<全日本プロレス 05’2.16代々木第二体育館大会>
<会場入り>
仕事を終えた後、直行して代々木代に体育館に向かい、そして現地に着くと当日券(小島聡応援席)を買い、会場内に入ったのが、約6:40ぐらい。一応”試合開始時間”はPM7:00からだったのですが、”オープニングマッチ”としてNOSAWA論外vsMAZADA戦が既に始まっていました。そして、その試合が終わった頃、僕の真ん前の席に何か見た事のある人影が(汗) おそらく、DDTの高木三四郎のように見えたのですが、だとしたら、何故彼は”リングサイド”ではなかったのだろうか?
そんな事はさておき、会場は思ったより狭く、席へ向かうのに少々苦労したのですが、距離的には”東京ドーム”とは打って変わってかなり見やすかったのは確か。”観衆”は600人の”超満員”との事ですが、やや席が余ってたようにも・・・。

<試合開始>
(オープニングマッチ)
○NOSAWA論外(6分21秒 ニ・アモール・デ・ミ・ノビア)MAZADA●
一応、”7:00開始”との事だったので、現地に就いた時には既に試合は始まっていたのですが、「何故この二人が?」と不思議に思いながら観ていました。NOSAWAは本当に客の”心”を掴むのが上手くなってきた、というか本当に”いい味”出していると思いました。わざと、出来ない技を無理にやろうとして”笑い”を取ったり、でも見せる所はちゃんと見せたり。そして”フィニッシュ”の技も、何か無理やりやろうとして、失敗したかに見せかけて気付いたら勝っていた、というものでした。
試合後、「全日本プロレスのファンの皆さん、私NOSAWA論外は、本日を持って正式に全日本プロレスに入団いたしましたので、今後ともこのSUWAMA論外を宜しくお願いします。」と挨拶していました。おそらく、これが原因でMAZADAと”仲間割れ”したのか? これからも、このNOSAWAの活躍に期待したいと思います。

(第1試合)
○ラブ・マシーン・ストーム、魔界ラブ・マシン2号、ミニ・ラブ・マシン2号(6分44秒 フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め)本間朋晃、石狩太一、雷神明●
”ラブ・マシーンズ”が入場した時、「あのミニ・ラブマシン、何かいつもと違うような?」と思っていたら、「ミニ・ラブ・マシーン、2号〜」とコールされてました(笑) はっきり言って、体格的にはグラン浜田とは全然違いますので。そして、そのミニ・ラブ・マシン2号、いざ”試合”となるとショッパイ、ショッパイ(苦笑) 一体誰なんだ?
でも、この中で、ストームだけは”桁外れ”って感じでしたね。はっきり言って”小山の大将”でした。そして、ストームの貫禄の勝利!でした。

<RO&D入場>
ここで、”RO&D”がリングに登場! TAKAが全選手を紹介し、今後の”抱負”を語りました。もはや、”世界タッグ””アジアタッグ””世界Jr”と三つの”タイトル”を保持するまでに大きくなったRO&D。それゆえ、観客からの”視率”も高くなり、ますます勢いに乗るRO&D。もはや”ベビーフェイス”的な扱いもされるようになった所で、本物の”ヒール軍団”BOODOO MARDERSとの”抗争”が勃発! 今後のRO&Dの動向に乞う御期待!

(第2試合)
AKIRA、歳三○(8分55秒 十字固め)●カズ・ハヤシ、中嶋勝彦
まず、本日最初の”サプライズ”がここで起こりました! ”謎のマスクマン”歳三(土方隆司?)が、なんとカズから勝利! そして”三冠挑戦”をアピールしました。
それから、中嶋も”プロレスラー”として見違えるほど成長しましたね。もはや”打撃”のみならず”サブミッション””空中殺法””丸め込み技”などかなりの”技術”を身に付けました。彼は、今後相当大きくなると思いました。
(第三試合〜ハンディキャップマッチ〜)
○太陽ケア、ジャマール(4分46秒 波乗りスープレックス→片エビ固め)渕正信、荒谷望誉、平井伸和●
当初、”最強タッグVS最弱タッグ”というあくまでも”2対2”の”タッグマッチ”だったのが、”最強外人”ジャマールを前にして弱気になる荒谷と平井は、なんと渕を強引に引き連れてリングイン! そして、急遽”2対3”の”ハンディキャップマッチ”に変更しました(笑)
ゴングが鳴るや、”外人チーム”はいきなりジャマールの登場! 荒谷と平井に強引にリング内に入れられた渕はジャマールを前に何も出来ず。しかし、タッチをしようとしても荒谷や平井にかわされる始末(哀) 仕方なく、渕はジャマールに攻撃するもビクともせず(笑) そして、ようやく平井からタッチをしたもののやはり効かず、荒谷との”ダブル攻撃”にも全くはが立たず、あべこべ荒谷がジャマールの”ランニングヒップアタック”の餌食に(哀) そうこうしている内に、なんと渕が逃走(笑) その後、ジャージに着替えた渕が戻って来るも、平井がケアの”波乗りスープレックス”をまともに喰らい”惨敗”(哀) まぁ、本当に”ご愁傷様”でした(笑)

