私たちが、真剣に伝えなければならないものとは何でしょう。
伝えるということは、人間ばかりではなく、生きとし生けるものにとって最も大事な行為です。野生の動物が生きていく為に、獲物の捕り方を子に教え伝える。植物が環境に耐えられるように遺伝子を種子に残す。
お釈迦様は、人が人として有るべき姿を伝える為に悟りを説き、日蓮聖人がその教えを命をかけて伝えて下さいました。
今、私達が次世代に伝えなければならないものは何でしょう。親子の間で、師弟の間で、教師と生徒の間で、いま本当に大事なものは何なのか考えてみましょう。
真剣に伝えてみましょう。
時として私たちは、自分の気持ちが伝わらないと「誰も解ってくれない!」と、嘆くことがあります。
しかし、本来伝えるということは、命がけなことなのです。些細なことでも、その努力を惜しんではならないのです。
自分にとって、相手にとって、いま伝えなければならないものは何なのか考え、伝えてみましょう。
この度、「伝える」ということで、寺報の他に新たにホームページを立ち上げました。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
弘法寺第36世
三浦 泰昭
ミウラ タイショウ
昭和31年生まれ
平成17年春季彼岸会