どろり濃厚課題地獄。

- 2002.11.11 -

▼実は何回かゴールしたくなりました。 ▼戻る

▼始業時間を遅くして下さい、マジで。 (2002.10.28) 

 先日、ラッシュ時における諸々の「対人間」に関するトラブルを考察していきましたが、今回、不幸にも実際に私が経験することになってしまいました。反面教師の意味を込めまして、ここにその一部始終を紹介します。

 <実際にあった事例>

 駅に到着すると、電車は既にホームに到着していました。階段を駆け上がり、発車ベルが鳴り響く中、いつもの車両のいつものドア、いわゆる定位置に乗り込もうとしました。

 いかにもイライラしているぞー、というオーラを纏ったメス女性が出入り口付近を陣取っていたのですが、私も今度遅刻すると首が危険なので、危険を覚悟で強行突入をしたのですが、やはりきましたよ。執拗で陰険なネチネチ攻撃。軽く肘で押し付ける程度ならまだかわいいもので、このア…女性、揺れにあわせて全体重を押し付けてきやがりました。

 押し付け攻撃は意図的かそれとも無意図的なものかの区別はくらえば大抵判別可能です。もちろん、この押し付けは「意図的」なものでした。そこで、わずかに身動きができる状態だったので、反撃を試みることにしました。10年近く毎日のように利用している電車。揺れのタイミングなど熟知しています。揺れにあわせて「さりげなく」攻撃を受け流すことは容易です。そして、チャンスは来ました。

 レール変更の瞬間です。前の車両からレールが変わる音がしてきます。3…2…1…!いまだッ!サッ!

 …ドゴッ!!

 えっ!?「ドゴッ!」??

 次の瞬間、その女性は思いっきりドアに頭をぶつけていました。これはヤバイ。うまくきまりすぎた。今度は近距離からのキンキン声攻撃かよー…。と思い覚悟を決めましたが、幸いな事に、ギロギロ睨んできただけで済みました。まあ、その視線は、次の駅で降りるときに攻撃がくるな、と予感させるものだったので、引き続き警戒態勢で全神経を集中。

 そして駅に到着。やはりその女性は降りる際に私に肘鉄を食らわす予定だったのでしょう。しかし、こちらはそんな行動など見切っています。最後の全身全霊をこめたであろう攻撃も、人の流れと分厚い教科書(DSM−4−TR)入りカバンによるカウンターで防ぎ、逆によろけていました。

 その後、早足で去っていく姿はどこか哀愁を感じさせるものでしたが、これに懲りてこういうことはやめてほしいものです。というか、この場合は私が加害者っぽいですけど。ちなみに、怖そうな人が2人以上で陣取っている場合は、トラブルになったら周りの人は見て見ぬふりで、結果的に殺されちゃいますので、おとなしく1本待ちます。

 こういうトラブルに遭遇しやすいから、始業時間をほんの少し遅くしてください。お願いします。>教授

 …相手が女性の場合は性質が悪い。特に女性対女性のケースはもうどうしようもない。 


▼困った時は。 (2002.10.24) 

 図書館では毎月開館日程の大きなカレンダーのついた「三田メディアセンターニュース」が配布されています。最近レイアウトが少し変更となり、より見やすくわかりやすい内容になったのですが、今月号にはなんと付録がついてきています。

 「図書館蔵書の探し方」に関するフローチャート図がその付録なのですが、なかなかくわしく出来ており、目的の資料を見つける際に、ある程度は自力で解決できるようになっています。まあ、見つからない時は、最終的にレファレンスカウンターへ、ということになるんですが、おそらくこのレファレンスカウンターを利用したことのある人はそう多くないのではないでしょうか。あっても、他大図書館への紹介状発行や、論文複写取り寄せといった事務的な作業だけ、という人がほとんどでしょう。

 レファンレスカウンターでは、こうした事務的な手続きだけではなく、探している資料などに対する助言をもらうことができます。資料名がわかっていないと相談にのってくれないわけではなく、内容が漠然としていても資料探索に協力してくれます。一人で考えていても検討がつかない時は、やはりプロに頼むのが一番の方略です。このレファレンスサービスは無料で、しかも多くの場合、何らかの進展を得ることができるので、資料探索に行き詰まったときは、遠慮なく相談してみることをオススメします。

