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7月2日(日)

7時半起床。
Tちゃんが部屋に迎えに来て、3人で朝食用レストランへ降りていく。
朝食は、コンチネンタルのブッフェで、一人7ユーロ。
クロワッサンを含む(重要v)パン数種、ハム、チーズ、ヨーグルト、それにフルーツ。どれも普通の味だったけど、コーヒーだけはおいしかった!エスプレッソからカプチーノからホワイトコーヒー(ってなんだったんだろう…)まで!
コーヒーだけでも6,7種類はあったと思う。さすがイタリア?

食べ終わって部屋へ戻る途中、gucciが持っていたはずの部屋のカードキーがないことに気がついた。
慌ててレストランへ戻り、やっぱりない、と部屋へ戻り、うろうろうろ…
結局、レストランのテーブルに置きっぱなしになっていたトレイの下にはさまっていた。
gucciとしたことが、何たる不覚…!!!
実はお姉さんキャラのgucci、あんまりこういうケアレスミスは無いはずなんだけど…!今回はもう一人、しっかりものキャラのTちゃんが一緒だから、気が緩んでいるのかもしれない。注意しないと…
…と、思っていたにもかかわらず、このあともgucciのとんでもないミスが頻発するのだった…;

チェックアウトし、スーツケースを車に積み込み、早速出発~v

今日の予定は、ますサンジミニャーノを観光し、それからシエナへ。
助手席にはナビに慣れたgucciが乗り、Tちゃんが運転を担当する。3人とも、イタリアの高速道路、アウトストラーダでの快適なドライブにうきうき。おしゃべりもはずむ。
一時間ほど走って、ふと気づいた。
…あれ?今モンティカティーニテルメって書いてなかった…?
その瞬間、gucciの頭の中には事前の予習で見ていた雑誌の地図が…。
シエナ方面には、有名なテルメ(温泉)はないんじゃなかったっけ!?

慌てて車を停めてもらい、地図と照らし合わせる。
ゲゲゲゲ、全然違ってた…!!!!

私たちが行かなければいけない方角は南、それなのに、今向かっているのは、まっすぐ西なのだ…!!
高速道路を降りて南に向かえる道路がないか探したけど、どう考えても高速でフィレンツェまで戻ったほうが早そう…
と、いうわけで、せっかく走った一時間分を、もう一度逆方向へ一時間戻ることに…
えーん!!ごめーーん!!!(土下座)
これが、逆の立場だったら、めちゃムカつくな…;
車内の空気に、背中にイヤ~な汗を流しながら、なんとか逆方向の高速に乗る。
ううう、こんな失態は初めてだ…。

さらに一時間ほど走り、シエナ方面への出口で降りる。
ミシュランで調べておいた、サンジミニャーノへのルートマップに従って、田舎道をくねくね走る。
これをまっすぐ行けば、サンジミニャーノへ出る…ハズ?あれれ?
またしても迷ってしまったみたい。
(でも今度はgucciのせいじゃないですぞ!フィレンンツェに戻る途中、ドライバーをgucciに、ナビをTちゃんに交代したのです)

小さな農村に車を停めて、そのへんのおじさんおばさんに道を聞いてみる。
「サンジミニャーノへ行きたいんですけど…」
するとりんごのようなほっぺをしたおじさんおばさん、親切に道路まで出てきて、一生懸命説明してくれる。イタリア語で。
「☆○■△△◎○★ウーノ!△△◎○★ストラーダ!!」
わっかんねええ~!!(笑)

gucciの数少ないイタリア語のボキャブラリーと、おじさんおばさんのボディランゲージにより、
「サンジミニャーノに行くには二つの方法がある、ひとつは、このまままっすぐ行く方法。でもこれは時間がかかる、もうひとつは、高速の出口まで戻って、スーペルストラーダに乗る方法」
ということが判明。えっへん、俺ってばスゴイ!
おじさんおばさんにお礼を言って別れ、もと来た方向へ戻ってスーペルストラーダ(英語にするとスーパーロード、みたいなかんじか?)に乗る。

今度は、ちゃんとサンジミニャーノへ向かう道に出た。
田舎道を走っていくと、山の上に古い城壁に囲まれた町が見えてくる。
おおお、あれが塔の町、サンジミニャーノ!
ガイドブックによると、中世の、とある時代に、お金持ちがこぞって高い塔を建てたがる流行があり、その後しだいにそれは廃れ、塔は壊され新しい建物になっていった、しかし人の少なくなったサンジミニャーノでは、塔を壊すことも出来ず、そのまま残されていた…ということで、結構な数の塔がある、らしい。

