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記録帳 2013

夢日記に僅かながらスケッチと日記的メモ混じる。
2013.12.01. 日々
「マノンの肉体」辻原登を読み、なぜ退廃の画家/挿絵家アラステアがマノンを描いたのか分かる気がした(勝手に)。デ・グリューの網膜にこびりついた恋人の死骸。
2013.09.30. スケッチ
2013.09.23. 日々
日常がばたばたしていたせいか夢らしき夢を見ず(あるいは記憶していない)。
以下、猛暑の中で読んでいた本。

「ジャンキー」ウィリアム・バロウズ/鮎川信夫訳
「裸のランチ」ウィリアム・バロウズ/鮎川信夫訳
「精霊たちの家」イサベル・アジェンデ/木村榮一訳
「夏の涯ての島」イアン・R・マクラウド/浅倉久志ほか訳
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」サリンジャー/村上春樹訳
「ユルスナールの靴」須賀敦子
「失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選」デュレンマット/増本浩子訳
「アダムとイヴの日記」マーク・トゥエイン/大久保博訳
「春琴抄」谷崎潤一郎
「日本の文学 川端康成」川端康成
「恋する潜水艦」ピエール・マッコルラン/大野多加志ほか訳

初読再読ともに、なにやらイロイロと補給された気がします。
2013.08.25. スケッチ
2013.08.11. 夢日記
漆喰の白壁で閉ざされた室内。中央に小さな丸いテーブル。テーブルに置かれた小さな青い皿には水が満たされている。サティのGnossienne#3が延々と流れるなか、いつの間にか青い皿の上で黄色い花が咲く。みるみるうちに開ききった五枚の花弁は、ぞっとするような質感で、その肉厚その表面はまるでだらりと垂れた五枚の舌のようだった。
2013.08.01. 夢日記&スケッチ
スカイブルーの海、マリンブルーの空。視界のど真ん中に、二つの領域を垂直に貫く巨大な鉄柱。遠目にも美しいとは言い難い、古びた鉄柱。ときおり、その鉄柱がわんわんと音を立て嘲笑うかのように腐食した鉄粉をまき散らす。それでもなお鮮やかすぎる青い世界。
2013.07.07. 夢日記&スケッチ
森の奥にある小さな池。真夜中。月光を静かに映すばかりなはずの水面は、こぽこぽと泡立っている。沸騰によるものか炭酸によるものかはわからない。ぴしゃんと池から跳ね上がったのは世にも厭わしい人魚だった。

2013.06.30. 夢日記&スケッチ
真っ正面に見えるのは、空を遮るように降りしきる桜の花弁。墨色の大木を隠すように茂るのは真っ赤な薔薇。悪趣味だな、と思っていると黄金色のカブトムシが幹に激突し粉々になり、薄い羽根だけがひらひらと舞い上がった。

2013.06.29. 日々&スケッチ
買わずに図書館で済ませようと思ったのに、読後に結局購入してしまうというこの満ち足りた矛盾。

2013.06.08. 夢日記&スケッチ
コンクリートの壁と壁の隙間を覗くと、ピラネージ的な空間が展開。巨大で緻密な幻想巨大空間。しかし、暗鬱さの欠片もない黄金一色。足利義満も嫉妬に駆られるほどの黄金一色。幻想建築としてときめきたいんだけど肝心なところがまるでダメ、というガッカリ感で目が覚めた。

あまりに悔しくて廉価版ピラネージ「牢獄」を眺めながらゴーメンガーストを拾い読みする。

2013.05.22. スケッチ
相変わらず手帖にちまちま。

2013.05.13. 夢日記
真っ白いプラスチックみたいな平原にそびえ立つ真っ赤な木蓮の樹。
2013.05.05. スケッチ
若干忙しないので、手帖にちまちま。
最近見る夢はあまりに生活感に満ちあふれ過ぎていて記録のしようがない。