 まあ、最初から質問に行くのではなく、ある程度は自分で調べてみないと、資料探索能力は上がりませんから、そういう意味でもフローチャートで復習してみるのもいいかもしれません。

・参考

 慶應義塾図書館 

 三田メディアセンターニュースのPDF版も入手可能です。

 …慶應のレファレンスサービスの質はかなり良いものだと思います。 


▼おまけ。 (2002.10.20) 

 LANの調子が悪いようで、ネットワークに繋がり難く困っています。ケーブル自体が問題の可能性大なので、給料入ったら買いにいこ。

1)

 大学のサーバスペースを暫定的に倉庫として利用しているんですが、授業以外のプライベート目的でサイト開設している人はほとんどいないので、授業配布資料置き場の拡張はやめておいた方がいいのかなー。

2)

 進路希望カードの記入。裏面の「セールスポイント」、「資格・特技」、「性格」の記入で悩む。特に性格は、これは性格なのか?というものが多くて悩み倍増。例えば、

 不満が少ない 2 1 0 1 2 不満が多い

 客観的 2 1 0 1 2 主観的

 統率型 2 1 0 1 2 追従型

 などなど。こんな項目欄設けるくらいなら、ドラクエ3の勇者の性格記入欄にでもした方がいいのでは?と思ってしまいます。アクセサリで性格変わってしまうのも困りものかもしれませんが、こんな項目よりはよほどマシかと。そしてどなたか「セクシーギャル」とでも書いて下さい。

 そういえば、まだ提出していなかった。いつものように締め切り超過。

3)

 不要本を大学に持っていって、ブックリユースコーナーに投棄することが許されるのでしょうか。

4)

 今後もしばらくは不定期更新が続きそう。というか、発表多すぎ。しかも研究と関係ないものばかり!

5)

 「ラグナロク」を大学のPCを占有してプレイしないでください。


▼学事センター公式サイトにおける履修案内の公開について。 (2002.10.17) 

 各学部のサイトでは、履修案内(と一部学部では時間割)をPDFファイルで公開している。履修案内にはその学部でどのような講義が開講されているのか、どのような人が担当しているのか、ということが書かれており、当該学部の在学生だけではなく、他学部の聴講希望者や受験を考えている人たちにも、役立つ情報源でもある。履修案内は、図書館、学事センターといった限られた場所でしか閲覧することはできないため、このWEBでの公開は、多少時期が遅くなってしまっても利用価の高いものとして評価できるものであった。

 しかし、今年度の文学部ではいまだにこの履修案内が公開されていない。文学部は教職関係の科目が多く設置されており、教職志望者が履修案内を閲覧しようとする際に無料公開してしまうと、図書館におけるコピーサービスの売上に影響を及ぼす恐れがあるため、履修申告期間後に参考資料として公開するという方針なのだろう、と例年の公開時期の遅さについて考えていたが、どうやら今年は違うようである。

 8月くらいまでは、前年度のものが公開されていたのだが、いつの間にか行なわれた更新によりそのリンクが消滅し、最初から公開なんぞしていません、というような態度になってしまったのである。現在では、今年度のものだけではなく、前年度のものすら閲覧できない状況にある。公開の時期を逸してしまった、ということも考えられるが、それなら夏休み中のさりげない更新でフォロー可能であったし、何より最初からなかったことにしている今の状況はないはずである。

 さすがにこれはおかしいと思い、今年度の履修案内がまだ公開されていない理由を学事センター窓口で口頭で問い合わせてみたところ、以下のような回答を得ることができた。

1) 今年度の文学部履修案内は公開が遅れているわけではなく公開する予定はない。

 では、他学部で公開されているのになぜ文学部だけは公開されていないのか、という問いには、

2) 学部によって公開するかどうかの対応は異なっている。
3) 公開しない、というのは文学部の意向である。
4) 具体的な理由については回答できない。

 とのこと。ちなみに、個人的に頂戴と一応言ってはみましたが、当然

5) 無理

 と一蹴されちゃいました。

 積極的な情報公開が求められるこのご時世に、カリキュラムの根本に関わる履修案内の非公開という処置をとった文学部。文学部では外部に公開されると困るような講義でももっているのでしょうか。せっかく学科が刷新されても、授業評価といった新しい試みを導入しようとしていても、これじゃあねぇ…。

