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12月27日(木)

7時起床。
仕事のあるいつもの朝より15分早い程度。
セントレア(中部国際空港)からだと、本当に楽だv
もっといろんな都市と繋がってくれればいいのに!
今回のルフトハンザは、いつものエールフランスに比べ55分遅い、10時55分発。

支度して呼んでおいたタクシーで最寄の名鉄駅へ行き、そこから特急でセントレアへ。
セントレアでまず目に付いたのは、出国ゲートに並ぶ人、人、人。
まだ企業の休みに入ってないからと安心してたけど、年末って、こんなにみんな旅行するんだ…!
年末年始に海外旅行するのは初めてなので、なんだか新鮮。
先に来ていたCちゃんと無事合流する。
Cちゃんは、待っている間、セントレアのスタバで年賀状を書きまくっていたらしい。遅いぞ!(笑)

さっさとチェックインしようと、オンラインチケットを持ってチェックインカウンターにへ。
そこでルフトハンザは器材の到着が遅れたため、離陸が12時5分に延期されたと知らされた。
フランクフルトでの乗り継ぎには一時間半ほどしかない。大丈夫かな?
フランクフルト→プラハのチェックインも名古屋でしてくれたので、ぎりぎりまで私たちを待ってくれるとは思うけど…。

スーツケースを預け、搭乗券を受け取る。
…が、フランクフルト行きのチケットには座席番号が記載されていなかった。
ルフトハンザのお姉さんは、「本日はエコノミーのお客様が多く、満席でございます。今ならプラス5万円でビジネスにアップグレードできますが、いかがですか?」と言う。
つまり、オーバーブッキングしたわけだ。

たった5万円(「たった」ではないけど、私達の航空券は14万。5万円足してもビジネスに20万以下で乗れちゃうなんてありえない!)なら、一生に一度、ビジネスでヨーロッパに行くのもいいかも!
Cちゃんに「どうする!?」と聞くと、「もったいないからイヤ」と即答。
ううーっ、そうか。残念だけど、仕方ない…。確かに、5万は大きいもんね。

ルフトハンザのお姉さんに、すみません、今回はやめときます、と伝えると、お姉さんは笑って「いえ、こちらこそ申し訳ありません。座席は搭乗口で係のものが決めさせていただきます」と言った。
ルフトハンザから遅延のお詫びです、と空港内で使える1000円分の飲食券をもらい(たった一時間遅れただけなのに、ルフトハンザ太っ腹だなー)、カウンターをあとにする。
ああ…さようなら、ビジネスクラス。惜しかったー。

お金をユーロに両替し、空港のショップを覗いたあと、滑走路の見えるレストランへ。
ケーキセットを注文し、飛行機を眺めながらまったりお喋り。
Cちゃんは、半年くらい前から付き合っているバツイチ5歳の子持ちの彼にゾッコン(死語)のようだった。
まだ具体的な話はないんだけど、彼と結婚するためにお金を貯めているの、と夢見る瞳で言う。
親が泣いて反対しているけど、みんな彼がどんなに素晴らしい人か知らないから、とかなんとか。
親が反対するのは、それなりの理由があるからじゃないかなあ、と思ったけど、言わずにおく。
恋愛に夢中になってるときにはよくあることだ…(自分の過去を振り返りつつ(笑))

11時になり、そろそろ行こうかと出国審査へ。
さっきよりだいぶ空いているようで、ホッ。
審査を終え、とりあえず座席を決めないと二人ばらばらの席になっちゃうかもしれないから、と搭乗口へ向かう。
一番端っこの搭乗口には、まだほとんど人がいなかった。
カウンターにいたお姉さんにチケットを渡すと、どこかに電話で連絡した後、私たちに新しいチケットを持ってきてくれた。
「お客様、本日はエコノミーが満席ですので、ビジネスシートにさせていただきました」

え、

え?

えええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!??

マ、マ、マジですか!!!!