2013.03.31. 夢日記
「月を呑み込んでしまったんです。それはそれは綺麗な満月でした。白くってつるつるとしてて…ひんやりとした硝子玉のようでした。喉を滑り落ちていったそれは私のなかでゆっくりと溶けていくのがわかりました」
恍惚として語る彼女の肩越しには、少しばかり欠けた月が春の夜空に浮かんでいる。
2013.03.30. 夢日記
ぴかぴかに磨かれた大理石の床を闊歩するヘロデ王の兵士たち。揺れるマントからこぼれ落ちるのは噎せ返るような大量の花弁と小さな髑髏(されこうべ)。蕾のような瑞々しささえ感じるほのかに桃色を浮かべる頭蓋骨は、甲高い音をたてて粉々に消え失せる。昇り始めた太陽の光りにさらけ出された花弁はことごとく腐りかけ、肉汁のような汁をこぼす。
2013.03.27. いまいち
2013.03.20. 夢日記


眼前にそびえる巨大な建造物。廃墟なのか建造途中なのか判断ができない。申し訳程度のコンクリとむき出しの鉄骨が形成したブロックパターンの繰り返し。装飾のたぐいは一切無いのに華やかさすら感じる。鉄骨の雄弁。このまま満月でも浮かべばポエムだなと思うが、星すら見えなかった。
2013.03.17. 日々
サイト名を以前のものに戻しました&若干構成をいじりました。

真っ昼間から「世にも怪奇な物語」を観る。はじめてブツ切りじゃない映像を通して鑑賞。その後、創元推理文庫のポオ小説全集をひっぱりだし拾い読みして日が暮れる。

2013.03.13. 夢日記
ささやかな菓子の空き箱に居並ぶメディチの少年少女たち。豪奢な装いと高慢な眉と無関心な眼差しと傲慢な唇と、洗練された血の香りに混じる獣の臭い。それらを無造作に包む、ビスケットの匂い。
2013.03.05. 日々


年度末のため、夢らしき夢も見ずに爆睡中。
しばらくモニタに向かって描いていたので、紙に向かってちまちまと。
2013.01.25. 夢日記
田園の夜道。おそらく初夏。少女のスカートから果実が転がると、天空の月がパンと弾けた。
2013.01.20. 夢日記
頭部がライオンの紳士が、目を伏せてゆっくりと紅茶をすすっている。見るからに繊細で高価そうなティーカップを音もたてずに置き、伏せていた目をこちらに向けて来る。ネコ科特有の瞳かと思いきや、瞳孔の無い黄色い球体がつるりと光りぽとりと落ちた。
2013.01.19. 夢日記
蜷川●花がアジアの夏の裏町をコンセプトとして撮影したのではないかと思われるような路地。私はその一角に住む知人を訪ねているらしいのだが、家の扉は目の前にあるのに中に入ることが出来ない。頭上に張り巡らされている綱にはブーゲンビリアらしき花とパパイアらしき果物がぶら下がっている。扉に近づくたびに増える綱・花・果物。何度目かの接近で異臭に気付き、扉から離れようとすると何故か室内にいた。
見渡すとおびただしい蟹の群れ。真っ青な蟹。カシャカシャならす鋏を踏みつぶす靴音。
2013.01.16. 夢日記
日夏耿之介の全集をとうとう買っちゃったー!嬉しいー!
……という直球すぎる物欲な夢だった。
2013.01.09. 夢日記
キリコの絵のような風景。何もかもが静止した夕暮れの広場。広場の中央よりやや右奥にある噴水は水が無い。しばらくこちらが見ている間に、音も無く夕暮れのオレンジは青味を増し、あっという間に夜になる。途端、動き出す銀輪と少女。彼女が銀輪を転がしながら、ひたすら真っすぐ、広場の奥に向かっているのは分かるのだが、その姿は変化なく同じ位置にいるようにも見える。気が付くと、しゃりしゃりという音。噴水から水が踊る。
2013.01.07. 日々
ぼんやり過ごしたせいか特に夢らしい夢も見ず。

新年明けました。
本年もゆっくりではありますが、ちまちまと更新していこうと思います。
それぞれの方にレスが出来なくて申し訳ありませんが、メールは大切に読ませて頂いています。ありがとうございます。