 ちなみに、日吉の文学部履修案内は公開されています。なぜ三田版は非公開なのか更に気になってしまいます。

 …ある日突然公開されていたりして(笑)。ちなみに「偽履修案内」の今年度版はつくっていません。来年度は作成予定です。


▼おまけ。 (2002.10.14) 

 忙しいことはいいこと。

1)

 なんだか、自宅のADSL回線が以前にも増して貧弱なものになってしまいました。さすがに局から4km以上も離れていると、設定を変えるとかしても、根本的にダメですね。東京都内であっても、場所によってはこんなもんです。ちなみに上りが下りの倍以上速度が出ています(笑)。

2)

 庭の手入れをしていたら、変な虫に刺されたらしく、手が大変なことになってしまいました。ガーデニングを行なう際には、必ず軍手をしましょう。

3)

 学内のいたるところに置いてある無料配布物の収集を以前から行なっているのですが、時々その中に面白い記事があったりします。ここでも紹介していきたいんですが、どうも時間が…。

4)

 塾生総合研究所の発行している冊子は、三田では入手できないのでしょうか。10月1日発刊のはずなのに、どこにも見当たりません。


▼1時限開始時刻がほんの30分遅くなったら。 (2002.10.12) 

 1時限の講義がやってられない、という理由は単に朝起きることがツライという理由ではなく、むしろ満員電車に乗らなければならない、ということの方が大きい。満員電車は、単なる混雑による不快感、疲労感をもたらすだけではなく、車内の人たちは皆共通して不快な思いをしているので、普段では決して問題にならないようなちょっとした行為が大きな問題を引き起こすケースも多々あり、いつ自分が当事者になってもおかしくない状況にある。

 例えば、車内では、足を踏んだ踏まない論争、痴漢加害者摘発問題、などがよくあるケースである。前者の場合は、男性同士ではあまりなく、女性同士に多い問題のように思われるが、女性同士の言い争いは凄まじいものがある。もしこのような現場に遭遇したら、デジカメとかカメラ付き携帯電話で現場を記録しておくと、後々いい思い出になるので、是非挑戦してみてほしい。もし、実際に当事者になってしまった場合は、特に後者の場合はそうであるが、「こちらに非がない場合であっても話し合いに応じることなく、全速力でその場から逃げる」ことが身を守る上で一番適切な処置である。

 どちらの場合も、争って得るものは全くない。むしろ、害が大きくなるだけである。前者の場合は、言い争いに貴重な時間を消費することになり、結局は駅員に仲裁されるのがオチであろう。結局不快な思いと時間を消費するだけのことなのである。まあ、時間の浪費で済めばマシな方で、後者の場合は特に危険な事態に陥るケースがある。最近よく報道されている「痴漢冤罪問題」である。

 被害者に痴漢です、と言われてしまえば、その時点で負け確定である。駅員→警察→拘留→裁判→転落人生。なんて流れで、もはや元の生活に戻ることができなくなる可能性が大だろう。その場で誤解が解ける、なんて思い話し合って無罪を主張するのは無駄な行為であり、訴えられて裁判にかけられてしまうのがオチである。不幸にも無罪なのに捕まってしまった場合は、交通事故にでもあったと思って罰金を払ってしまうのがまだマシと考え、諦めることも肝心である。もし、裁判になり勝訴したとしても、結局「何もやっていない」ということが証明されただけで、何も得るものはない。

 また、加害者と疑われるケースだけではなく、こちらが被害者になるケースに遭遇することもある。この場合は、場合によっては徹底的に争ってみるのもいいかもしれない。先日見かけたある事例をもとに考えてみる。

