僕が思うに、”ロック”とは”メッセージ”であるとともに”音楽”でもあると思うんですよ。
だから、下手に若者受けする”メッセージ”が込められていたり、派手なコシュチューム、パフ
ォーマンス、キャラクター性などの”色物”的要素があったりするだけで人気が出てしまうよう
な今の日本の”ロックシーン”ってどうなのでしょうか？　
”ロック”とは、単なる”メッセージ”や”パフォーマンス”だけではなくて、ちゃんと”音
楽”であるという認識をもっと持つべきだと思います。かといって、ＨＭ／ＨＲやプログレみた
いな事をしろとは言いませんが、８０年代のＴＨＥ　ＭＯＤＳやＡＲＢ辺りは”ロック”である
と同時にちゃんと”音楽”だったんですよ。でも、多くは海外の”パクリ”だったり、また”Ｈ
Ｍ／ＨＲ”に到っては洋楽それを越えられない、という事を露呈してしまった部分は確かにある
と思います。でも、”洋楽ロック”を超えられないから”色物”へ走るってちょっと卑怯ではな
いでしょうか？
僕がイメージする日本の”ロック像”っていうのは、未だにキャロル、ダウンタウンブギウギバ
ンド、横浜銀蝿みたいな”リーゼント”に”革ジャン”若しくは”つなぎ”を連想してしまうん
ですけど、今の若い世代のイメージする”ロック像”とは、”パンク”のスタイルに近いものを
指すのでしょうね。けど、その多くのバンドは”パンク”の”良い部分”ではなく”悪い部分”
しか継承していないような気がするんですけど。
業界の連中も、こういったものが若者に受けるからって、この手のバンドを必要以上に売り出そ
うとするのはもう少し考えるべきだと思うのですが。まぁ、「”破壊”こそ”創造”なり！」と
いう言葉もある訳ですから、これらと一線を画するアーティスト、バンドが続々出現する事を期
待したいです！