▼心霊現象 | ||
心霊写真。何らかの心霊現象が写っている写真のことですが、この種の写真を持つときまって悪いことが起るから、除霊やら供養やらをする必要がでてくるようです。それには当然お金がかかります。そこに霊商法が存在するのです。 |
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▼自動思考 | ||
「霊」の仕業ととらえない人でも、不運が続いたりすると、やっぱりおかしいと不安になってきます。また、周りに相談したり、同じような体験談を聞いたりして、もしかして「霊」の仕業なのでは?と考えるようになっていきます。 |
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▼憑依 | ||
「霊」のせいにするという自動思考は、回数を重ねるにつれて確固たるものになっていきます。こうなってしまうと、うつ状態になってきます。外に出ると不運な出来事にあう。「霊」にとりつかれてしまった自分に未来はない。どんどん悪い方悪い方へと「霊」を介して思うようになっていきます。活動も停滞していき、引きこもるようになっていきます。 |
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▼リピーター | ||
専門家は、霊能者らしい格好をし、霊能者らしい道具を取り揃え、除霊を行います。専門家が「除霊終了」を告げると、もう「霊」はいないんだ、もう「霊」に悩まされることはない。と思えるようになり、ようやく日常的な活動を行うことができるようになります。 「霊」がいないのに「霊」のせいにすることなんてできませんから、再び「憑かれた」と思うようになるまでは、いかなる不運な出来事があっても、この安泰な生活は続きます。が、「再び憑かれる可能性」を 示唆するのが専門家です。つまり、「あなたは憑かれやすい体質だから、また何かあったら除霊をしなくてはならない」みたいなことを言い、「霊」による呪縛を断ち切れなくするのです。 |
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▼霊商売 | ||
霊商売の恐ろしいのはこの「リピーター」を生産することです。リピーターはかたくなに「霊」の存在を信じます。周りに不幸な人がいれば、親切心から「除霊」を勧めます。勧める本人に悪気はなく、しかも除霊の効果を証明しているのですから、話された人は信じてしまうかもしれません。 |
【元ネタ情報】
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書名 | 「うつ」を治す (PHP新書111) |
著者 | 大野 裕 |
出版社 | PHP研究所 |
出版年 | 2000年5月 |
定価 | 660円(税別) |
ASBN | 4-569-61084-6 |
サイズ | 新書版、211ページ |
キーポイント | 認知療法、カウンセリング、心霊現象 |
参考 | 講義「パーソナリティ演習」(木島) |
参考 | 講義「認知臨床心理学」(小谷津) |