<事例> 田町駅ホーム階段にて

 10月某日朝8時50分位に、田町駅3・4番線ホーム階段にて、中年サラリーマンが学生らしき青年に凄まじい形相でタックル攻撃をしかけていた。当時のホーム階段は山の手線到着後直ぐに京浜東北線も到着し、ホーム階段は大変な混雑状況にあり、おそらく無理に割り込んだ、押したかといったことが原因で、中年サラリーマンが大学生に攻撃をしかけたものだと思われる。大学生は数回に及ぶ攻撃にただひたすら謝るだけであり、中年サラリーマンは、大学生を後ろに追いやると、なにやら意味不明な言葉を発し、階段を上り去っていった。

 中年サラリーマンの行為は明らかに問題行為である。大学生がふんばらず抵抗せずに攻撃をそのまま受ければ、転倒し、将棋倒し状態となり、私も巻き込まれて下敷きになってしまっていた恐れもある。許せない行為である。しかし、ここで倒れて、中年サラリーマンに損害賠償請求を求めるのは、自分が死ぬ可能性も少なからずあるのと、なにより他人を巻き込む可能性が大なので、絶対にやめるべきである。

 こういう場合は単純に助けを求めるのがいい。先に手を出してきたのが中年サラリーマンであれば、とりあえず大声を出し、周囲に被害の実態を認識させることが必要である。その際、間違っても喧嘩をするかのようなセリフではなく、ぐっとこらえて、助けて、痛いなど被害を明らかにする類のセリフを選ぶことを忘れてはならない。一歩間違うとDQN同士の喧嘩で済まされてしまい、元も子もなくなる。

 こうなると、駅員が駆けつけくわしい話を、ということで当事者同士の話し合いが第三者立会いのもとで行なわれることになる。もちろんその前に逃げられる可能性もあるが、それでも周りが気付いていれば後で顔の記憶をもとに確保される可能性も高くなるし、その場で捕獲に協力してくれる人も出てくるかもしれない。

 話し合いの場では徹底して、一方的に攻撃された旨を話す。そして、重要なことであるが「どこでもいいから痛みを訴える」のである。この時点で相手がまともな人間であれば、己の過ちに気付いて金一封を置いて逃走許可要求をしてくるかもしれない。この額に満足であれば、そのまま解放するのもいいが、できれば被害届作成までやってみるのも貴重な経験でいいかもしれない。その場合は、必ず診断書が必要となるので、病院に行くことになるが、痛みがある、といえば大抵何らかの診断はつくので、問題はない。

 ここまでくると、相手の会社にはこの一件について伝わることとなり、多くの場合、何らかの処分が下ることになる。つまり、金だけでなく相手の社会的ステータスを下げるという、精神的優越感を得ることが可能なのである。まあ、単にタックル程度ではここまでくることはないだろうが、会社名を聞き出すことまでできれば、会社側からのお詫び、相手の社会的ステータスダウンは期待してもよいといえる。もちろん、タックルをしてくるという行為自体かなり反社会的行動なので、相手が真っ当な人間ではない可能性もあるが、そこは見極めて行動に移すことは留意すべき点ではあるが。

 まとめると、相手が持っているものが大きいほど、甚大なダメージを与えることができ、又逆に、こちらが持っているものが大きいほど、このような事態に巻き込まれて失うものが大きい。ということである。まあ、このようなことがなく、精神的にも肉体的にも疲労度が軽減できるように、大学側は始業時間をほんの30分遅くしてほしいものです。

 …トラブルに遭遇したくないから満員電車を避けている、を理由に遅刻は許され…ませんね。


▼映画鑑賞。 (2002.10.08) 

 先日、安値日本一に挑戦しているとある店に買物に行きました。以前に、ある商品を買おうと思ったところ他店より高かったので、値下げ交渉したら「他店で買えば?」的対応をされたり、ここは競合店じゃないから。とあっさり断られたので、まあ挑戦だけなら誰でもできるわな。と値段には全く期待していないのですが、急に必要となる消耗品は多少高くても素早く入手したいものなので、仕方なしにこの店にすることにしました。

