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12月28日(金)

6時半起床。
の、予定だったけど、5時半ごろ目が覚める。
あれ、おかしいな…時差ぼけかな?
通りの喧騒は起きる直前まで続いてたけど(ホテルのレストランが24時間営業だから)、そんな音で起きる私ではない、はず。
Cちゃんを起こさないように部屋を出て、バスルームの前で、昨日書けなかった日記を書く。
このホテル、床暖房が入っているらしく、こんなところでもちっとも寒くない。
しばらくして、やっぱり早く目が覚めたCちゃんも起きてきたので、出かける準備をする。
よく眠れたらしく、機嫌は悪くなかった。ホッ。
化粧をしながら、昨日の機内食のサンドイッチやチョコレートを食べているので、ここの朝食、豪華だって話だよ、やめておいたら?と進言したけど、はーい、と完食。ガクリ;

朝食をとる前に、誰もいないカレル橋を見に行くことにする。
朝もや…というより、真っ暗闇の中、点々と並ぶ街灯のあかり。闇に浮かぶプラハ城のシルエット。

きれい…。
スパイ映画に出てきそうな風景だ。

しかし、寒い!
写真を撮るためにちょっと手袋を外しただけで、指先がかじかむこのかんじ、冬の信州に似てる…!
寒いの大好きなので、わくわくするv

Cちゃんが聖ヤン・ネポムツキーの像に触りたいと言うので、橋の中ほどまで散歩する。
聖ヤン・ネポムツキーの像は、触ると幸せになるというジンクスがある。
ガイドブックを全く読まないくせに、そういうところだけ知ってるのがCちゃんらしい(笑)
ガイドブックを見ながらヤン・ネポムツキーを探したけど、そんなもの見なくても、すぐ分かった。
台座の一部分が、触られすぎてぴかぴかになってるのだ(笑)

私たちもごしごし触る。幸せになりますように!
(でも私、世界各地でそういうのいっぱい触ってるけど、ちっとも幸せになりませんが…)

帰るときには少し明るくなっていて、これも幻想的で素敵。
日の出(8時)までまだ時間があるみたい。

ホテルに戻り、

(↑看板の金の木マークに注目vv)
一階のレストランで朝食。

雰囲気のいいレストランのブッフェは、とても豪華!
ハムやソーセージ、目玉焼き、チーズ、果物、たくさんのケーキやパン。




Cちゃんは「こんなことならさっき食べなければよかった!」と悔しがっていた。
ほーらね(笑)

たくさん食べて、いざ観光。

ホテルからゆっくり歩いて2分でカレル橋。写真の橋塔の向こうがもうカレル橋。

さっきは誰もいなかった橋に、ぽつぽつと歩いている観光客の姿が。

朝の光の中で見るヤン・ネポムツキー(の台座)。やっぱりピカピカ(笑)

橋を渡って、対岸のマラー・ストラナへ。

プラハ城へは坂道をえっちらおっちら登っていく。眼下に見る旧市街の街並みが美しい。

プラハは百塔の街と言われるほど塔が多いらしく、確かにオレンジ色の屋根の間に、何本もの尖塔が並んでいる。

はぁはぁ言いながら、ようやくお城の門に到着。

まだ早い時間にもかかわらず、門の前にはたくさんのアジア人や欧米人の団体客がたむろしている。うわー…これは大変だ;
門の両側には直立不動の衛兵さんがいて、観光客の被写体になっていた。

私もひかえめに横に並んで(もちろんgucci好みのハンサムさんのほう)、写真を撮ってもらう。
「ありがとう」と言って離れるとき、衛兵さんがちらっと横目で見てにこっと笑ったのがかわいかった。
Cちゃんも撮ってあげるよーとすすめたけど、「彼にこの男誰?って誤解されたら困るからいらない」。するか、アホっ!

門をくぐってお城の中へ。
チケット売り場でセットチケット(全てのものが見られるチケット)を買おうとすると、Cちゃんから待ったがかかった。
「お金かかるの?無料で見られるものだけにしようよ」。
嘘でしょ…
30万もかけてチェコくんだりまで来て、メインの観光スポット見ないの!?
バカじゃないの…(おっと思わず本音が)

しかし大人なgucciはそんなことは全く顔に出さず、チケット売り場の前でガイドブックを広げ、Cちゃんにやさしく説明する。
プラハ城はね、プラハで一番の観光スポットなんだよ。この写真に載ってるステンドグラスが有名な教会、これはチケットがないと見られないの。この写真の通りはカフカの仕事場があるところで有名な場所なんだけど、ここもチケットがないと入れない。あと、プラハ城はカメラを持ち込むのにもお金が要るから、全部あわせて買っておいたほうがいいと思う。

