梅雨休み設置嘆願書。

- 2002.07.06 -

▼「既に3ヶ月経過したわけだが、貴君の研究はどこまで進んだのかね?」、「うぐぅ…」。 ▼戻る

▼幼稚園児たちの朝食。 (2002.06.30) 

 知能検査のテスターを行なった際に、興味があったのでラポール形成のついでに「朝食は何を食べましたか?」という質問をしてみました。多くの子たちは、きちんと朝食は食べていましたが、中には面白い組み合わせの子もいました。例えば、

A児:「コンソメスープとラーメン」

 ラーメンのスープと麺が別々になっている「つけ麺」なのかなー、と思い訊いてみると、どうやら本当にコンソメスープを別に食べたようです。胃が心配になります。

B児:「ショートケーキ」

 しかも、3個ほど食べたようです。将来が心配です。

C児:「ゆで卵とおにぎり2個」

 ようやく普通の答えがきたか、と思いましたが、中身が普通ではなかった。いや、玉子を中に入れるんですか。

 といった具合に、普段の食生活がどうなっているのか、気になるものも。まあ、何も食べてこないよりはマシなのかもしれませんが。他にも細かい所でおかあさんを「母様(ははさま)」と呼んでいる子や、検査が終わると急に言葉が汚くなる子もいたりして、面白かったです。

 …すごーく元気だったので、一緒に遊んでいて疲れました。翌日はもちろん筋肉痛。


▼貼り逃げ。 (2002.06.29) 

 学会で行なわれるポスター発表ですが、これは与えられた一定スペースに自分の研究発表をポスターに書いたり、プリントアウトして貼り、一定の掲示時間と責任在籍時間を満たしてはじめて発表として認められるものです(論文集掲載も含まれますが)。つまり、当日にポスターを掲示しただけでは発表としては認められないものです。

 しかし、意図的というか、必ずその場にいて、質問等があった場合に答えなければならない「責任在席時間」中に、発表者がいない、という場合もあります。これを通称「貼り逃げ」といいます。派生技には、鋭い目線などで、話しかけ難いオーラを発生させるものや、となりの人と世間話をしたり、サクラを用意したりするものもあり、鋭いツッコミを防御しているという、何が目的で発表しているんだ、という方もそれなりにいます。

 まあ、業績稼ぎのために、駄発表をしてしまうことになり、突っ込みに耐えられるものではない場合や、他人に突っ込まれるのがそもそも嫌い、他人の意見なんぞ聞きたくはない、自分でも何をいいたいのかわけわからん、といった様々な背景があるとは思いますが、要は発表することだけが目的になっているということはいえるでしょう。せっかくの他人からの意見を訊けるチャンスなのに、自らそのチャンスを潰してしまっているのは惜しいことです。

 ちなみに、最悪技として、ポスターそのものを落としてしまう、「原稿落とし」もあります。何もない空間があった場合は、「作者急病のため休載」ということだと思ってください。中には、本当に急病の場合もありますが。

 ポスター巡りには他にも色々と面白い光景を見ることが出来ます。口頭発表だけではなく、ポスター巡りも積極的に行なってみてはいかがでしょうか。

 …口頭発表で当日逃げした人もそういえばいたなー。


▼おまけ。 (2002.06.28) 

 なんつーか、鬱。うぐぅ、うぐぅ〜。

1)

 奨学金。40万円でしたが、結局「外れました」。選考基準が能力測定としての妥当性に欠く成績指数、詳細な収入関連資料に基づく家計状況、そして自己申告だけの業績なので、当たった、外れたのレベルで語れるものとして扱ってもいいかと。来年度も懲りずに挑戦はしますが、多分外れるんだろうなー。

 ところで、成績指数90超えているヤツが身近にいるんですが、研究能力は正直低いし、単に高校のノリでマジメにお勉強してきて、良い成績をとっています、って感じなんですよね。他人の発表にも何のコメントもしないし。正に学校化する大学。

2)

 資料配布代云々の話。要は、わざわざ自腹で発表資料をコピーしてきているのに、発表に対して何もコメントしない輩がいることがウザイってことです。犬に向かって話しているわけではないんだから、何らかのフィードバックはあってもいいかと。興味ないのなら、ない理由ってヤツを話してください。貴君達のお勉強のためだけに発表しているわけではないんだらさぁ。

 こんな状況だと、発表していてもむなしくなるだけです。今度から必要な方だけに資料をお渡しするようにしますか。全員分用意するのがバカバカしくなってきます。

3)

 庭石に「エクスカリバー」が突き刺さっています。何とかしてください。

4)

 「積みゲー」またひとつ増えた。

5)

 毎週金曜日恒例の一時帰宅。今日の滞在時間は20分。もう、どうにでもしてくれ。


▼盗作の代償(後)。 (2002.06.27) 

 事の重大さに気付いた某有名教授。しかし、パクリ元の著作者は「直接来られて泣き喚かれたり、暴れられても困る」という理由で、一切の直接的接触を許してはくれません。大学側に今回の問題を全て報告して、大学側からの処分を待て、とだけ間接的に某有名教授に伝えたそうです。

 某有名教授は、この事が大学に知られると、当然「懲戒免職」となることは知っています。これだけは絶対に避けたい某有名教授。何度も何度も書面で、電話でと謝罪を行いました。この懲戒免職という処分が下るであろう事を知っているパクリ元の著作者も、同じ学問の徒に対して幾ばくかの情けは持っていました。そのため、パクリ元の著作者は某有名教授に対して「依願退職」を勧めました。そうすれば、関係者以外の者は「パクリでクビ」になった、という真相がバレることがなく、現在の地位を捨てることさえできれば、一から再スタートすることができます。

 某有名教授は今まで築いてきた地位を捨てることができるのでしょうか。もし、できなければ「あの教授は散々不正行為するな、と言っているクセに自分は堂々とパクっていたんだぜー。俺たちもあいつの課題やテストでは不正行為してもいいんじゃん?」という事にもなりかねません。それ以上に同業者達からの冷たい視線の中で、生きていくことしかできなくなるのが問題なのでしょうが。

 おそらく、依願退職という形になれば、この「盗作が原因」ということは世間には伏せられ、一部の関係者(大学執行部や当事者)以外の者に、バレることは一応なくなります。しばらく時間を置けば、再就職も学術活動の再開も可能でしょう。失うものがあまりにも大きいパクリという行為の重大さについて、すごーくよくわかる事例です。

 (註:某有名教授は、慶應大学の教授ではありませんヨ!)