思わず二人とも頭が真っ白になってしまう。
な、なんてラッキー…!!!
その場で踊りだしたいくらいだったけど、かろうじて思いとどまる。

うううう、うれしい…っ!!!
こんな長距離(フライト時間11時間半)で、ビジネスクラス!
10年くらい前に、オーストラリアからの飛行機でビジネスになったことがあったけど、あのときは子供だったせいか、あまりありがたみが分からなかった。
今は違う。ビジネスクラスが50万円以上するって知ってるぞー!!!

喜びをかみしめつつ、出発までの時間つぶしに免税店へ。
それにしても、何を基準にアップグレードする人を決めてるんだろう。
タイミングが重要だというのはわかったけど…(チェックインが全員済んで、一番先に搭乗口に来た人?)。
それとも乗り継ぎに間にあわなそうな人?
正規のビジネス客に迷惑をかけそうな人(子連れとか)は選ばないよね。
とにかく私たちが運がいいというのは確かだ!
いや、でも、塞翁が馬、禍福はあざなえる縄の如しというし、もしかしたらこの飛行機墜落するんじゃ…(幸せを素直に喜べないひねくれた私;)

免税店でエスティーローダーのクリームと仕事用の時計を買う。出発前にこの散財;
家に行ってきますの電話をして、いざ搭乗。

ビジネスシートは2−2−2配列だった。
私達の席は一番後ろの真ん中。両側からいつでもトイレに立てて、すっごく便利。
席につくと、ドイツ人のスチュワーデスさんが、すかさず上着をハンガーに掛けてくれ、シャンパンを持ってきてくれた(まだ離陸前ですよー)。うーん、お大尽だーvv
大きなシートは、足をうんと伸ばしても前のシートに届かず、快適そのもの。
エコノミーにはついてない、個人用テレビだってついている(*エールフランスやJALにはついてます)。
枕やブランケットもしっかりしてて、いちいち感動。

貧乏人の私たち、シートに座ってベルトをしても落ち着かず、肘掛にあるボタンを「おおっ、足が上がった!」「ここまで倒れるか!?」と押しまくり!
なんと、マサージチェアにもなることを知った。
し、しあわせすぎる…。

離陸してしばらくして、飲み物のサービスと食事のサービス。
テーブルに白いクロスをかけてくれ、大きなメニューを渡され、食事が始まった。
いつもなら、映画を観ながら流し込むとこだけど、折角のビジネスクラスを堪能せねば!!(これだから貧乏人は…(笑))

食事は洋食と和食から選べ、私は洋食をチョイス。
前菜はスズキの燻製(または鴨)、


メインは車えび(またはステーキ)、


デザートは果物(ケーキ、チーズも選べる)。


スチュワーデスが籠盛りにした数種のパンを運んでくる。
それぞれ、食べ終わったころにスッチーが器を下げに来て、ワゴンで次を持ってきてくれた。
味はともかく(まあ機内食ですから)、うーん、リッチ…vv

ひとつひとつのスピードがとてもゆっくりなので、(前菜配膳→ワインはいかがですか?→食器下げる→メイン配膳→お飲み物は…)食後のコーヒーとチョコレートをもらうころには、すっかりシャンパンが回ってうとうと…
映画を観ようと思っていたのだけれど、早々にシートを倒して寝てしまう。
シートはほとんどフルフラットになるので、いつもの横向き姿勢で寝ることができた。
でも、フルフラット状態のシートは、かなり前の座席の下にもぐりこむことになるので、明かりが消された状態でないと、結構恥ずかしい;
私たち以外の、ビジネスクラス常連と思われる年配の方々は、フルフラットモードを使用せず、背もたれを大きく倒して足を伸ばした状態で寝ていたみたい。

到着まであと6時間ほどのところで、明かりをつけないまま、こっそりと夜食のサービス。
ケーキやサンドイッチ(さきほどのパンで今作ったと思われる)、果物、おにぎりなどがワゴンで運ばれてくる。

私はチョコレートケーキをいただく。
ほんとうにいたれりつくせりだ。

ただ、たった一人いた日本人スッチーが非常〜〜〜にかんじ悪かった!!
ドイツ人のスチュワーデスさん4人はみんな親切だったのに、この女、正規のビジネス客と思われる客にはにこにこと話し、深々とお辞儀をするのに、私たちにはにこりともせず、横柄な態度。配膳のときも、テーブルに叩きつけるように置いていく。
お前らエコノミーだろ!って態度が丸分かり。
気持ちは分かるけど、オーバーブッキングしたのは私たちのせいじゃないんですけど!?