それでもかなり不満そうだったCちゃん、「じゃあ私は写真撮らないことにしようかな」。
…もう勝手にしてくれ(T_T)
私なら、たった数百円で思い出が持って帰れる、と考えるけどね…。

なんとかチケットを買い、入り口からすぐの聖ヴィート大聖堂へ。

このゴシック様式の教会は、今でも王の戴冠式や大統領の任命式で使われているらしい。

ここはまた、ミュシャのステンドグラスでも有名。
さまざまな色やデザインのステンドグラスに、大勢の団体客が見とれている。
団体客は、狭い通路の途中でガイドが解説を始めたりするので、そのたびに大渋滞を起こして、とっても迷惑。
隙間を見つけてはすべりこみ、ようやく一周した。
ふぅ、つかれた…。
とりあえず、ミュシャのステンドグラス「聖キリルと聖メトヴィウス」は日本の漫画的できれいだった。

でも、ステンドグラスのデザインとしてはどうかなあ。
gucci的には、もうちょっと色の統一感が欲しいところ。

その他のステンドグラスたち。











Cちゃんはチケット代を払ってからずっと機嫌が悪いところへ、団体客に押されてさらに機嫌が悪くなっていた。

次行こう、次!と明るい声を出しながら、バロック様式の聖イジー教会へ。

ここは別チケットが必要で、団体客が全くいなかった。
入り口でチケットを見せて、中へ入る。

誰もいない教会の内部は、怖いくらい静かで、すごく不思議な…神秘的なかんじがした。
この教会が作られたのは10世紀。天井のフレスコ画も、ほとんどはがれてしまっている。
こういうの、好きなんだよね。
人の手できれいに修復されて維持されてるものも好きだけど、こうして流れた月日の大きさをかんじられるものに、感動する。
こういう朽ちていくものに美しさを感じられるのって、日本人の特徴なんだって。
Cちゃんも同じ気持ちだったのか、だいぶ機嫌が回復していた。よかった。

道沿いに歩いていくうち、いつのまにか裏門から外に出てしまった。
裏門にも衛兵が立っている。
しばらく見ていると、衛兵の交代式が始まった。
正門で正午に行なわれるというのは知ってたけど、裏門でもあるなんて!
正門のほうはめちゃ混みで、場所取りが大変と聞いていたので見るのは諦めてたのに、私たちってラッキーv
交代は、真ん中の兵隊さんが銃剣で地面を叩く音にあわせて行なわれた。


交代するときに、視線はそのままで、口だけ動かしてなにか喋ってるのが面白かった。
「すっげーさみーよ」とか「今夜…どう?v」とか言ってんのかな。

衛兵さんの間を通り、黄金小道へ。
入り口でチケットを見せ、中へ入る。

ここは錬金術師が住んでいた通り。…という伝説があるけど、実際は衛兵の居住地だったところ。
今は一階にいろんなショップが入っている。
No.22は「変身」で有名なカフカが仕事場にしていたところ。

変身、読んだことあるけど、イマイチなにがいいのかよくわかんないんだよね〜(笑)

小さな入り口をくぐって、ひとつひとつ見て回る。
かわいらしい陶器のカップがあったので、買おうと思ったけど、誰かの旅行記に、ここにあるものはマーケットで安く買える、と書いてあったので買わずにおく。
(これが失敗だった…探したけど、どこにもなかった。マーケットにあるものはつくりの雑な安物ばかり。誰だ、あの旅行記書いたの!)
金属のかわいい小物を売っている店で、お土産用にブックマークを4つ買う。
(もっと買っておけばよかった!帰ってから渡したら、大好評でした)

ダリボルカ(牢獄として使われていた塔。拷問の道具が少しある)をちらっと覗いて、山をおりる。

↑ダリボルカの前にあった何か。

↑拷問の道具。

モルダウ川を渡って、ルドルフィヌム(スズキの車のCMに出てきたやつ)

を横目に見つつ、ユダヤ人地区へ。
ユダヤ人の居住地だったシナゴーグを見ようと思ったのだけれど、チケット売り場に長蛇の列ができているのを見て、先にお昼を食べることにする。
ガイドブックを見て、一番近くにあるカフェ「コルコフナ」へ。




