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フランス旅行記5日目
8月24日(水)

夜中にCちゃんが、脳梗塞を起こしたかと思うような大いびきをかきだして、目が覚めた。
しかも、とまったと思ったらまたトイレ。
ベッドに飛び乗って、すぐにまた気持ちよさそ〜にいびきをかき始めたCちゃんを見ていると、ふつふつと怒りが…(笑)
頼むから、熟睡させてくれ…(T_T)

7時になり、ベッドから出る。
熟睡できないのでイマイチ疲れが取れず、ぐったり。シャワーを浴びてなんとか目覚める。

8時半、階下に降りて、玄関ホール隣の開放的なダイニングで朝食。


大きな窓からは広大な庭が見え、天井には豪華なシャンデリア。
長いテーブルに、白いテーブルクロスが掛けてあり、パンやクロワッサンの入った籠や、自家製のジャム、パウンドケーキが用意されていた。
奥から昨日はみなかったおばさん(たぶんこの家のお手伝いさん)が出てきて、たぷりのコーヒーとミルク、ヨーグルトを持ってきてくれる。
クロワッサンがすごく美味しくて、感激vv

途中でボンジューvと入ってきたスペイン人の家族(彼らも宿泊客)も合流して、言葉が通じないながらもジャムどうぞーなんて言いつつ和やかに朝食。
と、そこに昨日のおじさんが入ってきて、スペイン人の家族と「おはよう、よく眠れた?」なんて会話をしながら握手している。
それがすむと、今度は私たちにも挨拶&握手。

どうも、このおじさんがこのお屋敷のご主人のようだ。
うむむ、どうりで、威厳があるはずだ。貴族かーvvv
やっぱり緊張してしどろもどろな受け答えになってしまう(恥)

朝食が済んで、お屋敷とお庭を探検することにする(もちろん、ちゃんと許可は取りましたゾ)。

玄関ホールの左手には図書室とビリヤード室があり、

両方の部屋の壁一面に博物館に置いてあるような古い本が並んでいた。
さらに、ビリヤード室のほうには、年代もののライフルやサーベルが…!

シャープのドラマの中で見たのと似てると思うのは気のせい?気のせい!?

ライフル持っておおはしゃぎのgucci…(笑

実はこのお屋敷、ナポレオン戦争の際に、ナントカいう偉い将校が泊まったそうなので、その時代のライフルやらサーベルがあっても全然不思議じゃない。
きっとこの家の主人かその息子は将校として戦争に参加してただろうしね。
世界大戦頃と思われる軍服を着た肖像画もあった。

この肖像画、さっき会ったご主人にそっくりなのだ!
家系ってすごい。遺伝子ってすごい。

庭に下りると、広い前庭の向こうに、大きな池。もちろん人工の池ではありません。
一体、どこまでが庭なんだ…
こういうのを見ると、ヨーロッパの昔話や伝記で、庭の池で跡継ぎの息子が溺れて…とか、敷地内の森で迷子に…とかいう話は決して大袈裟じゃないんだなとわかる。

池の近くまで歩いていくと、数羽のアヒルがいることに気づいた。
アヒルもこちらに気づいたのか、まるで威嚇するようにガーッガーッ!とすごい声で鳴きながら、口を開けて走ってくる。
あまりの迫力にビビって逃げると、ばさばさと羽ばたきながら追いすがり、私たちを取り囲んでガーガーガー。
どうやら、エサをもらえると思っているらしい。
そろそろとあとずさり、池の反対側へ。
アヒルはこちらをじーっと見ていたけど、もう追いかけては来なかった。

池のほとり、森の中の小道を歩いていくと、古い、小さなチャペルがあった。そばには、池にかかる白い橋。

もちろん、ここもBouceel家の敷地内。
家の庭(?)にこんなものがあるのってどんな気分なんだろう…。
こんなに広い敷地なら、森番がいてもおかしくない。
もっとも、胸をはだけて顔を洗うカワイイ森番は英国にしかいないわけですが(笑)