それを除けば、いたって快適なフライトだったのだけど、事件は到着まであと3時間というときに起こった。
隣でごそごそする気配に目を覚ますと、Cちゃんがウィーン、ウィーンとシートを倒したり起こしたりしている。
しばらくは、荷物の整理かな?と思ってたけど、いつまでもやむようすがないので、どうしたの?と聞いてみる。
すると、指がむくんで指輪がキツくなったので、はずして手の中で転がしていたら、指輪をシートの隙間に落としたとのこと…
彼からもらった大事な指輪なの、と必死の形相。

あー、あれか…。
出発前に、カフェでお茶してるとき、Cちゃんが両手にはめてる指輪が気になって、大事なものなの?と聞いたのだ。
私は、旅行にはなくして困るような高価なもの、大事なものは持っていかないのが当たり前と思っていたから。
Cちゃんは小さなダイヤが付いたのが彼からもらったもの、右手のサファイヤがついたものがお母さんからもらったものだと言っていた。
なくしたり、置き忘れたりしなきゃいいなと思ってたんだよね…。

しばらく暗い中を二人でゴソゴソ探したけど、周りの寝ている人たちに迷惑なので、明かりがついてからにしよう、と提案する。
Cちゃんは一度は「うん…」と座席に座ったけど、何分もしないうちに飛び起きてシートの裏を探ったりしている。
結局、私もそこから一睡もできず。

機内の明かりがついた瞬間、Cちゃんは本格的に大捜索を始めた。
シートを引っぺがしたり、周りの人を巻き込んで離れた席の下まで探ったり、スチュワーデスを呼んで座席の下の機械部分を開けさせたり閉じさせたり…。
もちろん、私も寝るわけにはいかず、捜索に加わったり、英語がわからないCちゃんの代わりにスチュワーデスに無理なお願いをしにいったり通訳したりするうち、飛行機酔いで吐きそうになる。

大騒ぎすること約2時間。
さすがに優しいドイツ人スチュワーデスも、あくまで諦めないCちゃんにため息をつきつつ、「どうしてそんなに大切な指輪を、はずしたりしたの?」と言った。
ほんとにその通り。
スチュワーデスに「とにかく、食事の時間だから座って。それが終わったらまた探してあげるから」と諭され、しぶしぶ座席に座ったものの、Cちゃんは食事に一切手をつけず。
それどころか、えぐえぐ泣き出してしまった。

勘弁してくれよ…。
もう3*才ですよ!?
失くしたら泣くほど嫌なものを、なぜ旅行にしてくるの?
なぜそんなものを、飛行機の中ではずすの?
もうほんと、理解不能。
「また買ってもらえる機会もあるよ」と慰めたら、gucciにはわからないよ!とキレられてしまった。
腹立たしい気持ちを押し隠し、かわいそうに、大丈夫、きっと出てくるよ、と手を握って慰めるgucci。
もうすっかり、仕事モード(対患者さん対応)。

周囲の乗客やスチュワーデスに迷惑をかけ(ドイツ人のスチュワーデスは、全員でかわるがわる手伝ってくれたけど、日本人のスッチーは、結局一度も手伝わなかった)、しかし指輪は出てこず、Cちゃんはずーーーっとふさぎこんだまま。
バタバタしたまま、17時ごろ、飛行機はフランクフルトに到着。

一言も口を利かないCちゃんの手を引いて、プラハへの乗り継ぎゲートを探す。
案内板でプラハ行きの便名を見つけ、搭乗中のランプがついているのを確認、ゲートB51に猛ダッシュ!
ゲートに止まっていたバスに滑り込み、ほっと一息。

ハンサムな添乗員に案内されて、座席に着く。
プラハまでは一時間ほど。
途中、サンドイッチの機内食が出たけど、疲れていたのかCちゃんは手をつけず、爆睡していた。

プラハに無事到着。

ターンテーブルで荷物を待つ。

私の赤いスーツケースはすぐに出てきたけど、Cちゃんの白いスーツケースが出てこない。
もう嘘でしょ!どうして!?とご乱心のCちゃんをなだめつつ、さらに待つ。
最後まで待ったけど、やっぱりCちゃんのは出てこなかった。
その間にも、私の携帯に、日本から頼んでおいた送迎サービスからの電話が何度も入る。
ちょっと待ってってば、今ロストバゲージの申請に行くんだから!