メニューを見てビックリ。高っ!!
いや、普通のヨーロッパの物価から言ったら普通なんだけど、昨日のビアホールの安さを考えたら、異常な高さだよ…;
プラハは観光地の物価が異常に高いとは聞いていたけど、一皿1500円以上もするなんて!
ミネラルウォーターと、チェコ名物グラーシュを頼む。

グラーシュは具の少ないビーフシチューってかんじ。味はまあ普通。塩気が強い。

Cちゃんは牛肉のなんとか。生クリームが乗っている。まずくはないけど不思議な味。

チェココルナがなくなったので(そりゃそうだ、一人一万円しか両替してないもん)、ユーロで支払ったのだけれど、これがまたCちゃんのお金使いたくない病に火をつけてしまったらしい。
カフェを出て両替ショップでコルナをゲットし、複数あるシナゴーグのひとつ、マイゼルシナゴーグでチケットを買おうとすると、Cちゃんが「高いから見たくない、一人で行ってきて」という。
確かにシナゴーグは入場料が高かった。ボッタクリだろ!と思うくらい、高かった。
でも一万円もするわけでなし、ここまで来て高いから見ないって、アナタ…;

ここまでずっとCちゃんの面倒を見、ガイドし、機嫌を取り、旅行を楽しくしようと頑張ってたgucciも、さすがにプチギレた。
「もういいよ、そんなに数百円のお金が気になるなら、私が出すよ。そういうの、めんどくさいから」
Cちゃんは「うん」と言って黙ってついてきた。

一応大人なので、プチギレしたことをすぐ反省して、ユダヤ人がなんなのか知らないCちゃんに、楽しげなふりでユダヤ人の歴史や、建物の意味を説明してあげる。だけど、内心ムカムカしてて、見学しててもちっとも楽しくない。
ユダヤの星をあしらった祭壇(男性は紙でできたユダヤの帽子をかぶらないと中に入れない)や装飾品、ユダヤ人のお墓がごろごろしてる墓地を駆け足で見る。

スペインシナゴーグのイスラム風の装飾を見たときだけ、Cちゃんがちょっと興味深そうにしていたので、ほっとする。
しかし…今回の旅行の相手に、Cちゃんを選んだのは失敗だったかも…と本気で思い始めた;

駆け足でユダヤ人地区は終わり。
旧市街広場を、たくさんの人で賑わうクリスマスマーケットをひやかしつつ、散策。

カーンカーンという金属音と人垣に惹かれて近づいてみると、金属を細工して売っている屋台のデモンストレーションだった。

無防備にCちゃんが近づいていくので、慌ててとめる。
金属のかけらが目に飛び込んだらどうすんの!

トルドロという、バームクーヘンに似た作り方のクリスマスの焼き菓子が売られていたので、ひとつ買ってみる。素朴な甘さで、はまる美味しさ!



旧市街広場の片隅にある、仕掛け時計。毎日正午に動くらしい。


どこを写しても絵になる街。

まだふくれているCちゃんの機嫌をとるために、じゃあ市場へ行こうかと言うと、「テスコだよね!」ととたんに機嫌が直る。
Cちゃんは朝からお土産お土産と言って、TESCO(スーパー)に行きたがっていた。
テスコは夜8時までやってるから、明るいうちに観光しようねと説明していたはずだったんだけど…(荷物を持って観光するのもイヤだし)。
とりあえず、テスコは夜行けばいいから、先に閉まってしまうハヴェル市場に行かない?と提案。

ハヴェル市場は常設の屋台のようなところに、野菜や果物、みやげ物が並んだ市場。
みやげ物のお菓子として有名らしいウエハースやラズベリーなどの果物は20コルナ(120円)程度と安い。
マリオネットで有名なチェコらしく、魔女の人形もたくさんぶらさがっている。
これは店の売り子がときどき手を叩いたり音を出すと、一斉に笑い出す人形。

面白いけど、買って帰っても怖いだけなので、見るだけにする。
Cちゃんは、ゾッコンラブな彼氏の子供に買っていこうかと、ブリキの車をためつすがめつしていたけど、結局買わなかった。

「うちの子(Cちゃんは彼と結婚するつもりで、彼の子供を自分の子と思い込もうとしている)ってさ、私がいなくても寂しがらないんだよ!私が持ってくるおもちゃのほうを楽しみにしてるの。ひどくない!?」
…って、当たり前だと思うよ、Cちゃん…。
あなたはその子の母親じゃないんだから。
Cちゃんは彼の子を手懐けようと一生懸命で、うちの子に見せるのvと街中で車を見つけるたびに何枚も写真を撮っていた。
「子供の感性を豊かにするために、今のうちにいろんなものを見せてあげなくちゃと思ってv」
彼に気に入られたいのはわかるけど…ちょっと痛々しい。
Cちゃんのご両親が結婚に反対しているのは、正しいなとか思ってしまう。

