平成30年度
1月 1日 新年初詣1月 1日〜27日 春祈祷
2月 6日 節分会・お焚き上げ
3月15日 お涅槃会3月18日〜24日 春季彼岸会
4月13日 花祭り・お講
4月28日 立教開宗会
6月 8日 鬼子母神様大祭
7月30日・31日 里山の寺子屋
8月13日〜15日 盂蘭盆会(お盆)
8月16日 盂蘭盆施餓鬼会
8月18日・19日 七面様大祭
9月12日 龍口法難会
9月20日〜26日 秋季彼岸会
11月 4日 中里城供養会
11月 4日 御会式
12月 8日 星祭祈祷会
月例行事
その他
毎月13日 お講(1月、2月、5月、10月は休み)
毎月19日 七面様例祭
交通安全祈願・地鎮祭など
その他お気軽にご相談下さい。
元旦の午前0時、当山に「除夜の鐘」が鳴り響きます。近隣の檀信徒の皆さんが「行く年」への感謝と「来る年」の安泰を願い、それぞれの祈りを込めて鐘を突きます。
本堂と七面堂ではお経を讀誦し、新年の檀信徒の皆様方の家内安全・身体健全をご祈願致します。
初詣は御本尊と諸天善神、そして位牌堂のご先祖様にお詣りし、旧年の無事と、新年を迎える喜びを感謝致しましょう。
3日より住職が新年のお札をもって春祈祷に参ります。各家の御仏壇でご先祖様のご回向と、皆様の「家内安全」と「身体健全」、そして御守護神のご法楽祈祷を致します。
節分は現在、立春の前日をさしますが、元々はそれぞれの季節がおわる日、つまり立春、立夏、立秋、立冬の前日をいいました。「源氏物語」に、4月ついたち(陰暦)ごろの節分(せちぶん)といっているのは、立夏の前日のことです。
節分につきものの「豆まき」の行事は中国の大儺(たいな)が源流で、豆で邪鬼をはらう行事が室町時代の京都でおこなわれたことが、記録にみえます。その後、立春前夜に家ごとに豆をまき、「鬼は外、福は内」ととなえたとしるされていて、江戸時代になると、春をむかえる厄払いの行事として諸国の寺社や家庭にひろまり、体を豆でなでて厄をうつしたり、年齢の数だけ豆を食べたりするようになりました。日蓮宗では鬼子母神様をお祀りしているので、古来より「鬼は外」は唱えず「福は内」だけを唱えています。当山でも2月3日、節分豆まきをし、参詣者に加持祈祷をいたします。また豆まき終了後、境内において1年を過ぎたお札等のお焚き上げ供養も執り行います。
お釈迦様は紀元前383年頃の2日15日、80年の生涯をクシナガラ郊外の沙羅双樹の林で閉じられました。人々の悲しみは深く、悲しみのあまり樹木がいっせいに白鶴のごとく白色に変じたほどであったと伝えられています。
涅槃とは吹き消すこと、または吹き消した状態をいうニルバーナの訳で煩悩の火を焼き尽くして迷いの無くなった境地をさし覚者が亡くなられたときに用います。
お寺ではお釈迦様の遺徳を偲び、お釈迦様の臨終の情景を描いた涅槃図をかかげ報恩法要を営んでいます。
四季に恵まれた日本では「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、夏の暑さもおさまる頃、冬の寒さもやわらぐ頃で、昼夜の長さが同じになる、春分の日と秋分の日を中日として、その前後3日間ずつの7日間を「お彼岸」といいます。
彼岸とは、到彼岸の略で、輪廻する迷いの現世を此岸とし、対して煩悩の海を隔てた彼方にある悟りの世界を指します。お彼岸会は、その悟りの世界=仏界にわたるための修行の期間のことです。仏道の修行と、先祖のご供養をする週間で、当山では皆さんと共にお経の練習や、唱題行、和讃の練習をしてご先祖にご回向を致します。
「国民の祝日に関する法律」の第二条の中で、春分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日を「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」と定めています。
4月8日は、お釈迦様のご生誕の聖日です。
当山では花まつりの祝いを、13日のお講で行います。伝説では母の摩耶夫人(まやぶにん:マーヤー)が、白象が胎内にはいる夢をみてお釈迦様をみごもり、ルンビニー園を遊歩中に出産しました。生まれたばかりのお釈迦様は7歩あるいて、右手で天、左手で地をさし、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん:世間において私は唯一人、ゆえに尊い)」と唱えたといいます。その時、天上からお釈迦様に甘露(甘い味のする雨)が注がれたといわれ、中国や日本ではこの日を4月8日とさだめ、灌仏会を行います。
建長5年(1253)の春、遊学を終え千葉県小湊の清澄寺に帰った日蓮聖人は、4月28日の朝、清澄山の旭ヶ森の山頂で、太平洋の彼方から昇る朝日に向かい、初めて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱え、立教開宗の宣言をされた日です。日蓮宗の誕生の日です。
青森県では、毎年この聖日に県内日蓮宗教師が一同に集い、立教開宗音楽大法要が営まれます。
