ランペルール


発売
1990年
ゲーム概要
戦略SLG
操作
マウス、キーボードのどちらかを選択


・概要
プレイヤーはナポレオンとなり、ヨーロッパ制覇を目指すSLG。「L'empereur」とはフランス語で「皇帝」の意。
はじめはフランス共和国の一司令官だが、戦勝を重ねるごとに最高司令官、第一執政、皇帝と地位を上げていく出世システムを採用している。
地位を上げるごとに行動の自由は広がるが、しなければならない事も増える。
領土は拡大しても、人材は不足し兵士も不足する。
隙あらばフランスに牙をむく欧州の列強。
と、そのあたりのゲームバランスは絶妙で、「光栄の最高傑作」とも評されているゲームである。
戦闘は、光栄伝統のHEX戦。光栄SLGで初めて「混乱」の概念が登場したゲームであり、そのシステムは後の信長・三国志にも応用されている。

・良かった点
さすがに「最高傑作」との評価は伊達ではない。ゲームバランスの点からすれば、光栄作品の中でも群を抜いていると思います。
この作品の特徴は外交政策。このゲームは「フランス対列強」の構図なので、いかに講和によって敵を絞るかが重要なのですが、ランペの独特な点として「戦争に勝つと敵対心が低下」というものがあります。つまり、講和するには戦勝で敵を屈服させることが必要。戦争は政治の手段です。
システム上、敵国を一気に滅ぼすことはできないので、戦勝→講和の繰り返しで領土を広げていく必要があります。
「シリーズ最高の外交戦」を謳った某信長ゲームがありますが、個人的に言えば、ランペの外交戦の方が優れているかと。

・悪かった点
やはりインターフェイスの悪さがネックか。98版のエミュだから仕方ないけど。
難易度は多少高め。初めはとっつきにくいゲームです。

・総評
★★★★★
文句なしの最高評価。お勧めです。




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