『―――尾花―――』



尾花が風で揺れる。ゆらゆらと。

触れたい。
触れてはならない。

尾花が一面に咲く野原、その中を貴女はゆっくりと歩く。

触れたい。
触れてはならない。

尾花が風で揺れる。ゆらゆらと。

触れたい。
触れてはならない。

貴女の御髪もさらさら揺れる。

触れたい。
触れてはならない。

尾花が風で揺れる。ゆらゆらと。

触れたい。
触れてはならない。

光を浴びて輝く、金の糸。

触れたい。
触れてはならない、清らかな花・・・・・・・・・。






注意・・・頼忠→花梨。大切な恋・第3段階での頼忠の心の内。

このネタで色々考えたのだけれども、頼忠の感情は無駄を全て排除した「詩」が一番伝わるかな?―――しかし、銀竜草に『ポエム』は似合わんなぁ。

2005/08/28 14:16:56 BY銀竜草