正直海の日はいらないと思う。

- 2003.08.07 -

▼28日5時限の試験監督員控え室なんて凄まじく寂しい状態でしたよ。 ▼戻る

▼試験終了雑感。 (2003.07.29)  

 事後ということでまあいいや、という感じでいくつか紹介。

1) 遅刻

 特に1時限目の遅刻者が結構多かったように思います。試験開始後20分が経過すると、試験教室への入室ができなくなり、門前払いをせざるをえません。公共交通機関の遅延の場合は、遅延証明書があれば、後日手数料なしでの追試受験が可能なので問題ないのですが、寝坊が理由の場合は、基本的に追試を申し込むことができません。

 まあ、「寝坊」が理由の場合は無理でも、「体調不良」や「風邪」が理由であればしかるべき手続きを経れば追試受験が可能になります。まあ、寝坊であっても体調不良や風邪が原因で起きられなかったということならば仕方ない、ということなのでしょうか。

 ちなみに、「追試」を申し込むと担当教員のもとには追試用の問題作成をするよう連絡がいき、再度異なる問題を作成することになります。しかし、こうして苦労して作った問題も、追試当日に学生が欠席し、無駄になってしまうこともあるようです。

 追試の無断欠席が不正行為扱いになるのも、担当教員や学事スタッフへの負担が大きいことを考えると、まあ妥当な処置のように思えます。追試を申し込んだのなら、必ず受験するようにしてくださいね。

 追試の採点基準が辛くなるというのは、答案に割く時間が多くなる分、結果として厳しい採点となってしまうためだと思われるので、普段からきちんと勉強しているのであれば問題ないでしょう。

2) 不正行為

 今回の試験での不正行為の摘発件数がかなり多かったようです。とにかく、不正行為に関しては、「行わせず」を原則とし、カンペについても、「使わせず」、「持ち込ませず」ということで防止に力点を置いた対策がなされています。監督員による巡回が多いのも、単に暇だから歩いているわけではなく、不正行為ができない雰囲気を作るための措置です。

 基本的に、カンペを隠し持っていたり、目に見える範囲(机の下、椅子の上、口の開いたカバンの中など)にノートやプリントを設置したり、「持込指示違反」が明らかな場合は、摘発されることとなります。実際に使っていなくても注意だけで済む場合はほとんどないと思っておいた方がよいでしょう。 

 ちなみに不正行為が発覚した場合はその時点で証拠物、学生証の押収が行われ、試験終了後試験本部にて監督責任者は状況報告書の作成、当該学生には取調べが行われた後、学部会議を経て正式な処分が決定されます。

 証拠がなければ摘発されないだろうと、机に書いた字を消したり、カンペを食べたり、トイレで眺めてそのまま捨てたりする人がいるかもしれませんが、状況証拠(監督員の証言、答案内容など)があれば不正行為の疑い、ということで審議の対象にはなります。

 摘発より防止、というスローガンが変に誤解されているようで、安易な不正行為が多発しているようですが、やっても注意程度で済む、ということはないので、絶対にやらないようにしてください。

3) 微妙なケース

 持込指示で微妙なケースがあります。例えば「配布プリントのみ持込可」の試験で、配布プリントの裏にびっしりと授業内容と思われる事柄を書き込んである場合や、配布プリントにノートコピーやパソコンで編集されたまとめノートを紛れ込ませている場合などです。

 基本的に「一部持込可」の試験の場合は、担当教員が学生への指示を徹底させ、試験監督も担当教員の意向に従って行われるので、白か黒かはケースバイケースとしかいいようがありません。一番監督していて困るケースです。

 資料裏への書き込みは特に指示がない限りセーフで、他のものを混入させた場合はアウトのようです。まあ、ワープロ編集の自作まとめノートは正直配布資料かどうかはわかりませんので、担当教員以外摘発することができないというのが現状でしょうが。

 そういえば、自筆ノートのコピーを持ち込んでいた人は「原本が確認」されたので、厳重注意で済んでいました。コピー用紙にペン書きしてノートしていた学生も、コピー疑惑をかけられていました。とにかく紛らわしいこともしないほうが無難です。