(第四試合〜RO&D VS BOODOO MARDERS〜)
TARU、ジョニ−・スタンボリ、チャック・パルンボ○(09分14秒 187→体固め)TAKAみちのく、ブキャナン、リコ●
これこそ、まさしく”軍団抗争”だと思います。”団結力”のある両者が、己の”威信”にかけて”敵対心”剥き出しに戦う抗争。これを本来”軍団抗争”と呼んでいたはず。さりながら、今どこぞのマットでは、何か取って付けた様な”説得力”も”臨場感”もない”軍団抗争”が展開されていますからね(汗)
それはさておき、”両チーム”とも”新顔”の登場。まずは”RO&D”のリコ。”WWEマット”では”オカマキャラ”でならし、チャーリー・ハースとのコンビで”WWEタッグ王者”に君臨するなどの”実績”の持ち主。今回”全日マット”では”オカマキャラ”とは一転して、”ワイルド”なスタイルで戦っています。思ったより”小柄”ですが、中々の”テクニシャン”です。やはり、”WWEタッグ王者”だっただけに”只者”ではなさそうです。一方、チャック・パルンボの方も”WWEマット”でスタンボリ、それから現在もWWEで活躍しているヌンジオと”F.B.I”なるチームを結成して暴れ回っていました。彼は、リコとは打って変わって少々”不器用”ではありますが、中々荒々しく力強い選手だと思います。やはり、損所そこらの”外人選手”とは”格”が違うかな?と思いました。
でもって、ゴングがなった瞬間から激しくも見合っていた両者。そして、両者が入り乱れて、リング内にTAKA一人残された時、”第二のサプライズ”が起こりました。ある2人の男が乱入! TAKAを痛めつけると、そこへTARUがブルーの”寝袋”のようなものを持ってきて、そしてTAKAをその”寝袋”に詰め込んでしまいました(恐) 試合後のTARUの紹介で、その2人が”ドラゴンゲート”のヤッシーと近藤修司である事が判明。新たに二人”BOODOO MARDERS”に加わる事になりました。てな訳で、TAKAを”袋詰”にされたRO&Dチームは、”BOODOO MARDERS”の思うつぼになってしまい、あえなくリコがパルンボに捉えられ敗北(哀)
今後の両者の”展開”に期待!