 …学生は実名公表で、教授は非公開。学者の温情も要は馴れ合いですか。差別ですな。


▼盗作の代償(前)。 (2002.06.26) 

 最近立ち読みしたマンガ雑誌に、「謝罪文」がまるまる1ページを用いて掲載されていました。なんでも、他人の著作パクったらしく、「○○先生の・・・・・・を自分名義の作品として発表してしまいました」と、直筆で書かれていました。まあ、ネタが思いつかず苦悩していたところに、おそらくどこぞの同人誌に掲載されていたものを、これなら誰も知らないだろうと思い、パクったのでしょう。しかし、パクリは許されるものではありません。仕事を打ち切られたり、業界から放置されるのは当然の報いでしょう。マンガでもこれほどの重罪であるパクリ。それでは、学術界でのパクリはどういう処分が下るのでしょうか。

 以前にも色々とパクリ問題は書いてきましたが、何も学生が提出レポートのネタに困ったから、他人の著作物を借用して…、といったものだけではなく、いわゆる有名所の教授たちも、平然と他人の文章、研究業績を実はパクっていたりすることがあります。しかしながら、温情的な措置なのでしょうか。このような事実があったとしても、大抵は学生には伏せられ、関係者以外のものが知ることができないようになっているようです。

 例えば、色々と本を出している某有名教授(検閲)は、他人の著作をそのまま自分名義として盗用していました。引用した、ということは一言も書かれていませんから盗用です。しかも、一度のみならず数回このことを繰り返しました。当然、読む人はその文章をその有名教授のものとして読むでしょう。当然、盗用された本当の著作者は、某有名教授と掲載元に苦情を申し入れます。掲載元は真摯な対応で事の真相を確かめたそうですが、某有名教授はというと、謝れば済むことだろう、最悪でも「引用元を明記し忘れた」という謝罪文程度で済む、と思っていたのか、その時点では深くこの事の重大さについて認識していなかったようで、余裕のある対応をしていたそうです。

 しかし、実際はどうでしょうか。そんなに甘い問題ではありません。学術活動におけるパクリは、大学内においては「セクハラ」と同じく、進退に関わる重罪です。発覚すれば、そのほとんどが「懲戒免職」になります。この「懲戒免職」というのは、退職金はもちろん一銭も支払われず、また履歴書にも書けるようなものではないので、金銭的な問題はもちろん、研究者としての再就職は絶望的になるという、究極奥義クラスの破壊力を持つものです。当然、パクリの某有名教授も同じような処分を受けるのは必至でした。

 このことを知った某有名教授。慌ててパクリ元の著作者の元に謝罪しに行こうとします。しかし…。

 …実名はもちろん、某有名教授の所属、研究分野、この問題の文章が掲載された媒体、パクリ元の著作者名、全て検閲に引っかかりました。


▼配布資料代。 (2002.06.25) 

 受講人数がそれなりに多い授業で発表を行なう際に、どうしても気になってしまうのが「配布資料代」です。一枚で済めばまだいいのですが、数枚になってしまう場合は、人数分コピーするだけでもそれなりの額になってしまいます。パワーポイント等を用いて発表を行なえば、配布資料は少なくて済むかもしれませんが、そうもいかない場合はどうでしょうか。

 そういう場合は、禁止されてはいますが「大学のPCプリンタで人数分出力する」というのが一般的に用いられる手だそうです。例えば、オープンスペースの共用プリンタを眺めてみると、時々ですがやたらと大量出力し、他の人の迷惑になる行為を平然と行なっている人たちを見かけることができます。もちろん学内環境下では、規則に違反する行為ですが、配布資料のコピー代を考えると、やはりノーコストの出力を行なってしまう気持ちもわからなくはありません。

 このような状況を理解してくれている教員は、配布資料のコピー代は教材費から捻出してくれる場合があります。事前に原稿を渡せば、発表当日までに人数分用意してくれるという神のような方も、ほんの少しではありますがいます。そうでなくても、領収書があれば後日清算なさってくれる人もいます。どちらにしろ、発表の際に、金銭的コストを心配してしまう貧乏学生にはありがたいことです。

 まあ、一番の理想は事前に電子媒体で配布し、必要なら各自がコピーしてくるということなのですが、PC習熟度の差を考えると、まだまだ実用的な案ではありません。電子化が進む時代ではありますが、当面は紙媒体が重宝していくことには変わりありません。しばらくはこの「配布資料代」に悩まされるしかないようです。

 …コピーカード10枚は使っていますよ。金欠時には鬱になります。


▼おまけ。 (2002.06.24) 

 雨のせいで、研究室のコピー機の調子が悪い。旧式はこれだから使いにくい。

1)

 2週間ほど前に頼まれた仕事の締め切りが今日なのですが、まだまだ仕上がりそうもありません。気付いたのが土曜の深夜で、着手したのが日曜の昼。毎回実作業時間は24時間以内で済んでいるし、時間があると油断してしまうから、締め切りまでの期間が長いとダメなのかも。

2)

 発表原稿の訂正作業。とりあえずレファレンス関連の補完だけでも進めておく。図書館日曜開館を恒常的に実施して欲しいと思った。

3)

 久しぶりに、丸一日自宅でゆっくり過ごした休日。どうせなら、釣りにでも行けばよかったと後悔。自宅にいても、つい本を読んでしまったりするので、完全にいつもやっていることと違うことができないから、そんなにストレス解消にはならないんですよね。今日も、本を読んでいて疑問点を調べたりして、終わっちまったし。

 来週は久しぶりに、「積みゲー」を崩すか。

4)

 手紙の返事を書く。メールなら手軽に書けるけど、やはり手書きは難しいなー。意識していないと、字がどんどん自分文字になってしまうので、苦手です。ワープロ書きで署名だけ自筆サインにするのも手かな。

5)

 研究室のPCの自分用フォルダの中に、描きかけの絵を忘れてきた。見つかったらヤバイ。簡単に見られる状態なので、ちと心配。


▼矢上ニワトリのその後。 (2002.06.23) 