元来た道を歩いてお屋敷に戻る。
お屋敷の裏手には、元厩舎と思しき立派な建物(中を覗かなければここもシャトーと思うような)があり、今は高級車が何台も並ぶガレージになっていた。
一体、この厩舎には何頭の馬がつながれていたんだろう。

シャトーに戻り、ご主人に宿泊費を払ってお暇することにする。
ご主人は、このお屋敷にはジンクスがあるんだよ、ここを訪れた人は、きっとまた戻ってくる、きみもきっと、きみのお父さんやお母さん、子供たちを連れて、戻ってくるはずだ、そのときを楽しみにしているからね、と言ってお別れの握手をしてくれた。
それから、実は彼のいとこに日本人がいる、だから日本には親しみを感じるんだよ、と。

彼のおじさん(現在はスイス在住らしい)は、パリで日本人留学生と知り合い、一時期日本で暮らしていたので、日本国籍の子供がいるらしい。
ご主人はまた、君たちはどこに住んでいるの?フランス?スイス?と聞き、私が、日本です、というとちょっと驚いていた。
このシャトーには日本人もたまに泊まりにくるけど、みんな、フランスやヨーロッパの他の国に住んでいる人たちばっかりなんだって。

雑談ついでに、私もヒトツ疑問に思っていたことを聞いてみた。Nellyって誰ですか?
ご主人によると、Nellyというのは彼のおばさんで、この屋敷で育ったらしい。あの部屋にあった肖像画は全部彼女を描いたもので、隣の部屋「アンクルフランコ」は、ネリーの兄、フランコの遺品で飾られた部屋だそう。
うーん、奥深い…。

名残惜しいけど、車に乗り込み、この素晴らしいお屋敷を後にする。
ホントに、もう一度来れるといい。

一路車をソーミュールへ。
今日からは、運転は全部私が担当することにする。Cちゃんは地図が読めないので、ナビも私。
昨日、Cちゃんの運転中にトラックと正面衝突しそうになって危険を感じたのと、本人もフランスの高速道路のスピード(平均120キロ)にはとてもついていけないと言ったので、仕方がない(笑)

今日は全行程中、一番移動距離が長い。250kmくらいか。
出発の時点でほぼお昼になっていたので、夕方までに今日の宿泊ポイントにつくためには、ほとんど移動だけしかできない。
レンヌ、ルマン、アンジェ、ソーミュール。
ずっと高速に乗りっぱなしだ。

途中、SAで休憩して、ランチをとる。
トーストにチーズやらハムやら目玉焼きを乗せたクロックムッシュと、オレンジジュース。

フランスで一般的な軽食だけど、なかなか美味しい。
パンやらチーズがさりげなくウマイんだよね。

ソーミュールで下道に降り、ロワール川流域の白い石の村々を抜けて、ユッセ城を目指す。
ソーミュールの街中で、大きなソーミュール城(馬の調教で有名)が河の向こうに見えたけど、時間がなくて寄り道は断念。
ここロワール川流域は古城が多く、時間があれば何泊かして、たくさんの城を見学したいところだけど、今回は日にちが足りず、眠れる森の美女のモデルとなったユッセ城のみ。

もっと有名な城はいくつもあるのに、なぜこんなマイナーな城かというと、ふたりとも、ディズニーのアニメのファンだから。
それに、交通の便が悪く、団体客はあまり行けない場所だということ。
折角なら、みんなが行けないところに行かないとねv

シノン城やらなんとか城を指す看板がいくつか出てきたがそれを通り過ぎ、USSEと書いた看板にしたがって行くと、やがて、シンデレラ城のような白いお城が現れた。


ガイドブックによると、この地域のお城は大抵こんな白い色をしていて、これは、ロワール川流域で切り出される石で作られているからなんだそう。
この白い石は、年月がたつほどどんどん白くなっていくらしい。
ユッセ城は、そうと知らなければ、塗りなおしているのではないかと思うくらい、古い建物にもかかわらず不自然に白くて、ほんとにディズニーランドみたいだ。

城の門の脇の売店でチケットを買い、シャペル(チャペル)や城の内部を見る。

意外にも、日本人観光客用の説明書きなども置いてあった。

城の内部は、まあ普通。
一部の部屋を展示室にしてあり、その当時の調度品が飾られている。
いくつかの部屋では、女性のドレスを年代ごとに分けて展示してあった。
その豪華さ、美しさに、うっとり…v