ハヴェル市場を見ている間も、テスコテスコとせっつくCちゃん(T_T)
もうちょっと待って、まだ3時だからテスコは閉まらないよ、その前にミュシャ博物館だけ見てもいい?6時に閉まっちゃうみたいだから!とお願いして、なんとかミュシャ博物館に連れて行く。
ここはもう、私の趣味で行きたいだけだから、ついてきてもらわなくてもよかったんだけど、さっきのユダヤ人街でのやりとりでCちゃんも反省したらしく、いいよ、一緒に行く、と言ってくれた。
でも、かえって気を使うんだよね…(笑)

お洒落げな大型店が並ぶナ・プシーコピェ通りをぶらぶらして、デパートでトイレ休憩などしつつ、


ミュシャ博物館へ。
途中迷って、地元の親子連れに道を教えてもらう。
小学生くらいの女の子が、英語を話すお母さんを嬉しそうに見つめてたのが印象的だった。

ミュシャ博物館は、知らなければ見落としそうなほど、小さな通り沿いにあった。
中へ入ると、左手にミュージアムショップ、奥にチケット売り場。
入場制限をしているらしく、チケット売り場に数人の列ができている。
仕方が無いので、先にショップを見ることに。

ショップは、びっくりするほど日本人が多かった!
半分以上が日本人の女性。
やっぱりマンガ大国日本では、ミュシャの認知度も高いらしい。
一人でたくさんのポスターや絵葉書を買っている人もいる。
私もポスターが欲しかったけど、折らずに持って帰る手間を考えたら、ちょっと高くても名古屋で買ったほうがいいと考え、やめておく。
それにしても、売っているものに芸がない!
ポスターや、そのまま絵をプリントしただけのTシャツなど…
日本なら、もっと面白いものを作りそうなのに。
ミュシャのデザインした扇子やランプをそのまま実物にしたりとか、ミュシャの絵に登場したアクセサリーとか。

ショップを見ているだけでも結構面白かったので、もう博物館はいいかな…と思ったけど(Cちゃんと入場料でまたもめるのも嫌だし)、Cちゃんが折角きたんだからと言ってくれたので、入ることにする。
見学して大正解!
ミュシャ好きのgucciには、とっても面白かった!
ミュシャが絵を描くときに使ったモデルの写真や線画、スケッチ。
画家が絵を描くときの工程が分かって、興味深かった。

満足して博物館を出る。
あたりはすっかり日が落ちて(日没は4時。現在4時半)、真っ暗。
さっきからそわそわしているCちゃんのために、いよいよテスコに行くことにする。

地図を見ながらテクテク歩き、テスコを発見。
Cちゃんが行きたがってた食料品売り場は、地下にあった。
ちょうど、夕食の準備の時間なのか、食料品売り場はすごい混みよう。
果物を買いたかったけど、ハヴェル市場の2倍の金額だったので、断念。
水と、ウエハースを2つ買い、レジを済ませてCちゃんを待つ。
だらしないのは分かっていたけど、疲れていたし近くにカフェなど待つ場所もなかったので、邪魔にならない壁際のパイプに腰を下ろして、待つ。
待つ。
…待つ。

1時間ほどして、現れたCちゃんは、両手に持ちきれないほどの買い物袋を提げていた。
それ、テスコを観光の最後にしなかったらどうするつもりだったんだ…;

トラムの走る道を、モルダウ川まで歩き、ライトアップされたプラハ城を眺めながら、ホテルまで帰る。

目的を果たしたCちゃんは、やっと機嫌を直してくれたみたい。ほっ。

ホテルに戻り、荷物を降ろして一息入れる。
Cちゃんが足が疲れた、疲れたと言っているので、ふと足元を見ると、なんとヒールのある靴を履いている。
私があれほど何度も、プラハは石畳の坂道だから、絶対ヒールは履いてこないでねと念押ししたのに…。
そういえば、フランスに行ったときも、先にパリ入りしてたgucciが「雨降ってるよ〜」と連絡したのに、彼女は傘を持ってこなかったんだった。
なんなんだろう、人の話を聞いていないのか、それとも私だけは大丈夫と思ってるのか…。うーん、ミステリアス。

疲れたから夕飯までちょっと寝たい、コンタクトレンズはずしてくるね、と洗面所に行ったCちゃんが、不機嫌になって戻ってきた。
今度はなんなんだ…。

聞くと、旅行前におろしたばっかりの2週間使い捨てタイプのコンタクトレンズが、破れてしまったらしい。
ついてない!ホントに嫌なことばっかり!とぷりぷり怒っている。
まあ仕方ないよ、スペアは持ってきたんでしょ?と慰めると、持ってきてない!と言う。

な ん で ?