(第五試合〜佐々木健介デビュー10周年記念試合&諏訪間幸平試練の七番勝負 3戦目)
○佐々木健介(7分31秒 ラリアット→体固め)諏訪間幸平●
前回の対小島戦とは打って変わって、健介は諏訪間に対して本当の意味での”試練”を味あわせましたね(恐) でも、これでいいんです。ここから、諏訪間が這い上がる事で、本当の意味での”大物”になれるんです。
序盤から、健介は”膝蹴り”等を容赦なく決め、諏訪間の動きを止めました。諏訪間もエルボーなどで反撃するも、健介もえぐい”パンチ”で応酬! ”スープレックス”も中々決まらず、かえって手痛い”一発”をもらってしまう諏訪間。こうした”苦戦”の末、とうとう健介の凄まじい”ラリアット”に沈んでしまった諏訪間。しばらく、立ち上がれず、ようやく立ち上がった時には諏訪間は目に”涙”を浮かべていました。そして、客席におじぎをすると、悔しそうに控え室に戻っていきました。でも、こうした”屈辱”を味わってこそ、”大物”になれるんです。川田、小橋、秋山らもこうして大きくなっていったんです!
(第六試合〜特別試合〜)
○武藤敬司(18分49秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)棚橋弘至●
”2人の天才による対決”と銘打たれたこの両者の対決。されど、この両者の間の”格の差”は思った以上に大きかった事は確かですね。”入場シーン”からその”格の違い”は表れていました。やはり、武藤には長年培ってきた”オーラ”みたいなものが眩しいくらい光り輝いているんですよ! そして、試合開始後も、武藤の”老獪”な”グラウンドテクニック”の前に棚橋は身動きできない状態に。ようやく”変形フラウイングネックブリーカードロップ”や”エルボー”などで反撃すると、武藤は場外へ。そして、棚橋も場外へ降りて”ドラゴンスープレックス”を決め、そしてリングに戻ると、今度は”ドラゴンロケット”を敢行! そこまではいいが、リングに戻ると結局は”武藤ペース”に。武藤のねちっこい攻撃をようやくかわした棚橋はロープに飛んで”ローリングクラッチホールド”をかけるや、武藤も切り返しそこへ”シャイニングイウィザード”! しかし、それをブロックした棚橋が今度は”ジャパニーズレッグロールクラッチホールド”を決めた時は”拍手”が沸きました。その後”ドラゴンスリーパー”をかけるも決めきれず、”ジャーマン””ドラゴン”をかけてもすぐ返され、その後”シャイニングウィザード”を連打され、そして最後には武藤の”渾身”の技、”ムーンサルト”であえなく”敗退”。
”若さ”を執拗にアピールしていた棚橋ですが、それが”裏目”に出てしまいましたね。去年の夏の”G1”での天龍戦でもそうでしたが、どうも棚橋は”老獪なプロレス”が苦手な様子。彼の”プロレスセンス”は素晴らしいものがあるんですけど、どうも”正攻法”過ぎるというか、技が”正直”過ぎるのでしょう。もう少し”ズル賢さ”を身に付ければ、彼も一気に”飛躍”できると思うのですが・・・。

(第七試合〜三冠ヘビー級選手権〜)
○小島聡(挑戦者)(27分04秒 ラリアット→片エビ固め)川田利明(王者)●
とうとうやりました! 本当におめでとう(祝) ここで、本日”第三のサプライズ”が起こりました! ただ、4日後いきなり”ダブルタイトルマッチ”っていうのはちょっともったいない気も(汗)
試合開始後、中盤まで完全に川田のペース。小島は何度も攻撃を仕掛けますが、”チョップ”を連発しても川田はひるまずあべこべ川田の”エルボー”1発、2発で倒れてしまったり、川田の足を取って”膝十字”や”アキレス腱”を決めても大して効かずに、反対に足首を決められればオーバーに痛がるし、”場外”で”パワーボム”をかけられそうになって踏ん張るのはいいですが、”顔面蹴り”をされてあえなく決められてしまうし、今度は”スタンディング”で背後から両腕を決められれば、それを反転して切り返そうとも中々返す事が出来ず・・・。正直、川田の”底力”の方が小島より一枚も二枚も、三枚も四枚も”上”だったのは確か!
しかし、中盤以降小島も”執念”の反撃を開始! ”タイガードライバー”を決めたり、”垂直落下式ブレーンバスター”を決めるも、今一つ。そして、必殺技”CCD”を決めるが、これも返される(汗) そこで、最近編み出した”変形肩固め?”を決めて、”スタミナ”を奪った後、”ラリアット”を決め、フラフラになった川田に渾身の”ラリアット”を再度見舞って”逆転勝利”! ようやく小島の”夢”がここに叶いました!!
そして、川田からベルトを受け取った小島の前に、”リングサイド席”にいた天山がリングイン。客席からの”ブーイング”が飛び交う中、天山は「コジ、今日はおめでとう! でもな、4日後はそのベルトは俺が巻いて四冠王になるんや! 分かったか! よう覚えとけ!」と言い放ってリングを後にすると、コーナーでなきながらうなだれていた小島が立ち上がり、マイクを掴むと「お前に俺の気持ちがわかってたまるかー!」と叫び、リングを降りました。

<試合後の感想>
確かに、小島の”三冠奪取”は”サプライズ”であり、”王道マット”の”歴史”が動いた”瞬間”だった事は事実でしょう。しかし、やはり武藤と川田の”存在感”たるや”絶対的”だった事もまた事実! 武藤と川田あっての”全日本”というものを感じました。
やはり、”トップ”がしっかりしていると、”団体”はいい形で機能していると感じさせられました。