 「矢上キャンパスの鶏(通称 矢鴨)」を探しているという誰かからの告知が、「リシュルート」の紙面に掲載されていました。「カーネルちゃん 9ヶ月 オス」、「特徴:人見知りが激しい 落ち着きがない 美味しい」といった有力情報もあったのですが、残念ながら今日にいたるまで発見されていないようです。やはり懸賞金でもないと、行方不明者の発見は難しいのでしょうか。

 ところで、この矢上キャンパスのニワトリですが、数理研究棟の近くの坂道によく出没し、元気よく鳴いていたのを多くの人が目撃しています。エサをあげると近寄ってくるので、それなりに人気もあったようです。しかし、なぜニワトリがこんなところに半ば野良状態でいるのか、ということに関しては確かなことはわかっていませんでした。ただ、いくつかのうわさはありました。

 「KFCから逃亡してきた」、「食堂で使っている卵が孵化した」、「誰かが捨てた」、「もともと野良」、「実野外実験中」、「実は雉」…。今となっては真相を確かめることはできませんが、野良ニワトリが矢上にいた、ということは事実です。

 先に紹介した探しています告知が出た今春になってからは、姿を見かけることがないので、「ついに誰かが食べた」、「KFCに回収された」、「事故死」、「マムシ谷へ移住」、「動物実験のため三田動物実験棟に収容」といった、ウワサも生じましたが結局その行方に関しては、確かな情報はありません。いつからいて、いつ消えたのかナゾの野良ニワトリ。なかなか興味深い話です。

 このニワトリに興味を持ち始めてからしばらくして、偶然とある情報を入手しました。某サイトにそのニワトリの情報が掲載されていたのです。そこにはニワトリの名前(呼んでいる人は極少数)が記載されていました。「小次郎(法名トシヒコ)」。…。お亡くなりになっていたようです。死因までは書かれていませんでしたが。

 …やはり誰かに食われたのかなー。貧乏学生が食費に困って焼き鳥にしたとか。


▼ソフトクリームテスト販売。 (2002.06.22) 

 以前に矢上キャンパスに出かけた際に、「矢上にはソフトクリームが売っていていいですねー」と思いましたが、生協三田食堂でもどうやらソフトクリームが販売されているようです。

 掲示によると、「28日までのテスト販売」が行なわれており、「テスト販売期間限定価格120円」だそうです。特殊な製法がされているようで、おいしいですよー、とアピールされています。専用の機械が2台設置され、自分で食べたい種類のアイスのカップを冷凍庫から取り出し、手動でコーンに盛り付けていくという体験もできます(というか、セルフサービスですけど)。ただ、「販売時間は11:00〜14:00」となっているのがネックです。

 ソフトクリームというと、観光地で現地の名産物が混入された奇怪な味のものを思い浮かべてしまう人もいるかもしれませんが、掲示にある全10種類の中には、別に変な味のものはないようです。冷凍庫の中には一応全種類ストックされていますが、「季節限定さくらアイス」は現在販売されていないようです。「さくら」…。どんな味なのか大変気になります。季節的に春にソフトクリーム販売がなされるとは考えにくいのですが、来春の販売をひそかに期待しています。

 ちなみに、テスト販売期間とのことなので、リクエストすれば本販売で、「さくら」が追加される可能性も全くないわけではありません。また逆に、売上不振ですと、今夏の販売が中止になってしまうかもしれないので、是非一度食べてみてください。

 結構おいしいので、オススメですよー。 

 …またアクセントの位置を間違えたー。意識しないと人名になってしまうー。


▼おまけ。 (2002.06.21) 

 教壇実習。大きなトラブルもなく終了しました。一安心です。

1)

 粘着メールが来ています。正直、今回は無視(放置)することにしました。一言「わかりました」と書いて送ったことがそんなにご不満ですか。というか、メールで長文書いてくるくせに、直接話しをしても何も言わないのは、どういうことですか。コミュニケーションが成立しない相手にどう接しろと?

 ど う す れ ば い い ん だ

2)

 ドロドロした人間関係の話を聞く。他人の特に悪い面に関するウワサは、無批判にたれ流しにされ、時間が経つうちに、あたかも真実かのように話されているのはナゼなんだろうか。普段仲良さげにしている人のことを、こうも悪く言ってきた彼女も、影では私の悪口を言っているかもしれない、と思うと複雑な心境です。まあ、悪いうわさを流されても、それを信じさせてしまうような行動をしなければ、問題ないとは思いますが。

 甘い考えですけど。

3)

 弁護士の方とお話。例の法案の話や著作権関連の話を少々と、ゲームの話(含む「Kanon」)をしてきました。いつも「私は貴方のことを尊敬しています。トルネコとシレンで最終階まで到達してしまうなんて」と、冗談をおっしゃられる方なので、色々と不思議なダンジョンの攻略テクニックもお話ししてきました。今回はゲームを通じて自己を掘り下げる、といったセラピー効果の話もしましたが、弁護士がカウンセリングマインドを持つということの大切さがよくわかりました。

 弁護士の方とその場で約束した通り、友達で司法試験に合格したヤツがいたら、ゲームを通じたカウンセリングマインドを、みっちりと叩き込んでやります。

4)

 ノートパソコン造反率が急上昇。OS再インストールする日も近いな。

5)

 中学生時代の写真が発掘されました。当時の記録が残っていたようでよかったです。記憶はないけど。

6)

 試験問題作成。今回はちと簡単すぎるかも。


▼白楽サテライトライブラリー。 (2002.06.20) 

 といっても、貸し倉庫なんですが、所蔵スペースの関係上、あまり使われない蔵書は、白楽に移動されるようになっています。多くは受け入れ年で機械的に対象となる本が選ばれるわけなんですが、分野によっては、多少古い本であっても資料的価値の高い本があります。そのような本が三田から白楽へ移動された場合、いちいち取り寄せるのは正直面倒な話です。

 白楽の場合は、取り寄せるとだいたい翌日には三田に届くのですが、それでも時間のロスがあります。急な調べものには対応し切れません。そこで、一定回数以上の利用があった図書に関しては、三田に再移動するという措置がとられることがあります。

 だいたい一年間に3回というのが目安になっているようなので、常に三田で読みたい本がある場合は、自分で複数回借り出せば、来年度には三田に戻ってくるかもしれません。まあ、利用がなくなればまた白楽行きになるでしょうけど。

 …本の受け入れ年で区切るのはどうかと思いますが、一番手軽な方法ですから仕方ないのか。


▼携帯電話。 (2002.06.19) 