 …続きはまた今度。とにかく集中講義の準備をしないといけないので。


▼おまけ。 (2003.07.21)  

 採点地獄ぼちぼち開始。誤爆の被害に遭わない事をお祈りいたします。

1)

 カンニングをやっていなくても、不正行為で摘発されるケースもあります。試験注意事項(※日吉のものです)の掲示はきちんと頭にたたきこんで、試験開始前の注意事項も再度きちんときいて理解してください。「知らなかった」なんて言い訳は通用しません。

2)

 不正行為で摘発されると、その人の人生を大きく歪めてしまうことになるため、基本的に不正行為は摘発するのではなく、防止するという方針で試験監督業務は行われていますが、これは不正行為を見逃しているという意味ではありませんので、絶対に不正行為はしてはいけませんよ。中には厳しい普通に仕事をこなす人もいて、机の下の見えない位置にノートコピーを裏返しにして置いていただけでアウトにしてしまう方もいますから。

3)

 学生証不携帯の学生は確かに減りました。何気にあの掲示には効果があるようです。  

 …何気に月末に夏期集中講義があったことに気づいた。もちろん、まだ何の準備もしていません。


▼おまけ。 (2003.07.17)  

 今日は補講日らしいです。春学期末試験を行う科目で補講があるのは、試験に出題しておいた内容が終わらなかったからなのでしょうか。試験問題は先月末にすでに出来上がっているはずなので、おそらく…ね?

1)

 空の青さに惹かれたので、今日から田舎の海辺の町へ出かけたいです。

2)

 教材が届いたので、今日から「O-157」の予防教育を受けます。

3)

 でも、補講があるので今から大学へ向かいます。(13:26)  

 …夏はもうすぐ。


▼おまけ。 (2003.07.16)  

 困った。

1)

 「鏡は決して真実の姿を映し出すことはありません。なぜなら、人は鏡を自分の好きな角度からでしか見ようとしないからです。」

 授業アンケートも自分に都合の良いところだけ眺めて自己満足し、都合の悪いものは出席していない、理解が足りないといった理由を勝手につけて、書かれている感想をありのままに受け入れようとしていないのではないでしょうか。

 アンケートだけとっても、それをフィードバックできなければ意味はありません。

2)

 試験には学生証を必ず携帯してください、という掲示がキャンパス内のいたるところに貼られていますが、果たして期待するほどの効果があるのでしょうか。常に気をつけていてもつい忘れてしまうのが忘れ物だと思うのですが。

3)

 うぐぅ。  

 …昼食くらいゆっくりとりたいものですよ。


▼悪試験。 (2003.07.15)  

 試験前に今までさぼってきた分を一気に詰め込み、試験が終われば勉強したことは一夜にして忘れる。そんなことの繰り返しでいつのまにか卒業してしまうというのが大学生活だという人もいるくらいに、一夜漬けは大学における試験の特徴を示すものとして違和感なく誰もが認める現象となっています。まあ、容易に入手したものは簡単になくなる、というのは何も金に限ったものではないということなのでしょう。

 また、試験時の不正行為も摘発され処罰が下るのはごく少数ですが、注意勧告止まりの行為はかなりの数にのぼっています。私自身も監督補助のバイトを行っていると、毎時限最低一人はあやしい奴がいますし、実際に注意するケースもよくあります。

 一夜漬けに不正行為。こうした状況を生み出している主要な原因として、試験が一発勝負であるということが指摘できます。一発勝負ですから、ここを逃しては今までの苦労が無になる、ということで不正行為の囁きに負けてしまう者が生じ、ここさえ乗り切れば後は自由に何をしても良いということで一夜漬けに走る者が生じる。まあ、これはこれで理解できる行動です。

 こうした問題は明治時代から指摘されてきたことですが、いまだに解決に至っていないところをみると、一発勝負には害だけではなく、利となる部分も存在しているようです。確かに教員にとってみても平常時から出席をとったり、小テストを行ったりするのは大きな負担がかかりますし、学生にとってみてもそれは毎回の出席と予習復習を前提とされるわけですから負担となり敬遠される傾向が強いといえます。そう考えると一発勝負は双方にとって一応は魅力的な形式なのかもしれません。