私はコンタクトレンズをしてないのでわからないけど、自分にとって無いと困るもの、しかも壊れやすく失くしやすいものならなおさら、スペアくらい持ってくるでしょ!?かさばるものじゃあるまいし!
本気で唖然…。

Cちゃんは、保険で請求できるかな!?という。
できるわけねーだろっ!お前は生理用ナプキンが汚れたからって、保険請求できると思ってんのか?
だつりょく。

もちろんgucciが火に油を注ぐようなマネをするはずもなく、「ほんとついてなかったねえ、でもメガネがあれば観光はできるから、大丈夫だよ」と慰める。
Cちゃんは「でもメガネだと写真写りが悪いもん」とふくれて、ベッドにもぐりこんでしまった。
勘弁してくれ…。

しばらくして起きてきたCちゃんをなだめて、夕飯を食べに行く準備をさせる。
今日こそ、夜の旧市街広場を堪能するぞ!
絶対に寒いことが予想されるので、おもむろに、ニットの帽子とお揃いのマフラーを装着v

旧市街広場は、昨日と同じく、夢のように美しかった。

ライトアップされたティーン教会や旧市庁舎、聖ミクラーシュ教会に囲まれた広場に、明かりの灯る赤い屋根の屋台が並んでいる。

広場の真ん中には、大きなクリスマスツリー!

なんてきれいなんだろう。

一通り散策して、屋台でなにか買って食べることにする。
今日の夜は、ここで食べようと、約束してあったのだ。
本当は、レストランでおいしいチェコワインと食事→広場でホットワインでも飲みつつ、散策、がgucciの希望だったけど、Cちゃんのこの様子では、絶対にお金のことでもめるもんね;
もうめんどくさいので、屋台で安く済ませよう、と諦めたのだ。
ま、この雰囲気の中食べるのも素敵だし!

屋台でトルドロ(本日2回目)、グリューワイン(ホットワイン。シナモンや砂糖の入った、温かいワイン)とプンシュ(ポンチ酒というらしい。果物の入ったお酒?)、それに焼きたてのホットドッグを買い、スタンドで立って食べる。

ホットドッグはあつあつでとっても美味しかった!
トルドロも素朴な甘さでやっぱり美味しい〜vv
ホットワイン、プンシュは、薬くさくてイマイチ…。


食べ終わって、さあもう一度広場を散策しよう!と思ったら、Cちゃんがガタガタ震えている。
寒い、寒い、まだ帰らないの?とせっつくので、待って待って、プラハ最後の夜なんだから、もうちょっと見てから帰ろうよ、と言うと、タイツ履いてくればよかった、とぶるぶる。
…履いてないの!?

唖然…。
さっき、ホテルの部屋で、私が「外寒そうだよ、暖かくしてったほうがいいよ」って帽子とマフラーで完全防備してたとき、彼女は何を考えてたんだろうか。
まわりの欧米人も、毛皮のコートや毛皮の帽子、足までのダウンコートを着てるっていうのに、彼女は何を見てるんだろう。
不思議で仕方がない。

仕方なく、散策や夜のエンターテイメントを諦め、ホテルに戻る。
帰り道、暖を取りに入った土産物屋で、Cちゃんが高価なボヘミアングラスを無造作にいじっていたら、慌てて飛んできた店員に「ちょっと、触らないで!これひとつ9000コルナ(5万4千円)もするんだよ!」と注意されていた。
ああっ、ごめんなさい!と私がかわりに謝る横で、Cちゃんは無言で出て行ってしまった。
ほんとに、勘弁してくれ…。
だんだん小学生を引率する先生のような気分になってきた。

うん、でもそう考えると、気持ちが楽になるな。
明日からはこれでいこう。

ホテルに帰り、先にCちゃんにお風呂に入ってもらい、日記を書く。
日記というのは、すごく便利だ。
Cちゃんへの不満も、日記に書くことで昇華されて、本人にぶつけないですむ。
お風呂に入り、今日は私がダブルベッドに寝る。
ふー、今日も大変だった。
おやすみ…。

*おまけ*
プラハ城の敷地内に立ってた少年の銅像。

触られすぎて、チ○コのとこだけピカピカになっていた。
切ない…(笑)