混み混みの駐車場になんとか車を停め、城門から町へ入る。
7月に入り、バカンスシーズンに突入したヨーロッパでは、観光地はどこも超満員。
サンジミニャーノもたくさんの観光客でごったがえしていた。
中世らしい、ベージュの町並みと、カラフルな陶器を売るみやげ物屋、Piciというトスカーナ名物?きしめんのようなパスタを売る食料品店、同じく名物の生ハムを売る肉やを眺めながら、ぶらぶら歩く。
旅行雑誌に載ってた、ジモティに人気だという小さなレストランを見つけ、そこでランチをとることに。

レストランは…レストランともいえないほどの小ささで、生ハムなどを売る小さな店の奥に、ついでにテーブルがしつらえてある、といったかんじ。
給仕も、店のおばさんひとりでやっているらしい。
小さな黒板に書かれたほんの数種類のメニューの中から、土地の白ワイン(もちろんドライバーはおあずけ。ごめんねAちゃん;)と、野菜のグラタン、

ブルスケッタ、
サンジミニャーノ名物・サラミの盛り合わせ、

リボリッタ

を注文する。
リボリッタはこのあたりの名物料理で、いろんな野菜が入ったスープ。
爽やかな飲み口の白ワインを飲んでいると、おばさんがサービスよvと生ハムの盛り合わせを持ってきてくれた。…が、この生ハム、サービスと言えないくらい、量が多い!
サラミの盛り合わせ、頼まなきゃよかった~っ!;
しかし、どれも美味しくて、大満足!
観光客向けにアレンジされた味じゃなく、本当の郷土料理ってかんじ!
特に、たっぷりの野菜を煮た、スープのようなシチューのようなリボリッタv美味しかったな~vv
この日のランチは3人で70ユーロくらい。

記念におばさんと写真を撮って、街の観光へ。

といっても、小さな街なので、見所は教会と

塔といったところ。

中世の絵が壁一面に描かれた教会を見て外へ出てくると、行列のできているジェラテリアを発見!

シングルカップにスイカのジェラートとヨーグルトフルーツのジェラートを入れてもらう。何種類入れてもらってもシングルなら1.5ユーロなのだv

城壁に腰掛けて、眼下に広がるパノラマを眺めつつ、おやつターイムv(ついさっき食べたばっかですが…)
甘さ控えめで、ウマーーイ!


サンジミニャーノに別れを告げて、一路シエナへ向かう。
アウトストラーダから見えるひまわり畑に胸を躍らせつつ走ること数時間。

計画では、一年に一度のお祭り「パリオ」で混雑するであろうシエナ市内は避けて、今夜の宿に直接向かうはずが…

…あれ?ここはシエナの市庁舎前?;
思いっきりシエナのど真ん中じゃないッスかーーー!!!(T_T)

押し寄せる人波に、車は身動きが取れなくなり、ついに警官に誘導してもらって脱出するハメに;
ヒエエエ~~。

何度も迷いながら、トスカーナの田舎道を下り、細い山道を登り、ついに、今日と明日のお宿となる、シエナ近郊のB&B、Borgo Argeninaに到着…!
このときすでに18時半。
つ、つかれた~~~!

糸杉が並ぶ道の奥、駐車場に車を停めると、茶色の犬が走りよって出迎えてくれた。

まず母屋に行き、このB&Bの主人、エレナに会う。エレナは60代から70代の上品な老婦人だった。
こんにちは、遅くなってごめんなさい、というと、エレナは、いいのよ、道が混んでたんでしょう?それとも道に迷った?ここはわかりにくいから。と笑って出迎えてくれた。
二階の素敵なキッチン(映画に出てくるようなカントリーキッチン!)に通され、絞りたてのオレンジジュースをいただきつつ、観光や近くのレストランについてのレクチャー?を受ける。
しかしこのエレナ、英語(4割)とイタリア語(6割)を混ぜて喋るので(ディス・ボルゴ・イズ・ヴェッラ!←borgoは村、vella←美しいの意)、とにかくgucciの少ない知識を総動員しなくては理解できない。
AちゃんTちゃんにいたっては、ナニシャベッテンノ、コノヒト???というかんじ(笑)
あージョジョファンやっててよかったよ!!ジョジョに出てくるイタリア語なら完璧だだもの!!(笑)

以下、gucciの解読した内容。

・私たちが通ってきた道は複雑なほうの道だったこと
・私のことをアメリカン・ジャパニーズだと思っていたということ(団体旅行客じゃないから?)
・私たちがエレナのB&Bに泊まる初めての日本人だということ
・このへん(キャンティ)はワイン農家がたくさんあったのだけれど、みんな土地を売りに出してしまって、それをアメリカ人やイギリス人が買って移住してくるので、とてもたくさんの外国人がいること
・今日はパリオという一年に一回のお祭りの日なので、特別人が多いこと
・パリオとは中世から続くお祭りで、中世の衣装を着た騎手が裸馬に乗って競争するもの。シエナの町を放射線状に分割したチームが昔からあり、それぞれにチームカラーやデザインが違っている。優勝したチームの地域に、そのチームの旗を身に着けていくと、タダ酒タダ飯にありつける
・パリオは終わってしまったけれど、シエナには今からでも行くべき。お祭りの夜はとってもスペシャルな雰囲気だから