平成30年度は、弘南黒地区が担当で、は今回は黒石市妙経寺が会場です。
平成31年度は、東青南部下北地区が担当で、は今回は八戸市妙現寺が会場です。
鬼子母神(きしもじん)は原語のハーリティーの意訳で、歓喜母・愛子母とも呼ばれています。元々インドの邪神で人の子を奪い取って食っていました。しかし人々の悲しみを憐んだお釈迦様の教化により懺悔し、以後は仏弟子となって子授け・安産・子育てなどの善神となったのでした。
法華経では陀羅尼品において、十羅刹女とともに法華経者を守護する善神として説かれています。日蓮聖人は鬼子母神・十羅刹女を法華経の行者の守護神として.位置づけ、お曼荼羅本尊中に勧請しています。その後、日蓮宗に於て祈祷が盛んになってくると、祈祷の本尊として中心的役割を果すようになり、日蓮宗独自の鬼子母神像として鬼形鬼子母神が生れ信仰されるようになりました。
当山では、本年より6月8日に鬼子母尊神大祭を執り行い、当日参詣の方々に加持祈祷を授け、檀信徒の家内安全・身体健全・交通安全・心願成就と世界の平和をご祈念しております。
盂蘭盆(お盆)の行事の起こりは、お釈迦様のお弟子で神通力第一といわれた目連尊者(もくれんそんじゃ)が亡き母の供養をしたことから始まります。目連尊者は、たいへん親思いの方で、ある時亡くなった母が死後の世界でどうしているかと神通力を使って尋ねてみました。しかし、優しかった母の姿を見付けた処は餓鬼道で、そこには見るに耐えない変わり果てた母の姿があったのです。
それは、身体は骨と皮ばかりで飲み物も、食べ物も口に入らず餓鬼に喘いでいる婆でした。驚いた目連尊者は、水と食べ物を神通力で母のもとに届けました。しかし、それらを口にしようとした途端に、水も食べ物もたちまち炎となって、かえってその身を焼き、苦しめるてしまいました。
目連尊者は困り果て、お釈迦様に救いを求めました。 お釈迦様は、「お前の母は、確かにお前にとっては優しい母であった。でもそれは、我子に対してだけであって、実はたいへん物おしみの心が深く、むさぼりの心が強く、多くの人々を苦しめてきた。その罪によって餓鬼道に落ちたのだから、お前の神通力をしても救うことができなかったのだよ。しかし、来る7月15日に修行が明けて出て来る、千人の僧たちに飲食を供養しなさい。そうすればその功徳によって母の罪も消え、餓鬼道の苦しみから逃れることができるであろう。」と説かれました。
目連尊者は、その教えに従い供養を実行すると、餓鬼道の苦しみから脱れ天に上る母の姿が目に映りました。
この目連尊者の孝行の思いが、父母報恩、先祖への追善供養、ひいては有縁無縁の精霊への施餓鬼供養にまで広がり、7月15日がお盆の日として受け継がれているのです。
お寺では、毎年8月16日に「盂蘭盆施餓鬼会」を営み、併せて新盆にあたる霊位の供養を行っています。
本堂の裏山にある七面堂はその名のとおり末法総鎮守の七面大明神が祀られ、毎月19日の縁日には近隣の信者の参詣で賑わいます。特に8月18日の宵宮、19日の大祭には他町村からの参詣者も多数あり、以前は中里町の無形文化財で、当山が発祥の地である踊り「なにもささ」が境内でよく踊られました。
日蓮聖人は、弘安5年(1282)10月13日の午前8時ころ、信者の池上宗仲公の邸(現在の東京都大田区池上)で、61才のご生涯を閉じられました。その時、大地は震動し秋だというのに時ならぬ桜の花が咲いたと伝えられています。このご命日に聖人への報恩の儀式を上げてきたのが「お会式」で、毎月13日にも「お講」が開かれ、聖人を偲ぶ法会が営まれています。
御入滅の地、池上本門寺では、10月11日〜13日にかけ盛大な法要が営まれ、特にお逮夜の12日の夜には各地より「万灯(まんどう)」が繰り出し、広い境内が参詣者でうめつくされます。そして、13日の午前8時の法要では「臨滅度時の鐘(りんめつどじのかね)」が、貫首様の手によって打ち鳴らされています。
また、毎月13日には13日講(御講)が、各講中によって行われています。
弘法寺墓地上の小高い山を更に登った所に、中里城址があります。平安時代に安東氏の館(防御柵を持つ小規模の城)があり、家臣団が居住していたとされていますが、くわしくは明らかではありません。旧中里町教育委員会が、昭和63年〜平成9年に渡って発掘調査をおこない、多くの住居跡や井戸・堀・空壕・柵列の跡が見つかりました。
弘法寺では、それ以前より檀信徒有志の参加により、この地で戦死した安東氏並びに家臣団一党の精霊の菩提を弔う供養会を執り行っています。また、位牌堂には安東氏有縁之精霊の位牌を安置し、供養しております。
日蓮宗において星祭は、北辰妙見大菩薩・日天・月天・星辰等の七星九曜二十八宿を祭祀し、天災地変や個人の災難を除き、寿福増進のために供養いたします。当山では12月のお講の日に、参詣者に加持祈祷をし、御守を授与いたしております。
行事は変更になることもありますので、「今月の行事」または寺報も参考にして下さい。
ホームページに戻ります