英語がまったくダメなCちゃんの代わりに私が申請に行く間、Cちゃんにはチェココルナへの両替に行ってもらう。
バゲージクレイムカウンターには5,6人の人が並んでいた。
並んでいる間、ため息をついていたアメリカ人(デトロイトから来たらしい)と少し話をする。
彼は2ヶ月前にもフランクフルトで乗り継ぎ、やっぱり荷物が出てこなかったらしい。
フランクフルトは大きいハブ空港だからね…と苦笑い。
アメリカ人の順番が来て、カウンターで「フランクフルトから」と言うと、係員が「またフランクフルト!」と大げさに天を仰ぐのが見えた。

私の番が来て、クレイムタグと便名を見せ、スーツケースの特徴(色や大きさ、メーカー、タグはついているかなど)、今日泊まるホテルを伝える。
「スーツケースはたぶん次の22時発の便で届くから、ホテルで待ってて」と洗面セット(シャツは入ってたけどパンツは入ってない。あと、なぜか制汗剤が入ってた)をもらう。
両替所に並んでいたCちゃんと合流して、2万円分をチェココルナに両替し、出口をくぐると、私の名前を書いた紙を掲げた、今どきな兄ちゃんが立っていた。
か、彼が送迎サービスのスタッフなのか?
彼は待たされた不機嫌など微塵も感じさせないフレンドリーさで、私たちを車まで案内してくれた。

事前の下調べによると、プラハのタクシーはボッタクリが多く、メーターが早回りするように仕掛けてあったり、遠回りしたりで、法外な金額を請求されることが多いらしい。
これを避けるためには、ちゃんとしたタクシー会社に電話してタクシーを呼ぶか、空港バスを使って地下鉄を乗り継ぐか、送迎サービスを利用するか。
今回私は、帰りのことも考えて、送迎サービスをメール予約してあった。

ドライバーの兄ちゃんは、「長旅おつかれさま!」「プラハは初めて?」と話しかけながら、道路をびゅんびゅん飛ばしていく。
30分ほどでホテルに到着。
往復の料金約1000コルナ(6000円弱)を払って、バウチャーをもらい、帰りの時間を約束してさようなら。
Cちゃんは払ったお金が高すぎる、本当にこんなにお金がかかるの?普通のタクシーに乗ったほうが安かったんじゃないの?と文句を言っている。
料金には往復の金額が含まれること、ヨーロッパの物価は日本と同じかそれ以上だということ、プラハのタクシーには乗らないほうがいいことを説明したけど、まだ納得がいっていないみたい。
うーん、困った、空港からホテルまでの交通費が高いのは、私のせいではないよ…。

プラハでの私達の宿は、カレル橋から徒歩2分、「王の道」に面したHOTEL U ZLATEHO STROM
店名は、金の木という意味らしい。白の木でなくて残念!店のマークもどことなく似てたのに(笑)
1階はレストランになっていて、地下はディスコとストリップバー。2階以上がホテルになっている。
旧市街やお城に近いホテルだと、一泊200ユーロはザラだけど、とあるホテル予約サイトから申し込んだこのホテルは、2泊で158ユーロ。
これ以上ない立地で、この料金、グッジョブ俺さま!(自画自賛)

入り口に立つと、中からホテルのスタッフがドアを開けてくれ、2階のフロントまで
スーツケースを運んでくれた。

(2階への階段)

(フロント)
チェックインを済ませ(フロントマンはとってもフレンドリーで親切な男性だった)、部屋に案内してもらう。

私達の部屋は4階。
中へ入ったとたん、わあっと声を上げてしまった。
臙脂色でまとめられたインテリア、シックな家具、絵が描かれた天井。かわいい!








