迷走しそうなの、来年度のゼミ。

- 2001.02.10 -

▼ゼミ面接    
 

 先日、大学で所属するゼミで来年度入ゼミ志望者との集団面接がありました。志望者数は20名くらい。来年度の4年生が10人くらいだから、もし全員入ってくるとしたら、来年度は約30人でゼミを行うことになります。

 今回の面接は選抜目的ではなく、自分のやりたい事がゼミ内でできるかどうか、とかそういう「確認」みたいなことを目的としていたみたいなので、あからさまにあっち行きなさい、と言えません。来年度履修申告すれば、誰でも入ゼミ可能となります。来年度は30人でゼミをやることになるのでしょうか…。

 
▼30人    
 

 30人というのはいってしまえば、小中学校の1学級の人数ってヤツです。となると、ゼミは学級会みたいなもんで机を四角く囲んで…って形でやることになります。ま、教室は現行のままでは厳しいにしてもなんとかなるでしょう。

 が、ゼミを行えるかが問題となってきます。アカデミックな雰囲気ってもんは実現できるのでしょうか。大いに疑問です。しゃべり場ですら10人くらいなのにね…。あれ位がアカデミックな議論をする場にふさわしい人数だと思います。

 
▼参加せず    
 

 30人もいれば、絶対「お客様」が生じます。この「お客様」が出てくるのを防ぐ意味で「一日一発言」なんてルールがありますが、これを遵守しようとしたら、質問やら意見の発言に時間がとられて、本質的な議論ができなくなる恐れもあります。

 また、30人もいると発表する順番が回ってくるのに時間があるため、何の準備もせずにただ「そこにいる」だけの人も当然でてきます。放置しておくと全体的にだるいゼミになるのは時間の問題ってヤツになる危険性も出てきます。

 
▼議論    
 

 では、どうしたらよいでしょうか。それはシステムを整備することで解決可能です…多分。「司会」をきちんと決めて、「発表者」「代表質問者」をまず用意します。発表、代表者質問を経てそれから議論を行うのです。発表者ではなくても代表質問者になれば、事前に勉強は必要となるので、サボる恐れはありません。ま、参加者のやる気が一番の問題なんですが。

 具体的には、卒論に関係する論文を一編(和文、英文問わず)を選び、発表の前の週にその論文についての紹介文を書き配布。発表までの間にゼミ員はその紹介文とできれば論文を一読する。その上で発表を行い、質疑応答を行い、提起された問題を中心にディスカッションを行うといった感じです…ダメか?

 
▼やる気    
 

 面接で一番心配だったのが、「やる気」のない人が少なくなかったことです。何か勘違いしていらっしゃったとしか思えない人もいました。選抜目的ではない面接ではなく、選抜目的ではない試験を行って、自分の現在の力を知り、4月まできちんと基本を学んでいただいた方がよかったのではないか、と思えてなりません。

 詭弁大会やら居酒屋トークになってしまっては時間の浪費以外のなにものでもありません。来年度はどんなゼミになるのか…。楽しみでもあり不安でもあるのです。

 

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