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天空へとのびるヒンドゥーのシンボル
活火山ムラヒ山の南麓に、天空にそびえ立つようにして存在するプランバナン寺院群。インドネシアに数あるヒンドゥー教寺院のなかでも最大規模を誇り、世界遺産にも認定されている。建立は8〜10世紀に栄えたマタラム王朝の時期といわれ、929年に王都が移ると、その後は何世紀にもわたって放置されて1733年に発見されるまでは廃墟となっていた。遺跡の中央にはヒンドゥー教の神であるシヴァを祭った【@シヴァ堂】があり、細みで華麗な建物。両脇に、仏教では梵天とされる【Aブラフマ堂】、十の姿を持つ救人の神である【Bヴィシュヌ堂】が併立する。3神堂はトゥリムルティ(三位一体)を表している。内部には、それぞれの神像がおさめられ、【Cヴァハナ(神の乗り物)】と呼ばれる堂の中央には、シヴァ神が乗るナンディという牡牛の石像がある。シヴァ堂には、シヴァ神のほかに、聖仙アガスティア、シヴァ神の息子で半獣半人神のガネーシャ、シヴァ神の妻ドゥルガ像もある。
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プランバナン寺院
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中央にそびえるのがシヴァ堂。

その他の像
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シヴァ堂
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高さ約47mにも及ぶシヴァ堂。

神獣カーラ・ドゥルガ女神像
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シヴァ堂にあるレリーフの神獣カーラ。
シヴァ神の妻ドゥルガ女神像。求婚を拒まれて石にされた悲劇の王女ロロ・ジョングラン(細身の処女の意)ともいわれる。プランバナンが別名【ロロ・ジョングラン】と呼ばれる由縁。
『ラーマーヤナ(叙情詩)』
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今なお、多くの人に読まれている「ラーマーヤナ」は紀元前2世紀に、サンクリッド語により編纂された古代インドの叙事詩であり、ヴィシュヌ神の化身である主人公ラーマ王子とその妻シータを巡る一大物語。悪魔王により連れ去られたシータを救い出すラーマの活躍が描かれ、シヴァ堂入口から時計回りで物語のレリーフが続く。どの場面も躍動感にあふれ、人間味あふれる表情なども必見。

 主人公ラーマの勇姿。(中央)
 悪魔に捕らわれる妻シータ。最後は無事にラーマによって助け出される。
 物語で、ラーマを助けて大活躍する猿のハヌマン。
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