それからエレナは、私たちが職場の同期で、そして3人とも結婚していないことを知って、「そう…でもあなたたちは素敵なお仕事をしてるから結婚しなくてもいいのよ。それにみんなかわいいし。(←ウフフ)私も実は都会で仕事をしていたら、婚期を逃してしまって…それでずうっと独り身なの。でも、稼いだお金でB&Bを経営してるから寂しくないわ」と寂しそうに言った。
4人とも、ちょっとしんみり…。

この付近の地図と、おすすめのレストランの地図を手に入れて、私たちの部屋…というか家に案内してもらう。
そう、家!
ここには2泊することもあって、私たちは小さな一軒家を借りることにしていたのでしたv


小さなパティオのある玄関を入ると、ひろ~~~~いキッチン。もちろん、カントリーキッチンですぞ!








Aちゃんが、すごーい、ディズニーのアニメみたい!とはしゃいだのも納得。ほんとだ、今にも窓辺に小鳥が飛んできそう!vv

続きの部屋はベッドルームになっていて、ここもトスカーナ風のインテリアでかーわーいーいー!!


トイレを含むすべての部屋に、観音開きの窓がついていて(もちろん網戸なんてあるわけもなく)、そこからはトスカーナのすばらしい景色が望める。

素敵…!!

部屋のすみずみまで探検して回りたい気持ちだったけど、日の暮れる前にシエナを見るために、荷物だけ置いて、再び車でシエナへ。
もう夜の7時だというのに、昼間のように明るいのはなんでだ…あ、そうか、サマータイムか!

シエナの城門の外に路注し、町の中心に向かって歩いていく途中、数人の男女が奇声をあげて走ってくるのに気づいた。
そして、前からは、大声を上げて歌い暴れるたくさんの人人人…!
ぼ、暴動!?と一瞬かなり動揺。

しかし見ていると、走ってきた男女は前の集団に追いつくと、泣きながら抱き合って歌に加わっている。
そして彼ら全員の首には、黒と白のデザインのスカーフが。
なるほどー。
この地域が勝ったってことか。
ということは、このスカーフ買って首に巻いとけば、ただ飯食えるってことね、ウヒヒ。

と、突然拍手と歓声が大きくなり、石畳の坂の上から、黒白の服を着た一団が降りてきた。
これが騎手かな?たしかに、中世の騎士の格好を現代風にアレンジしたように見える。
いいもん見れたーvと写真をバシバシ撮っていると、頭上からなにやら男の人の声が聞こえた。
何気なく見上げると、そこには…窓から乗り出すように下を見下ろしている、二人の若い男。

しかも、裸(上半身しか見えないけど)。
しかも、片方の男がもうひとりの肩を抱いている。
まるで、今までヤッてました、と言わんばかりの……

お、お、お、お、お、お…!!!

いいもん見たな~~~~~!!!(笑)
(もちろんAちゃんたちにもおすそ分けしてあげましたv)

さらに石畳を歩いて中心部へ向かう。
歩いていくごとに、窓辺を飾っている旗の色、デザインが変わっていく。へえー、面白いv
中心部のカンポ広場に到着すると、祭りの撤収作業がまだ続けられていた。
パリオはここカンポ広場で行なわれるのだけれど、円形の広場の真ん中と広場の外に観客席があり、馬たちはその間につくられたドーナツ状のトラックを疾走するらしい。
地面を見ると、無数のひづめの跡を見ることができた。
日が暮れ始めたカンポ広場は、オレンジ色の明かりが灯り、とても幻想的だった。
あーあ、こんなに人が多くなければなー;

とっぷりと日が暮れたシエナにはいまだ興奮冷めやらぬジモティ&観光客がいっぱいで、食事をしようとレストランを探すも、ことごとく満員だからと断られ(基本的にヨーロッパでは客の回転はない)、へとへとになった私たちは、仕方なく今日の夕飯はナシか…と空腹を抱えて帰ろうとしたとき。
ようやく席のあるレストランを発見。
店の感じから、あまりおいしくは無いんだろうなと思ったけど、もうこの際食べれればなんでもいいや!

私はカプレーゼ(モツァレラとトマトのサラダ)とポモドーロ(トマトのスパゲティー)を頼み、コカコーラでかっこむ。
ポモドーロは普通の味だったけど、カプレーゼが激うま…!!!
つーか、塩とオリーブ油しかかけてないので、素材がおいしかったってことなのですが(笑)

3人とも、よろよろしながらB&Bに帰り着く。
早速お風呂に入って、就寝…。
今日はTちゃんと私が寝室のダブルベッド。Aちゃんがキッチンのソファベッド。
おやすみー。