 の普及に伴なって、街角に設置してある公衆電話が減少しつつあるようです。最近では、小学生やらご老人までもが普通に携帯電話を所持し使っています。大多数の人が、街角にある公衆電話にわざわざ並んで使わずとも、外出先で必要な時に、電話をすることが可能となり、公衆電話の利用が減少してきたのが理由でしょう。使う人がいないのに、街角に沢山のスペースをとって、電話ボックスを設置するのは、邪魔になるだけなので、撤去されるのは当然のことかもしれません。

 しかし、大多数の人が携帯電話を持っているということは、全ての人が携帯電話を持っているということではないし、携帯電話を持っていたとしても、料金未払いや充電切れ、その他故障等の理由により、使えない人もいます。電話料金を考えて、公衆電話を使おうという人もそれなりにいるかもしれません。ただ、公衆電話の数がこのまま減少していくと、こうした人たちは不自由になってきます。

 就職活動等の連絡先も、多くが携帯電話になってきています。自宅電話や留守電では連絡すらいれてくれない所もあるようです。しかし、いくら多数が携帯電話を所持し利用しているからといって、ごく少数の携帯電話を所持していない人が、不利益を被ることがあっていいのでしょうか。数の論理で物事を進めていくことの落とし穴を見落としては、不幸な結果にしかなりません。

 …少数派と多数派の問題。根本的解決法にはならないけど、常に意識していくことが解決への第一歩です。


▼用紙提供サービス停止。 (2002.06.18) 

 大学院棟地下PC室の共用プリンタが廃止され、実質上持込用紙ナシでプリントアウト可能な最後の場所として有名な、図書館1階の「オープンスペース」ですが、どうやら、コスト面の問題からプリンタ用紙提供サービスが停止になるようです(公式アナウンス)。ちょうど一年前には、データベースコーナーの出力用紙サービスが廃止されましたが、これだけでは膨大な量の消費される紙を抑えることができなかったようです。

 「オープンスペース」の共用プリンタは利用者のマナーが悪いのか、単に使用方法をわかっていないのかわかりませんが、何度も印刷ボタンをクリックして同じ内容を大量出力している輩や、意図的に人数分のレジュメをプリントアウトしたりして、ネットワークを混雑させたりし、それが元でまた何度も印刷ボタンをクリックしたり…といった具合に悪循環が生じることが多々あり、プリンタ自体も紙詰まりやトナー不足といった色々とトラブルが多く、酷い時にはまともに稼動しているのが1台ということもありました。

 表向きは、紙のコストとなっていますが、図書館では人員削減を積極的に行なっており、メンテナンスの人員を確保するのが難しくなった、ということも考えられます。まあ、トラブルが多く、手間のかかるサービスは廃止されて当然という時代なので、今回のプリンタ用紙提供サービス停止も、ある意味必然だったのかもしれません。

 それにしても、一日にどれくらいの紙が消費されるのか、気になります。今度、訊いてみよう。

 …あーあ、今度からPDF形式で保存していある論文の出力をどこでやればいいんだ?困った。


▼塾内ニュース。 (2002.06.17) 

 あー。3日ほど巡回サボると結構色々と動いているんですよねー。取り残された感じがします。

1) 慶応ポータルサイト

 試験情報でお世話になっている人も多いであろう、あの「学問のススヌ」と「リシュルート」で一躍有名になった「塾生総合研究所」が合併して、慶応ポータルサイトを設立するようです。学生ベンチャーとして、色々な事業に挑戦していくようなので、まあ、一塾生として応援。

2) 社会学研究科

 そろそろ修士課程の入学書類の販売時期になったということもあり、ついに、2002年度版の履修案内が公開されました。PDFファイルの作成が3月末日になっているんだから、 もっと早く公開しましょうよ、来年は。 今ごろ公開されても、利用価値半減以下です。

 新コンテンツであろう教員一覧が工事中になっていますが、 実際に閲覧可能な状態になるのは、夏が終わる頃かも。文学部の履修案内の公開とどちらが先なのか、楽しみです。

3) 塾長室

  なんか、無駄に豪華なような気もしますが…。 ちなみに、日記は面白さを求める読み物ではありません。某教員のような日記なら、文句ナシなんですがね。動画ファイルもあります。そのうち、月変わり壁紙やシステム音声といったデスクトップ・アクセサリーのダウンロードサービスが開始されるかも。


▼おまけ。 (2002.06.15) 

 なんか、普通に笑われています。あー、存在自体がギャグなんですかねー。中学生、恐るべし。今更マジメ路線には戻れないし、まあ諦めるか。

1)

 春学期期末試験の試験監督バイトの申し込み。合理的な理由ということで、交通費を申請しました。定期券の利用可能期間内でも電車代の請求をするのはオッケーですよね。

2)

 実習も1週間ほど経つと、普通に挨拶とかしてくれる生徒が出てきます。やっぱり「あいさつ」は気持ちのいいものですね。それにしても、あいつら元気だよなー。若さかな…。

3)

 今週も発表と実習との板ばさみ状態。かなり危険な時期もありましたが、睡眠時間を削ることによりクリアしてきました。最近、時々記憶が飛ぶのはそのせいだと思いたい。…けど、本当に記憶障害とかだったらシャレにならない。そういえば、結局脳の精密検査まだ受けていなかったっけ。

4)

 授業参観中に、ついウトウトしてしまい、メガネがずり落ちてしまいました。もちろん、気付いた生徒数人は笑いをこらえるのに必死だったようです。スミマセン。


▼おまけ。 (2002.06.14) 

 にわかサッカーファンなので、普通に盛り上がって、普通に平常に戻ります。

1)

 精神的疲労が閾値を越えたようです。もうだめぽ。

2)

 科目名表記で「○○学(A)」といった、かっこ付きアルファベットによる表記があるようです。うーん、これはどうなんだろうか。学則上は同一科目であり、同一内容の講義を複数開講する場合、つまり重複履修不可能な場合なのかな。それとも、(A)と(B)はセットで履修しなければならない、という場合なのかも。時間があれば、履修案内に書かれている専攻内規等を参照して、解明していきたいです。

 時間があれば、だけど。

3)

 「同級生だった人におごられる自分が惨めに思えるときがくる。」という名言を某先生から頂く。確かに、稼ぎがないというのは痛いかも。

4)