 ところが、この印象最下位ランクのこの店ですが、なんとDVDを無料で観れるコーナーがあったりします。スピーカーの展示コーナーなのですが、マッサージチェアクラスのいい椅子に座って、「千と千尋の…」をゆったり観ることができるのです。せっかくの機会なので、即席映画鑑賞を実施。しかし、あの事件をやってくれた店です。そう簡単にはいきません。開始後10分もしない内に店員が来ました。結局、買う気がないのならカエレ!と遠まわしに言われたので、おとなしく帰りました。

 次は、持込みDVDでも観ようと思っていたのですが、この店では実施できそうにありません。しかし、大学にはこんな夢をかなえてくれる素敵な場所が図書館にあります。図書館にあるAVブースでは撮影機材の貸し出しや撮影したテープの加工編集ができるPC、ダビング可能なデッキ類が数多く揃っています。利用には、30分弱の講習を受ける必要がありますが、受講済証が発行された後は、好きな時に利用することができます。

 図書館内の資料利用が優先されますが、空席のある時は持込みも認められています。例えば、空き時間にシスプリDVDを観ることも可能です。もちろんヘッドホン利用なので、音漏れすることはありません。制限時間もない(他の利用者がいる場合は交渉されることもありますが)ので、くつろぐことも可能です。さすがにAVは無理だとは思いますが、せっかくの設備なので利用してみてはどうでしょうか。CDを聴くだけでも大丈夫ですし。

 …他人の利用している画面を覗き込むのはやめましょう。マジで。


▼図書館内のPC利用。 (2002.10.04) 

 ネットワークプリンタ廃止に伴ない、タダでプリントアウトしようと目論んでいた方々達がいなくなり、多少は混雑が緩和されると思われていた新図書館のオープンスペースですが、混雑具合はまったくといっていいほど変化はありません。OPACコーナー付近にも、立ったままで利用できるパソコンが3台ほど設置されましたが、こちらの利用者はほとんどなく、だいたい空いているという状況です。

 どうやら、思っていたほどタダでプリントアウト作戦を組んでいた学生は少なく、図書館内のパソコンスペースということで、本来の目的通り、資料を広げるスペースが十分にあり、比較的長時間の作業を目的とする学生が利用している、というのが現状のようです。

 しかし、タダでプリントアウト組の学生がいなくなったとしても、順番待ちの学生数をみても作業をしたい学生数に対して座席数は必ずしも十分とはいえません。そのため、閲覧席の一部では、ノートパソコン(持ち込み)による作業が認められていますが、電源をとることは許されていません。ノートパソコンのバッテリー稼動時間は最近のものは多少は長くなっていますが、バッテリー稼動では処理速度も遅くなったり、なによりバッテリー切れの心配もあります。

 館内には確かにコンセントがいくつもあり、その気になればACアダプタを差し込むことは可能ですが、現状では、電気泥棒はやめてくれ、というケチな理由ではなく、安全(火災、停電防止など)を理由に使用は禁止されています。パソコン利用可能席だけではなく、電源摂取可能席もできれば、より充実した図書館利用ができるのですが、いつになったら実現されるのでしょうか。まあ、多分無理だとは思いますが、今時パソコンを使わないで研究作業なんてできませんし、検討をお願いしたいところです。

 …せめて院生専用席にくらいつけてくれてもいいじゃん!


▼就職ガイドブック。 (2002.10.01) 

 秋学期もはじまったかと思えば、就職活動の時期です。早速大学でも各種セミナー等の日程が決定し、既にいくつかのセミナーは開催されています。就職課資料室では乗り遅れた人のために、セミナーのビデオ貸出しや参考図書類の貸し出しサービスが提供されていますので、積極的に利用していくといいでしょう。甘すぎる図書館と異なり、こちらは延滞すると「貸出禁止」というキツイ処置を受けるので要注意ですが、入り口もバリアフリー化が計られ、スロープが設置されましたので、段差でこける心配もなく、利用しやすくなりました。昨年度あそこでこけた私も安心して入室し利用することができます。