ドレスの展示は、定期的に時代や季節ごとのものに変えられるらしい。


これは、当時のドレスのデザイン画。
ディズニー好きのひとはこれを見て、おおっと思うはず!眠れる森の美女で、3人の妖精がローズのためにドレスを作るシーンで出てきたよねっv

お城の塔では、眠れる森の美女のシーンをドレスとマネキンで再現してあった。


王女様がお生まれに!(笑)


ディズニーの魔女マレフィセントそっくりの魔女。


王子様(withかぼちゃぱんつ)のキスで目を覚ますお姫様。
…と、その様子を観察してた近所のガキども(笑)
「うわぁ〜ベロ入れたよ、ベロ!!」

お城のフランス庭園ではバラが咲き乱れていて素敵だった。

しかし同じヨーロッパにもかかわらず、イギリスの庭とフランスの庭はこんなにも違うのね。面白い。

お城の裏庭、一段下がったところに、牢獄があった。
罪人を閉じ込めておく場所のようなのだけれど、これが結構怖い。
小さな横穴を長く掘り、その先に、小さなドーム型の空間。これが、一人分の牢なのだ。
それが、いくつか穿ってある。
横穴はほとんどしゃがんで歩かなくてはいけないような狭さで、その先の空間も、大人が真っ直ぐに立つことは出来ない。もちろん、窓もないので、真の暗闇。
今は横穴にはドアがついていないので差し込んでくる光でどちらが出口か分かるけど、かつてはここを鉄製のドアかなにかで閉め切られていたとしたら…!

帰る前にお城の前のカフェで休憩して、今日の宿泊場所へ向かう。
アンジェから数キロ、田舎道を進む。
途中、ガススタに寄ったのだけれど、案内板が全てフランス語で、どれが私たちの使うディーゼルかわからない(ヨーロッパではディーゼル車が多い)。
困っていると、次々に周りの客が寄ってきて、助けてくれた。
農業やってます、なかんじのおじいちゃん、若い女性、たくましいかんじのおじさん。
全員英語が通じなかったけど、お互いボディランゲージでなんとかなるもんだ!
それに、フランス人は決して冷たくない。
ドイツ人よりはフレンドリーじゃないけど、ちょっとシャイなだけなんじゃないかと思った。

さらに進むと、とんでもない田舎道の先に、小さな村が出現。
その真ん中に、大きな白い城がそびえたっている。
これが、今日の私たちの宿泊場所、Chateau de Challain
すごい、映画のセットみたい!
実は、ここもホテルではなく、シャンブルドット(B&B)。つまり、民家が部屋を旅行者に貸す、民宿なのだ。
民宿というには豪華すぎますが(笑)

入り口が分からなくて、少し迷う。
教会の隣に、大きな門があり、実はそこが城への入り口だった。


荷物を引きずって城へ向かうと、城の方から大きな黒い犬がワンワン吼えながら走ってくる。
とたんに、キャー!と叫びながら逃げるCちゃん。
あーあ、犬って逃げる人を追いかけるんだよね〜〜〜(笑)

彼女が犬に追いかけられている間に、城のエントランスにたどり着く。

大きな大きなドアに、ノッカーが付いている。
コンコン、と叩いてみたが、返事がない。少し強めに叩いても同じ。
思い切って押してみると、ぎいっと開いた。
足元に「ガイドなしでは城の中に入らないで」と書いてあるけど、それは見なかったことにして、中を覗いてみる。