 酒を飲まない人を頭数に入れて割り勘するのはやめて欲しいと思う。平気でそれをやられると、かなり痛いデス。またもや、割り勘のジレンマの弊害がモロ直撃。

5)

 旅にでも出るか。


▼帝国大学図書館。 (2002.06.13) 

 いきなり愚痴になりますが、帝大図書館の図書館員は、私学学生に対してなんであんなに態度が悪いのでしょうか。国立でないと学生と見なされないわけでしょうか。確かに国立大の図書館は、国立大生であれば紹介状ナシで入館可能なようですが、露骨なまでの態度の違いは正直、腹立たしいです。

 国立大学生に対しては、「ご苦労様です」と言えるのに、私学学生に対しては「何か用か」、「まだいるのか」、的対応。もうコネーヨ!と言えればいいのですが、近隣大学に所蔵がなく、近隣では帝大にだけある場合は、仕方なく出向くことになります。

 行く度に、嫌な気分になります。

 …他の私学は皆外来に対しても、気持ちのよい対応をしてくれます。帝大はお役所気質。鬱だ。


▼懐かしの★給食フェア。 (2002.06.12) 

 が再び生協三田食堂で開催されます。献立は以下のとおりです。

・献立 

17日(月) 揚げパン・ハンバーグ・春雨スープ・ミルメーク(コーヒー)
18日(火) 揚げパン・チキン唐揚げ・カキ玉スープ・ミルメーク(イチゴ)
19日(水) ソフト麺・ミートソース・卯の花と豆のサラダ・ミルメーク(ココア)
20日(木) ひじきご飯・鶏大根・きこり汁・ミルメーク(コーヒー)
21日(金) 揚げパン・竹輪二色揚げ・春雨スープ・ミルメーク(イチゴ)

24日(月) 揚げパン・クリームシチュー・野菜コロッケ・ミルメーク(ココア)
25日(火) 揚げパン・チキン揚げ煮・春雨スープ・ミルメーク(コーヒー)
26日(水) ソフト麺・カレーソース・アジのマリネ・ミルメーク(イチゴ)
27日(木) わかめご飯・サーモンフライ・豚汁・ミルメーク(ココア)
28日(金) 揚げパン・白身魚変わりソース・ワカメサラダ・ミルメーク(イチゴ)

※全品 牛乳・黄桃がついています。

 やはり、給食といったら「揚げパン」が人気ですね。「ソフト麺」も結構人気がありました。メニューをみただけで懐かしくなります。一人で給食を食べても、掃除の時間まで嫌いなものと格闘しているかわいそうな状況を思い出すだけなので、ここは是非友達を誘って皆で食べたいですね。給食は皆で食べるからこそおいしく食べられるものですから。

 ただ、牛乳の速飲み競争は周りの迷惑になる可能性があるので、やめた方が無難かと。後はおかわり自由なら文句なしなんですが、流石にそれを期待するのは酷というものなのかもしれません。あー、でもおかわりしたいなー。

 …ミルメークは一世代上でないとわからない人がいるかも。


▼アニメイト田町店閉店。 (2002.06.11) 

 大学の近所にある娯楽施設として紹介した、アニメイト田町店ですが、売上が思わしくなかったのか、7月7日(日)をもって閉店するようです。やはり、立地条件が悪かったのでしょうか。これで、大学の近所の娯楽店が一つ減りました。閉店まであとわずかですが、一度足を運んでみるのも悪くはないと思います。

 それにしても、キャラクタービジネスもそんなに儲かるものではないのかもしれませんね。来年あたりに市場がどう変化しているのか、ある意味気になります。

 …通販の方が色々と便利ですしね。


▼おまけ。 (2002.06.10) 

1)

 先週は実習期間中に発表が重複してしまい、久しぶりに睡眠時間を削って作業をこなしました。今週もいくつか発表が残っていますが、まあ調べるものはすべて終わったので、一応以前のような平穏な日々に戻り、半月ぶりにゲームもできました。

 それにしても、実習中なのに常に研究のことばかり考えていたことは流石にどうかと思いますが、やはり教員やって生徒指導するより、今は自分の研究を昇華させることの方が大事なので、教職は保険程度にしか考えることができないようです。ダメ実習生だな。 

2)

 一から十まで全て丁寧に教えることより、一だけ教えてそこからは実践で身をもって習得していけ、という方法が好きかも。自分もこのような指導を受けてきて、レベルアップしてきたことですし。何でもすぐに訊いてくるヤツをウザったく思うのもこういう背景があってのことです。

3)

 旧図書館の2階には会議室があったんですね。この前初めて入りました。なんか、偉くなった気分がしましたヨ。

4)

 小さいサイズの答案用紙の右上にあった切り込みがいつの間にかなくなっていました。なんでかなー。

5)

 出席確認のため毎回感想を提出する授業がありますが、この出席は成績判定の際に半分近くのウェイトを占めています。また、なんと「筆跡鑑定」を行なっています。記述量が著しく少ない場合もチェックされています。何の科目とはいえませんが、心当たりのある科目を履修している方は、今からでも遅くないのできちんと出席しませう。


▼持込可の区別。 (2002.06.09) 

 現在、三田で行なわれる試験の持込指示は、「自筆ノート」、「テキスト」、「参考書」、「六法」、「六法(判例付き)」、「辞書」、「配布プリント」、「コピー」、「電卓」、「すべて可」があります。もちろん、「自筆ノート」+「テキスト」といった重複指示もありますが、「持込不可」でない限りはここで色々な問題が生じることになります。以下にケース別に眺めてみます。

1) 自筆ノートの範囲

 自筆ノートはその名の通り、自分で書き記したノートのことです。もちろん、授業中に書くことが原則ですが、自筆であればいいので、他人のノートや参考書を書写しても、それは自筆ノートとして認められます。では、この自筆ノートに、コピーを添付したりすることはどうでしょうか。

 授業内容を理解しやすくするために、参考図表を添付している人はそれなりにいます。また、自分で書いたノートをコピーして、試験対策用の書き込みをしている人もいます。前者の場合は、常識の範囲内であれば、不問だと思われますが、後者の場合は自分のノートであることを証明するもの、この場合ではオリジナルのノートも試験会場に一応持っていけば問題ないと思われます。