 ところで、就職課の窓口で学部3年、修士1年を対象に無料配布されちた「就職ガイドブック」を入手してきました。学部3年の時にもらったものより版が一回り大きくなり、A4版になっており、中身もそれなりに変わっているようなので、少し読み比べてみました。

 当然のことですが、先輩からのメッセージは全て変わっているはずです。が、「先輩からのワンポイント・アドバイス」は同一内容。ここでいう「先輩」とは、一学年上というわけではなく、就職課職員の方々からのアドバイスのようです。いつから同一内容なのか、そして、いつまで同一内容が続くのか気になります。「就職活動体験記」はさすがに同一内容はありませんでした。相変わらず人生訓じみたものも多いのですが、読み物として楽しめる出来に仕上がっています。

 他にも細かい所もいくつか変更が加えられています。例えば、「履歴書の記入例」。2001年度の記入例は、男子が「三沢一夫(みさわかずお)・昭和54年11月1日生・文学部史学科日本史学専攻」、女子が「慶應花子(慶應花子)・昭和54年4月23日生・法学部法律学科」。両者共に慶應義塾大学オリジナル履歴書(生協で販売中)に手書きの記入例が掲載されています。

 しかし、今年度の記入例は、男子が「慶應諭吉(けいおうゆきち)・経済学部」、女子が「慶應花子(けいおうはなこ)・法学部法律学科」、というように三沢一夫氏は記入例に載っていません。誰だお前?という意見が多かったためでしょうか。また、残念なことに履歴書の記入例は手書きではなくなっており、文章の内容も大幅に異なっています。少しだけですが比較してみます。

1)研究課題または重点をおいた科目など

・2001年度では研究課題をそのまま書かれていただけであったが、今年度は研究課題だけではなく、研究を通して何を学びたいのか、テーマ選定の具体的な理由といった、ことが強調されて書かれている。研究内容が実際の仕事にそのまま結びつくわけではないことを知った上で、課題そのものではなく問題関心を書くというアプローチが大切だということなのでしょう。要は、企業は研究者でもないそこらへんの大学生の卒論の「内容」に興味なんぞもちません、ってこと。

2)趣味

・三沢一夫(2001)は4つ、慶應花子(2001)は2つを箇条書きしているのに対し、慶應諭吉(2003)、慶應花子(2003)は、それぞれ1つのみを記載。しかし、補足で諭吉は「英語(アルバイト代の大半をスクール費用にあてています)」と、学業以外で力を入れたことにあげたアルバイトの理由を明確に示しています。また、花子も「スポーツ観戦(勝利を目指すひたむきな姿に励まされます)」と自分の向上心を暗に示しています。単に趣味を書くのではダメということなのでしょう。企業はあんたの趣味なんざ微塵も興味ありません、ってことを念頭に、趣味をつくりあげ、他の記述内容とうまく結びつけ、あなたの人間像が伝わるように努力することが大切でしょう。

3)資格・免許・特技

・三沢一夫(2001)は「自動車普通免許」、慶應花子(2001)は「TOEIC750点」をあげていますが、慶應諭吉(2003)は、「新ビジネスモデルの発案(経済雑誌に掲載されたこともあります)」、慶應花子(2003)は「中国語(専門学校に2年間短期留学もしました。)」と書いています。とりあえず、三沢君にはもう少しがんばってもらいたいですね。ってところでしょうか。どうやら()で具体的な説明をフォローするのが流行のようです。

 当然のことですが、どうでもいい自分語りはNGということで、セールスポイントに「京都のガイドには自信がある」と書いた三沢君はお役御免になったようです。今年度のものはどちらも具体的な記述で、読む側にもそれなりの熱意を感じさせるものです。アルバイトやりすぎで卒論テーマも漠然としていて卒業がヤバイと思われる慶應諭吉君も、企業側は欲しい人材とみることになります。ウソにならない範囲で強調すべき点は強調し、相手に自分をアピールする履歴書づくりが求められているのです。ハガキ職人でも、「専門誌にアイディアが掲載、紹介された」と書いてもウソではありませんから。

 ところで、三沢君はどこに就職したのでしょうか。これが一番気になります。

参考

 ・就職部門ホームページ

 …というか、私も就職活動しないと。

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