ボンジュー!誰かいませんか〜〜??今日予約をしたgucciですけど〜〜!
何度か叫ぶと、吹き抜けの玄関ホールの2階から、電話機を持った女の人がひょこっと顔を出し、はーい、ちょっと待ってね!とにっこり。
ぱたぱたと階段を下りてきたその女性は、なんと裸足!
思わず笑うと、あっ、ごめんなさい、急いできたから…と照れ笑い。
ネットでの前情報によると、このお城のオーナー家族はアメリカ人で、数年前にこの城を買い、改装したらしい。
だとすると、この女性はそのオーナー婦人なのかな?
アメリカ人らしいこだわりのなさ(笑)と、聞き取りやすい英語に嬉しくなる。
(他の人はどうなのかわからないけど、私はアメリカ人の英語って聞き取りやすいと思う。単純に慣れかもしれないけど。
イギリス人の英語は抑揚がなくてちと難しい気がする。それか、アメリカ人が難しいこと喋らないだけか?(笑))

城の前まで車で乗り付けていいというので、車を門の中に入れ、横付けする。
さっきの犬は、女性にまとわりついて大喜び。
彼女の飼い犬らしく、「ゼウス、お客さんよ、大人しくね」と話しかけている。

白い螺旋階段を上って部屋へ案内してもらう。
「このお城に住んでいるの?だったらあなたはお姫様?それとも女王様?(笑)」というと、「いいえ、ただの召使よ!(笑)」。←はーい、アメリカンジョークですよ〜
螺旋階段を上りきると、ちょっとしたホールがあり、そこから廊下が四方に伸びている。
そのひとつ、左手の廊下へ進むと、突然明かりがパッとつき、真っ暗だったところにいくつかのドアや螺旋階段が現れた。
螺旋階段は、ぐるぐる回りながら下の方へ伸びている。しかし、階下は暗くなっていて、どこまで続いているのかわからない。怖〜!


廊下の一番奥のドアを開けて中に入ると、さらに通路が。
途中に、デコラティブな洗面所やバスルーム、暖炉の部屋があり、ソファとテーブルとイスの小部屋を抜けると、

ようやくベッドルーム!
このベッドルームの素晴らしさといったら…!!
tower sweetというだけあって、この部屋はお城の塔にあたる場所に位置するらしく、部屋の形が円になっている。しかも、ひろーい!!
天井の高い部屋の中には、天蓋つきの豪華なベッド。ベッドの上はシルクの布団とたくさんのクッションで埋め尽くされている。まるでラルフローレンのデコレーションみたい。

暖炉や大きな鏡がさらにゴージャスな雰囲気!
感動している私たちに、喜んでもらえてよかったわ!とオーナー婦人もニコニコv
夕食は一時間後ね、と言い置いて婦人が出て行くと、早速撮影会開始〜(笑)
すごい、すごいねー!と大興奮で写真を撮りまくる。

一時間後、下に下りていくと、玄関ホールでエプロンをつけたフランス人らしきおばさんが待っていた。
フランス語でどうぞ、とかこちらへ、とか言われているらしいのでついていくと、これまたゴージャスな天井の高〜〜〜〜〜い部屋に、テーブルがセッティングされていた。

そう、このお城、シャンブル・ドット(B&B)ではあるけれど、予約をすれば食事も出来るターブル・ドットというシステムなのだー。
フランスではこのシステムが結構多いらしく、普通の民家ではその御宅の奥さんが料理を作ったり、近くのレストランから料理をとったりシェフに来てもらったりしているそう。
このお城は果たしてそのうちのどれなんだろうか。
まさかさっきのオーナー夫人が作るわけはないと思うけど…

テーブルにはキャンドルが灯されていて、どこからかクラシック音楽が流れている。う〜ん、ロマンチック…vv

フランス人のおばさんは、ワインと水の好みを聞き(英語が全く通じなかったのでオーナー夫人が通訳してくれた)、白ワインとスパークリングウォーターをサーブしてくれた。
しばらくして、料理が運ばれてきた。

前菜は、サーモンのムース。


う、うま!!!!!!!!!
思わずのけぞるくらいうまい…!!!
思わずCちゃんと顔を見合わせる。
伝統的フレンチなのにしつこくなくて、なんという繊細な味!
しかも、フレンチのくせに、ボリュームも結構あるのだ。
日本のフランス料理屋なら、この3分の1くらいしか出てこないよ。

次のメインは、鴨肉のリンゴソース、焼きリンゴ添え(あ、なんで料理の名前がわかるかというと、食いしんぼgucciは食材や調理法の名前だけはフランス語で大量に覚えて行ったので(笑)、おばさんの言う単語がわかったとです)。
これも、絶品…!!!
ほっぺが落ちるよ〜〜!!
そして、もれなくボリュームたっぷりv
あんまり美味しくて、写真に撮るのを忘れる。なんたる失態!