 しかし、中には他人のノートのコピーを自分のノートに貼り付けて、申し訳なさそうにコメントを付記しているパターンもあり、自筆ノートかどうかを区別するのが困難なケースもあります。実質的には判別する手間や労力を考えれば実際に問題になることは皆無だとは思いますが、一応全内容の半分以上自筆であれば、それは自筆ノートとして認めてよい、つまり主と従の関係が明らかであれば問題ないと思われます。

 ちなみに、他人のノート(例えば昨年度履修した人のノート)を何食わぬ顔で持ち込んでも、筆跡鑑定されることはまずないので問題ないと思われます。こういう人がいるのかどうかはわかりませんが、試験解答者とノート筆記者は同一人物でなければならない、という条件が必要かもしれません。しかし、怪我等で代筆者が必要となった場合はどうなのか。自筆ノートの定義だけでもけっこうもめそうです。

2)持込物への書き込み

 例えば、試験前に辞書に色々と書き込みをしている人もいると思います。私自身、高校で中国語の試験の際に、辞書に教科書の例文を書き込んだことがあります。しかし、よくよく考えてみると、勉強していれば補足事項を書き込んだりするのは当然のことだといえます。辞書への書き込みはそんなにないとは思いますが、教科書や参考書への関連事項の書き込みは日常的に行なわれています。むしろ、書き込みがない方が不自然なくらいです。勉強していない証拠といってもいいくらいです。

 まあ、この書き込みチェックも実質的には不可能なので問題になることは皆無だと思いますが、辞書への書き込みはなるべく控える(特に不自然な位置への書き込みは厳禁)、教科書、参考書は通常使用で相当量の書き込みがあるのは普通なので、気にせず書き込みを行なってよい、と思われます。

 書き込みの質や量を問題とするのであれば、そもそも教科書、参考書を持込指定したこと自体が誤っているといえます。新品同様の状態であることは、何も勉強していないことを意味しています。勉強のスタイルまで指示される筋合いなどありません。

3)電卓メモリー機能の使用

 電卓といっても、関数電卓のようなメモリー機能があるものも多数あります。ここで、使用機種による格差が生じる恐れが生じます。辞書一体型電卓や電話帳機能などもあり、外見からは機能の有無の判別が困難なものもあります。普通のせいぜい消費税計算機能がついた家庭用電卓と性能を比較するのは野暮というものです。

 持ち込む機種は普段利用しているもので、外見から明らかに高機能であると見破られないものがよいのは言うまでもありません。もし、メモリー機能が必要であれば、カード式で電話帳機能があるものを用いるといいかもしれません。外見は貧弱さを醸し出していますが、メモリーが搭載されています。

 大抵は授業時に機種指定されたり、試験時に貸与されるので問題はあまりないと思います。メモリーに怪しまれる内容を記憶させなければ、問題ないと思われます。メモリー消去などの証拠隠滅やシークレット機能の使用は、まあ控えた方が無難かと。

4)コピーとは。

 コピーは、紙媒体であれば問題ないと思われます。加工したりしても問題はありません。実質的には「全て可」と同じなのですが、コピーに金銭的、時間的コストがかかる方が、むしろ問題なのかもしれません。

5)全て持込可の場合。

 以前にノートパソコンを持ち込んでエロゲーをプレイするのはどうか、と考察しましたが、その際は「他人のディスプレイを覗き込むのはカンニング行為に該当するので、音さえださなければ問題ない」と結論づけました。しかし、実際にノートパソコン持込みで問題となるのは、外部との通信です。最近はキャンパス内での無線通信や情報コンセントなどが設置され、通信環境が整っています。もちろん、外部との通信の検出は比較的容易ですが、これをやる手間はそれなりにかかるので、ノートパソコン除外ということが考えられます。

 また、ノートパソコンのスペックによる格差、HDの内容などまで考えると、更に複雑な問題が生じてきます。このようなことから、おそらく「全て可」であってもノートパソコン等通信機能を有した機器は除く、という補足説明がなされると思われます。そのため、

 試験中にエロゲーという羞恥プレイはできないと思われます。

 このように持込条件を眺めてみると色々とグレーゾーンが存在することがわかります。もちろん、試験監督教員が不正行為と認めればその判定が覆ることはほとんどないので、怪しい行為は控えた方が無難です。しかし、その監督教員自身がこれらの条件に即した持ち込み物のチェックをしきれていないというのが現状でもあります。どうせチェックしきれないのだから、持込指示は「全て可」か「不可」だけにすればいいのでは、とも思えてきます。

 あと一ヶ月ほどで期末試験ですが、持込指示に関するトラブルが生じないように気をつけて下さい。

 …これが原因で試験が持込不可だらけになったら大変だー(笑)。


▼成績優秀者の傾向。 (2002.06.08) 

 大学の成績は女子の方が優秀な傾向があると言う事を否定する人はそうはいないと思います。実際、各学部の成績優秀者を眺めてもみても、女子が多いことに気付きます。また、内部進学者は極端に成績が悪く、留年者も多いと言われています。これらのうわさは本当なのでしょうか。一部検証できる資料があるので調べてみましょう。

 文学部では入学形態とその後の成績達成を追跡調査を行なっているようです。その調査によると、「自己推薦」で入学したものが最も「A」取得率が高く優秀であることが示されたようです。また、特に女子のA取得率が高いこともこの調査によりわかったようです。SFCでの同種の調査結果とほぼ合致する結果です。

 また、数年前に文学部図書館情報学科のある女子学生は「A取得率100%」という大学院生でないと不可能(*)と思われる偉業を達成し、シンクタンクへ研究職で就職なさったようです。(ちなみに、私の取得単位数には到底及ばないようでした。これで取得単位数まで負けたらシャレになりませんしね。)極端な優秀例も女子の方が多くあるようです。

 入学成績と入学後成績の追跡調査もあると思われますが、実際はほとんど関係ない、と言われています。しかし、入学形態と入学後成績とには関係がある。意欲や目的意識の違いなのでしょうか。調べてみると面白いかもしれませんね。

 (*)大学院の成績は専攻にもよるが基本は「A」。大学院の「B」は学部の「D」という名言もある。 

 …総取得単位数を考えると今の成績指数でもそれなりの評価はされていますが、できれば研究内容を評価して欲しいです、マジで。


▼質問紙調査で嫌な思いをしたこと。 (2002.06.07) 

