確かに、一昔前は”邦楽=アイドル”、”洋楽=本格派”みたいな所ありましたね。それで、邦楽における”本格派”若しくは本格派でなくてもいわゆる”バンド”はむしろ”マニア思考”だったはずですよ。しいて言えば70年代半ば〜80年代初頭にかけての”ニューミュージックシーン”の頃だけ”本格派”が一般的に認められていたのではないでしょうか。
自分は、元々洋楽は聴かなかったのですが、80年代後半ぐらいからBOOWY、TMネットワーク、渡辺美里、久保田利伸、プリンセスプリンセス、米米クラブ辺りが出てきた頃から、それまで”本格派”と呼ばれてきたジャンルのアーティスト達が”メジャー化””ポップ化”し始め、やがてブルーハーツを筆頭とする”ビートパンク”勢や”イカ天バンド”の出現によって、”バンド”も”メジャー化”してしまい、それまでの”価値”が一気に下がってしまった感は確かにあると思います。
僕は、その頃から弟が当時聴いていた”ヘビーメタル”なるものにはまってしまい、特にHELLOWEENを筆頭とする”ジャーマンメタル”にどっぷりつかるようになってしまったのですよ。邦楽のロックの方でも、”ビートパンク””イカ天”のブームに反旗を翻すが如く再び活気を取り戻したTHE MODSを聴くようになっていました。まぁ、”邦楽ポップス”でもドリカムはデビュー当時から注目していましたけど(笑) でもだんだん”メジャー”になるにつれて曲がつまらなくなってしまったような感じもします。
今では、”アイドル”も”ミューミュージック”も無くなり”J−POP”という新たな”ジャンル”の中にそれらは融合していった訳ですけど、これも実際いいのか悪いのか良くわかりません。安室、浜崎、宇多田なんて確かに実力あるかもしれないけど、端から見ればやっぱり”アイドル”に見えてしまうし、小室やツンク等の”プロデューサー”が牛耳っていたり、また”ビジュアルバンド”だってある意味”アイドル”みたいなもんだったし。それから、倉木麻衣とか矢井田瞳みたいに”パクリ?”と思ってしまうようなアーティストが売レてしまうし。そもそも”a−bex”系アーティストの曲も皆似たように聞こえるのも事実ですからね(笑)
その後は元ちとせとか一青よう等のいいアーティストも出てきたけど、結局ヒップホップ、アコースティック系、メロコア系を中心にした”インディーズシーン”には太刀打ち出来ず、結局175ライダーみたいな連中に”チャート一位”をいとも簡単に掻っ攫われてしまう始末ですからね。
もはや、日本の”邦楽シーン”は表向きには”崩壊状態”になってしまっているけど、実はまだ表に出ていないいいアーティストは結構眠っていますから、変に”売れ線思考”に走らず地道にいいアーティストを売り出していけば、日本の”音楽業界”だってまだ”望み”はあると思います。
[2003年5月17日 9時51分41秒]