次は、フランスらしくチーズの皿。

カマンベール、揚げたカマンベール、ヤギのチーズ。
ヤギのチーズはロワール川流域の特産だ。Cちゃんは苦手らしかったけど、gucciはくせのあるチーズ大好き!これも超絶うま…!

デセールはナッツや、レーズン、リキュールを混ぜたアイスクリームの、フルーツ添え。

これも、うまし…!!
そしてどれもこれも、素晴らしい器に盛られてくる。

うーん、満足…vv
こんな素晴らしいフレンチ、初めて食べた…!
そしてこんな雰囲気のある食事も初めてだ…!
なにしろ、食事中に部屋の中(といっても何メートルも上)にコウモリが飛んでるんスよ!!ホーンテッドマンションかっつーの!(笑)
オーナー夫人がすかさず別の部屋に締め出していたけど、あれを家の中から完全に閉め出すのは難しいのよね…と苦笑い。
そりゃあ、こんなに天井が高くて、部屋が多ければねえ…

最後はコーヒー。
コーヒーを飲みながら、オーナー夫人と話をする。
さっきの料理は、お城から7分ほどのところにあるレストランからシェフが来て、作るんだって。
夫人はこんなに若く見えて(30後半かと…)実は5人もの子持ちで、一番上は24歳ですでに結婚しているそう!
子供たちはアメリカの高校や大学に通っていて、今は旦那さんもアメリカで仕事があるため、夫人はこの城に一人暮らし。
怖くない?幽霊は出ない?(笑)と聞くと、「みんなそれを言うけど、一度も見たことがないわ!(笑)それに、このあたりはのどかで犯罪もないから安全よ」。
フランスは冬は寒いので、一年の半分はアメリカで過ごし、夏の半年をフランスの城で過ごすらしい。

うーーん、すごい話だ…世の中には想像を絶する金持ちがいるもんだ。
3年前に廃墟と化していたこの城を買い、イタリアの壁紙やフランスの家具など世界中から取り寄せたものでリノベイトしたそう。
なので、この城にある肖像画で、この城に住んでいた人のものは一枚もないとのこと。
どうりで、こんなに古い立派な城にもかかわらず、なんとなく…なんといったらいいのか、人の匂いとか、思念のようなものが感じられないと思った。昨日のシャトーに比べて、ずっと広いんだけど、あんまりぞっとするようなかんじがないのだ。
まあ、全体的にただようアメリカ〜ンな(あまり時代とか歴史、素材とかどこそこ製だとか関係のない、とりあえずゴージャスにしちゃえ!みたいなインテリア)雰囲気のせいかもしれないが。
また、この城には115もの部屋があるらしい。
ただし、現在仕える状態の部屋はほんの少し。私たちの泊まっている部屋がそのひとつだそう。

私たちがディナーに使った部屋の奥に、大きな窓のある部屋がありグランドピアノが置いてあった。
Cちゃんがひいてもいい?と聞くと、快くいいわよ、と言ってくれた。
楽譜がないと…だの、少し暗い、だのわがままをいうCちゃんに、引き出しから楽譜を出してくれたり、キャンドルを灯してくれたり、大金持ちの奥様なのに、すごく優しい。
ピアノが弾けない私は、ソファに座って夫人とおしゃべり。←もちろんgucciは英語が堪能でないのでかなり気を使ってくれていたと思われる。
ゼウスが寄ってきて、夫人や、私に甘えて尻尾を振るので、ムツゴロウさんになって撫でてやる(笑)。


夜が更けて、夫人が休むと言うので、私達も部屋に戻る。
シャワーを浴びて(部屋にシャワーの音すら聞こえない距離にあるバスルームはやっぱり少し怖かったけど)、ふわふわのバスローブに着替えて、ゴージャスなベッドにもぐる。
お姫様気分でおやすみなさい…