 秋になると、駆け込み卒論、修論質問紙調査が行なわれることが多々あります。とにかく数を集める必要があるので、指導教授の授業はもちろん、とにかく頼めそうなところに頼むので、いたるところで質問紙が乱舞します。

 授業時間中に調査に協力する際は、大抵は出席確認をかねることにより回答率を上げたりする諸々の方略が用いられますが、学生にとってはこの出席点以外のフィードバックが何もないというのが現状です。ようは取られっぱなし、というのが現状です。しかも、内容についての説明が一切なく、ひどい場合は質問紙だけ預かって、調査者自身がこないことすらあります。調査者は何の手間をかけずにデータを得ているのです。

 以前に「大学生の恋愛行動」かなんかの調査を、学籍番号つきで半ば強制的にとられたことがあります。今まで何人と付き合ったか、理想の異性像は。といった恋愛特集雑誌のアンケートかよ、と思われる内容でしたが、当時の私はあるトラブルの最中にあり、回答するのが非常に苦痛でした。しかし、回答しないと出席点は得られません。結局、無理して回答しましたが、調査者はただ一言ありがとうございました、といって、分析結果はもちろん、調査目的すら教えてはくれませんでした。しばらく嫌な気分を味わうハメになり、この怒りをぶつけてやろうと思ったのですが、その実施者の名前、所属すら質問紙は回収されたので、わかりませんでした。

 それから2年後くらしして、ふとネットであるゼミの卒論紹介ページをみかけ、そこでその調査を見つけました。調査者と指導教授宛に「被験者の一人です。〜という状況で半強制的に回答させられ、大変嫌な思いを味わうことになりました。せめて調査について訊きたいことがあるので連絡下さい」と粘着メールを出そうかと思ったくらい、怒りがにじみ出てきました。まあ、今更やったところで意味のないことなのでやめましたが。

 人によっては触れられたくない事柄もあります。特にメンタルへルスやライフイベント等の質問紙調査は、内容を説明してから、回答に協力するかしないかを訊く必要はあるのではないでしょうか。加えて、質問紙調査は手軽に実施できる反面、意外と調査協力者に対するフィードバックがなされていないというのが現状です。

 学生がこのような質問紙調査へ回答することをどのように思っているのか、そして嫌な思いをしたことはあるのか、あるとしたらどのような内容か。時間ができたら調べてみたいと思います。少しでも協力者にとっても有益な調査ができるようになると思いますし。 

 …まあこの調査自体が質問紙なので、言っていることが矛盾しているのかもしれませんが。


▼おまけ。 (2002.06.06) 

1)

 図書館で「たまひよこっこクラブ」、「マタニティ」を借りた際に、「お父さんもがんばってくださいね」と言われてしまった。複雑な心境だった。

2)

 朝6時起きの毎日。夜は2時には寝るようになったので、えらく健康的な毎日を送っています。早起きすると意外に昼間眠くならないものですね。今後継続できるとは思いませんが、朝を有効利用できるとその日一日も有効利用できる気がして、なかなかいいものです。

3)

 今まで書き溜めてきた大学関連のネタをまとめてみたいのですが、時間がないなー。「慶應義塾大事典(仮)」は修士在学中にできるかも微妙。ニーズはそれなりにあるとは思うのですが。


▼科目名表記の問題。 (2002.06.05) 

 履修案内を眺めてみると、単純に「○○学」というものから「○○学特論(………)」とやたら長い補足説明が書かれているものまで多種多様の表記がされていることに気付きます。科目名はその科目の内容がわかるように命名し、履修案内に表記することが望ましいのですが、「○○学特殊」といった各専攻設置の応用的内容の科目は、科目名だけでは内容が判別できないものが10近くも開講されていたりと、履修申告の際に色々と混乱を生じる原因になっています。そこで、以下に科目名について混乱しやすいケースについて考察していきます。

1)ローマ数字表記

 「○○学特殊」といった科目では、科目名にローマ数字が付記されていることがあります。一応数字が異なれば同一科目扱いにはなりません。例えば昨年度と同じ担当者が同じ講義内容の科目を別科目名で開講した場合でも、ローマ数字が異なれば同一科目重複履修にはならず、逆に昨年度と担当者も授業内容も異なっていたとしても、昨年度までにすでに同一名の科目(ローマ数字が同じ場合)を履修済みの場合は重複履修扱いになってしまいます。つまり、

 01年度 オクレ学特殊T(オクレ)履修済みの場合

 02年度 オクレ学特殊U(オクレ)→履修可能
 02年度 オクレ学特殊T(むふふ)→履修不可能(※自由科目でなら可能)

 ということになります。興味のある授業が開講されたとしても、既に同一名の科目を履修済みであった場合は、自由科目でないと履修できなくなってしまいます。これは学則上仕方のないことなので、諦めるしかありません。

2)アルファベット表記

 履修案内を眺めてみると、「○○A」、「○○B」といったアルファベットが付記されている科目も多くあることに気付きます。しかし、1)のローマ数字の場合はきちんと成績表にも書かれているのに対し、アルファベットの場合は消失しています。いったいなぜでしょうか。

 おそらく、ローマ数字の場合は学則上でも別科目として扱われるのに対し、アルファベットの場合は、学則上では同一科目ではあるが、内容が異なるので重複履修を認めるために、区別して表記している、と思われます。

 02年度 オクレ学A(オクレ)とオクレ学B(オクレ)は重複履修可能(※)。

 (※)講義内容が同一の場合は、履修案内にその旨が明記されている場合があります。アルファベットで区別されていれば、重複履修が可能なので、単位稼ぎに使える!と思われるかもしれませんが、ここにストッパーが存在しています。この区別は受け入れ人数の都合上複数コマ開講されているだけであり、内容は同一なので重複履修できない、と言われてしまえば、履修できなくなる可能性があるのです。

 言い訳(例えば、これを落とすと教員免許が取れないから保険でとった)を考えたりして、担当者の許可さ得ることができれば、履修可能なので、しつこく粘るのも手です。

3)(かっこ)による補足説明表記

 「○○論(……)」と科目名に()で補足説明が付記されているものがあります。この補足説明は成績表でも表記そのまま表記される場合があり、明らかに便宜上の区別として用いられているアルファベット表記とは異なります。性格的にはローマ数字による区別に近いと考えられます。例えば人間科学専攻設置の「人間科学特論」はこの補足説明がなされています。

