曲目
1,
かたくりの花 (4:02)・・・詞、笠木透 曲、安達元彦 2..桜んぼうの実るころ (2:26)・・フランス民謡 3.
兵隊が戦争に行く時 (1:53)・・曲、フランシス・ルマルク 4. ロマンス (3:29)・・・・ロシア民謡 5.
鐘の音は単調に鳴り響く (3:08)・・・ロシア民謡 6. 斎太郎節〜田植え歌(昭和29年ごろの録音)(2:30)・・日本民謡 7.
音頭の瀬戸 (1:27)・・・詞、曲、岩河三郎 8.
鶴 (3:16)・・・詞、中村五郎 曲、フレンケル 9. 私の子供達へ (3:29)・・・詞、曲、笠木透 10
.草原情歌 (3:54)・・・詞、青山梓 曲、Wang Loubing 11
.500マイル (4:54)・・・詞、木村快 曲、West Hedy 12 .見上げてごらん夜の星を
(4:07)・・詞、永六輔 曲、いずみたく 13 .わが大地の歌 (5:11)・・・詞、笠木透 曲、田口正和 14 .森の中で
〜はじまり〜 (6:59)・・詞、曲、ガイネ 語り部分の詞、横山茂&ガイネ
JASRAC NO. R-0380210
〜藤野ママカリ楽団〜(横山さんの好物のママカリが名の由来)
・KYOU(室坂京子・ピアノ) ・遠藤芳晴(胡弓,
1,10,12,14・ギタレレ、4, 9, 13. Aギター,3, 10, 11 ) ・ガイネ(サーランギ、11・A,ギター、9, 12,
13・コーラス、11・ 効果音,13 ) ・宍野潤司(E,ベース,11, 13) ・高橋政行(E,ベース,
9) ・納浩一(ウッドベース,14) ・三宅岳(ハーモニカ,13) ・THEハモンノニーズとその他の藤野の皆さん
(コーラス9,
12,13,14) 上田絹江、遠藤幸恵、河内秋子、 斎藤みやこ、斎藤夢積、佐藤安那、さとうますよ、
佐藤佳美、鈴木恵子、高橋安子、中島範子、宮内知子、 三宅典子、うそまこと、蒲原雅人
プロデュース: ガイネ
製作: 『シーゲル・レーベル』
録音: ガイネ、宍野潤司
録音編集: ガイネ
録音場所: 県立藤野芸術の家 etc,
写真: 三宅 岳、etc、
ジャケットイラスト: 西村繁男(絵本作家)
ジャケットトータルデザイン: 佐藤 純
(デザイナー) |
「わらび座」と聞けばお分かりになる方も多いと思うが、戦後から約27年間、横山さんは歌舞団活動をされてきた。
横山さんの歴史をひも解くと、激動の昭和の歴史をいち青年の立場から見てとることができる。4年間のシベリア抑留時の経験から、日本各地の民謡や民舞を食うや食わずの生活をしながら発掘していたとの
話を伺った時は、そういう事に多少の憧れを持っていた私は少なからずショックを受けた。そしてそんな男がひっそりと藤野の駅前で薬局屋さんを営んでいたという事も。横山さんについて語り尽くす事はここでは無理な話なので「シーゲル堂」にある『シベリアに響く歌』という冊子を是非参照されたい。 わらび座の活動から離れた後の横山さんは、旧友の安達元彦さん、岡田京子さんらと時折ステージに上がってはいた。しかし藤野で知られるようになっ後は、戦争の語り部としての役割も担い、演奏の機会も増え、地元のピアニストのKYOUちゃん(室坂京子)や二胡の遠藤芳晴を巻き込んでゆく。一方で藤野の作家たちは「横山薬品改造計画」なるものをスタート。薬局の一部を改装し、アート商品を並べ、インフォーメーションショップとしても機能させた。そしてついに平成
13年には上野原時代から30年近く続けた薬屋を廃業し、アートョップ『シーゲル堂』の誕生となったのだ。 そもそも横山さんはちっとも薬屋さんぽくなかった・・・。これでいいのだ。
このCDは横山さんを愛する藤野の人が好き好んで作り上げた手作り品だ。そう、藤野は手作り好きが多い。 参加アーチストには造形、陶人形、写真、人形劇、フラワーアレンジメント、土鈴などなどの作家たちの顔ぶれがある。世界的に活躍されているジャズベーシストの納さんも協力してくれた。そしてジャケットには西村さんの絵と、たくさんの愛が詰まった藤野ならではの作品となったのは嬉しいことだ。
「わらび座を作った男」、横山茂は今年77才、アルツハイマーを患いながらも現役である。私の贈らせてもらった曲のタイトルにあるように、私たちはいつも「はじまり」にいる。
だから楽しいのだ。
2003年、終戦記念日 ガイネ |
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