって表現される自我は、承知の通り無明状態による悪戦苦闘・艱難辛苦の体験によって得た価値観により色どられますので、人びとは個々独自の変質自我を形成することになります。
欲界の当初は生物的動物的で本能的であった人びとも、次第に知的存在として反省と自制の体験学習を重ね哲学することを覚え文化の花を咲かせるようになります。その頃になりますと人びとは大いに苦悶し自己内部の葛藤による躁うつ病も体験するようになります。
人びとは次第に喜怒哀楽の極みを体験するようになります。勿論、これは自らの魂が自らを進化させるために必要な体験を引き寄せることによって起こる必然の体験学習なのです。
換言すれば、自らの魂は自らが納得する体験を求めるということです。それは責任転嫁を絶対に許さない厳粛なる人生進化の関所なのです。
人びとは自己内部の嵐が静まり躁うつ状態も消え、怒も哀も、不平や不満の心も、自らをも他をも批判し、咎め、裁く心も消え、どこまでも静かなる自己内部を体験する時がまいります。その時、欲界から色界に入る関所を通過したことを知るのです。
その時人びとは変質自我の象徴であった鎧兜を脱ぎ身軽になっている自己を発見するのです。
この過程では自らの霊性に目覚め自らが五智所有の金剛薩埵であることを知り、霊性開発による自己完成(智体成就)を目指すようになります。
勿論、この過程では無我無自性空にして金剛薩埵として阿字命息に生きるを常とするようになります。
欲界の変質自我時代の厳しい体験学習によって手にしたすべての知識と知恵、その哲学と真理探究の修行により得た叡智によって魂は解放され、魂は進化の必要性に従って自己内部より阿字命息(内在の声)を汲み上げ自他不二(愛)の宇宙進化に貢献するようになります。
この頃になりますと人びとは欲界の厳しい体験学習の意味と意義を悟り、「煩悩即菩提」を実感し霊的実力を発揮するようになります。
かくの如き体験を通して人びとは自らの個性(自我)は大霊意識の一面の表現であり、自らは大霊の創造活動上の地上道具、通路であることを実感するようになるのです。
かくして人びとは、無我無自性空、仮有・暫有、されど実在の境地に至り、瞬間に生きることを覚え、のびのびと創造活動を楽しむようになるのです。
畢竟、一度地上降下した大霊の個性は無我無自性空の個性霊として永遠の進化の旅を続け大霊自らの進化に貢献するのです。ここに個性即全性、全性即個性、多神即一神、一神即多神、あるいは本霊と類魂の関係・・・等、個性霊としての自らの永遠なる霊性進化の旅の真実相が観えてくるようになるのです。
かくの如き位置に着いた個性霊は大霊の意思なる「内在の声」を汲み上げ瞬間に生きるを常とするのです。
合 掌
遍照山行真寺、地上道具 滄 海 謹書
年に2回、3月・9月に行なわれる『霊性開発講座』では以下にあげるような事柄を研修して参ります。
参考まで・・・・(住職著書執筆後の<内在の声>として読んで頂ければ幸いです。)
来年度の”『霊性開発講座』即身成仏一座法伝法の儀” の日程が決まりました。
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