 日常の不勉強や不正行為を学生だけのせいにしている教員方ですが、自分の授業スタイルにも相当問題があるということに気づいていない段階で、形式だけの授業評価を行ったり、全体のカリキュラム改正、成績評定改正といったことを行いそれらを是正しようとしても、結局本質的には何ら変わらないということは容易に想像できます。

 まあ変わってしまったら今度は楽をしてきた学生からの不満が出てきそうですが、本来そんなのに耳を傾ける必要なんてないのですから、進んで自分の授業スタイルで悪いところと、楽をしてしまっているところを改正していってもらいたいものです。それが全体の高等教育機関としての教育力の向上に繋がると思いますよ。

 …履修情報誌を叩く前に、履修情報誌に書かれている感想を真剣に眺めてみてはいかがでしょうか。これが学生の目にうつったあなたの授業ですよ?


▼これはできません。 (2003.07.13)  

 「多分できると思います」。

 この言葉を発した時点ではその言葉に嘘偽りなど一片たりともなかったことは、誰もがわかっていたことであった。しかし、いざ納期になってみると、任せた仕事の半分も仕上がっていなかった。

 これが、学校の課題であれば本人が不利益を被るだけで済む話だが、仕事となるとそうはいかない。分担された仕事が仕上がらないことは、全体としての失敗に直結する。誰もが苛立っていた。

 彼は周りの多忙さを察して自分が引き受けようとしたのだろう。周りもその時は何もいわなかった。彼の力量からして無理かもしれない、そう思っていたのかもしれないが、がんばればなんとかなるだろうと、楽観視して彼の言葉をあてにしてしまった。

 誰も彼を表立っては責めなかった。彼だけの非ではない。仕事をなすりつけあった周り、そして統括者も適切な仕事分担をできなかった。誰の責任というわけでもない。ただ仕事が仕上がらなかった、この事実だけがはっきりと目の前の現実としてあるだけである。

 「…はできません。」

 自分の限界を責任をもって示すことも時には大切だと感じた今日この頃。  

 …飲み会で聞いた話ですが、ためになったので紹介。ちなみに仕事は結局少し納期は遅れましたが、なんとか先方も了解しうまくいったようです。


▼ポスト七夕おまけ。 (2003.07.09) 

 風邪引いた。ツライ。

1) 

 過去問と同じ問題を出題する教員というのも、実は少なからず存在しています。毎年同じ講義要綱、同じ授業内容、とくれば同じ試験問題というのもまったくありえないことではありません。例えば、授業に対する意欲が全くといってない、もしくはあったとしてもそれに費やす時間をつくれない教員は、試験に対してもそう大きな変革をもたらすことなどなく、毎年同じことを繰り返している傾向があると予想できます。

 最近は授業評価導入をめぐる議論が盛んなので、大規模な変革が生じるかもしれないので、やはり過去問だけに頼るのは危険だと思いますが。 

2)

 過去問を入手するだけでなく、「自分で」答案作成する作業をするだけで、結構結果は変わってくるものだと思います。

 暗記だけだと、応用がきかないことが多々ありますから。

3)

 英語など試験期間外に試験を行う科目で、もし失敗したなー、と思った場合は、教員への直訴は試験終了後すぐにでも行わないと、色々と面倒なことになります。特に非常勤講師の場合は授業終了となると、連絡する手段が非常に限られてきますので、直接対面できるチャンスを逃してはいけません。

 進級がかかっている場合は、例えば語学を落とすと進級できない、という慶應のシステムをまずはきちんと理解させなければなりません。中には再履修程度で済むと考えているのか素点のまま不合格判定する教員も本当にいますので、この点は必ず叩き込む必要があります。

 まあ、少人数のクラスでほぼ毎回出席していて、進級システムを教員が理解している場合は、落とされることなんてまずありえませんけど、「逃しては負け」ですので、かならず足止めするように心がけてください。  

 …ここ一週間が一年間で二番目に勉強する時期です。多分。

▼結局不正行為は多数報告されたようです。処分されたかどうかは不明ですが。 ▼戻る