 ローマ数字では内容の区別がわからないので、補足説明を付記しようという考えが比較的新しい専攻である人間科学専攻で実践されたと考えることができます。新しい試みなのでしょう。個人的にはこの方法が混乱がなくて一番良いと思います。もちろん、同一内容(かっこ内の補足説明も同じ)でない限りは重複履修可能です。

4)何も区別していない

 「○○学特殊」という同一科目名が並んでいる光景が、主に史学科の科目で見ることができます。この場合は、完全に同一科目なので重複履修できなさそうですが、実際は重複履修可能となっています。おそらく、専攻内規で重複履修について明文化されているものと思われます。哲学科もこのような科目が多いので、比較的保守的な学科に多く見られる傾向なのは面白いことだと思います。

 「○○学特殊T」は必修科目で「○○学特殊U〜X」は選択科目、なんてことがあったら、更に混乱を招きます。必修科目、特に進級条件科目は科目名に★とか!といった学生に注意を促すマークをつけて欲しいものです。また、時間割、学則、履修案内それぞれで科目名が異なっているのも混乱を招く原因になっています。新学科設置後4年間は学則変更できないようですが、次回変更時には考慮してほしい点です。

 …学生を混乱させないような表記にして下さい。マジで。


▼またまたリニューアル。 (2002.06.04) 

 大学側のオフィシャルページですが、ようやく本家本元がリニューアルされました。更新情報や新着情報がわかりやすくなり、ようやく苦痛なく見られるレベルに到達したといえます。しかし、今回のサイトリニューアルは、あくまでレイアウトがリニューアルされただけであり、コンテンツが大きく変化したりしているわけではありません。まあ、いつものことではありますが、ちと残念に思います。

 残念といえば、いまだに文学部と社会学研究科の今年度の履修案内が公開されていないのですが、いったいいつになったら公開されるのでしょうか。最近は、学事センターのOHPがリニューアルされても、これらが公開される事はないような気がしています。履修申告もはるか昔に終了しているので、今更公開されたところで、利用価値はほぼないとは思いますが、資料的価値はあるので、是非公開してくださいな。

 …学生カード未提出の自分が言うのもなんですが。


▼おまけ。 (2002.06.03) 

1)

 早慶戦。慶應が一勝でもすれば月曜の授業が短縮授業になるという好条件だったのですが、何を血迷ったのか、早稲田様が調子に乗って二連勝してしまい、休講にはならない、目の前で優勝される、といった後味の悪い結果となってしまいました。箱根の露天風呂でくつろいでいた自分が言うのもなんですが。

2)

 学部生時代に使っていたファイルを移動させるのを忘れてしまい、デリられました。あーあ、結構苦労して集めたモノもそうですが、一番痛いのは、四月の発表に用いたハンドアウトのPDFファイルが消失したことです。まあ、配布資料そのものをスキャナーで取り込むか、時間がある時に打ち直せばいいんですが、発表資料や提出レポートを全てPDFファイルで保存しているので、結構痛いミスでした。


▼図書館の蔵書にマンガ。 (2002.06.02) 

 がある、というウワサを聞きました。三田では蔵書構築を行なう際に重要となる選書方針では、対象が「学術書」であることが前提になっているはずです。学術的なマンガがあるのでしょうか。それとも、修士論文で、マンガを題材にしたものがあるということなのでしょうか。

 くわしい話を知っている友人に聞いてみると、どうやら「3階の雑誌コーナー」にあるようです。雑誌ですと、確かに「大航海」や「ユリイカ」、「imago」あたりでは、マンガを題材にした学術的論考が特集として掲載されることがありますが、マンガそのものが掲載されることはないと思います。これで、4コママンガというオチだったらがっくりですが、教えられた雑誌を手にとってみると、確かに少女漫画が掲載されていました。

 その雑誌は法蔵館書店発行の『季刊仏教』です(現在休刊中)。そこに少女漫画家である白倉由美氏による「グレーテルの記憶」というマンガが連載されていました。なんで仏教系の雑誌にマンガ、しかも少女漫画が?と疑問に思いましたが、まあ話自体が一読しただけでは理解できない難解なものなので、そういうものなのでしょう。ちなみにこのマンガは未だに単行本化されていないようで、大学図書館にわざわざ紹介状持参の上、閲覧(複写)しに来た方がいるというくらいレアなものだそうです。コピーされた跡があるのが気になりましたが、これも納得できます。

 大学図書館で少女漫画を堂々と読みたい方、ヒマ潰しをしたい方など、よろしければ是非一度読んでみてください。他にもマンガが連載されている学術雑誌があるかもしれません。探してみるのも面白いと思うので、時間がある方は、チャレンジなさってみてはどうでしょうか。

 …ちゆさん以前に紹介されて話題になったマンガでした。ウワサにもなるわけだ。


日吉キャンパス。 (2002.06.01) 

 新入生歓迎イベントの告知など、三田ではありえないほどのサービス精神旺盛なホームページが日吉にはあります。オフィシャル情報でここまで楽しくやってくれているのは、うれしい限りです。それにしても、新入生歓迎関連のイベントは、意外にたくさんあったのですね。ワールドカップ観戦(スタジアム観戦ではないのが残念ですが)なんて企画もあったりと、結構面白い企画もあるようです。機会があれば参加してみてはどうでしょうか。

 学内で行なわれるイベントは何もサークル主催のものだけではなく、大学設置の研究機関が主催のものもあります。有名なものとしては、図書館の映画鑑賞会があげられます。まあ無料でやっているので、時間つぶしにも最適です。他にも、展覧会情報やシンポジウムなど、注意深く掲示をみていると結構あることに気付きます。残念なことに、これらのイベントも大学側の宣伝力が弱いのか、あまり知られていません。日吉キャンパスのページもそうですが、もう少しサイトそのものの宣伝もしていく必要があるのではないでしょうか。結構埋もれているイベントがあって、惜しい気がします。

 (それこそ、塾生新聞や塾生総合研究所あたりに学内サイト紹介記事やオフィシャル情報徹底活用ガイドでも書いてくれれば宣伝になるのですが、どうなんでしょうかね。)

 …日吉キャンパスのまめ事典は、もう少し充実させれば読み物としても面白くなるのに。まあ、こういうのは学生側の方が得意ではありますが。

▼研究>…>実習、なんで教職はやっぱり不向きだな、現状では。 ▼戻る