アメリカのレビューサイトtripadvisorでは、狭い、うるさい、と散々な言われようだったけど、ちっとも狭くない。
大きなダブルベッドとエキストラベッド(Cちゃんは夜中に何度もトイレに起きるので、ダブルベッドひとつはちとつらい)を置いても、まだスーツケース二つを余裕で広げられる大きさ。
騒音だって、通りの喧騒は聞こえるものの、ディスコの音は全く聞こえない。
何百年も前の建物なので、天井がぎしぎし音をたてるけど、それも味というもの。
これはコストパフォーマンスの高い買い物をしたvv

喜んでいるgucciに対して、Cちゃんの機嫌はまだ最悪。
共同財布を作ろう、と言ったときも、その財布のお金はいつ使うの?gucciのほうが高いものを食べたときもそこから払うの?と不信感いっぱい。
(ここで共同財布をやめればよかったんだよねー。いつもの旅行ではこれがラクだったので、つい同じだろうと思ってしまったのだ)
高いものを食べたときは、私が差額を払うよ。お金の行方が気になるなら、この財布をCちゃんが管理して、というと、ようやく納得してくれた。

少し休んで、夕飯を食べに出る。
機嫌の悪いCちゃんの気分を盛り上げるために、一生懸命はしゃいでみせる。
「ねえねえ、プラハの夜って素敵だよね。あっプラハ城ライトアップされてるよ!」。
つかれる…。
私、なんか悪いことしたっけ…(T_T)

道に迷ったりして、さらにCちゃんの機嫌を悪くさせないように、地図を見て必死に案内する。
と、腕組みして待ってたCちゃん、
「私さあ、何もしなくていいんだよね。gucci、全部やってあげるって言ってたよね」。

う、うん、そうだね、まかせてよ!
…とは言ったものの、ちょっと愕然。
確かに、旅行の手配はしてあげると言ったけど、私はあなたに雇われてるツアコンではないんですよ…。旅行の手配はしなくてもいいけど、ちゃんと旅に参加してほしいです。一緒に道探すとか。
さすがにイラッときたけど、いやいや、Cちゃんは今日いろんなトラブルにあって気が立ってるんだ、一晩寝たら落ち着くさ!とぐっと我慢。ホントは自分の機嫌くらい自分でコントロールしやがれと思ガフンゲフン!

ひやひやしながら、ガイドブックに載ってたビアホール、ウ・ドヴォ・コチェク(二匹の猫)にたどり着く。
店の中から、アコーディオンの音やざわめきが聞こえて、いい雰囲気。
店内に入ると、すぐにウェイトレスがテーブルに案内してくれた。

とりあえず、ビールを頼む。

Cちゃんは指輪をなくしてから、どうもお金が気になってしまっているらしく、ビール以外何もいらないと言い出した。
ふう…。
旅行に来ている以上、お金がかかるのは分かりきっているのに…。

仕方がないので、前菜にプラハハム、ポテトスープ、メインにヴェプショー・クネドロ・ゼロを頼んで、これは私が頼んだものだから私が払うよ。でもきっと食べきれないから半分食べてね、と提案する。
ちなみに、私が選んだ三品は、全部チェコ名物。
プラハハムは日本のロースハムのようなものに、マスタードをつけて食べる。
ポテトスープはどろっとしてしょっぱいスープ。

ヴェプショー…は、ポークの茹でたのに、ザワークラフトと、クネドリーキという茹でパンを付け合せたもの。

どれも、それなりにおいしかったけど、もう一度食べたいかと言われると…(笑)
ビールの国は料理が発展しない、というのはホントだな、と思った。

Cちゃんは、さすがに悪いと思ったのか、メインに私と同じものを注文した。
食べながら、しきりに眠い、眠いと訴えている。
機内で映画を2本も観ちゃったから、全然寝ていないんだもん。
…それは自業自得と言うのでは…。(賢いgucciはもちろん黙ってましたけど)

お勘定を済ませ(めっちゃ安かった!一番高いメインで、一皿500円くらい)、Cちゃんをあやしながら、来た道を通ってホテルに帰る。
ちらっと通った旧市街広場では、まだクリスマスマーケットが残っていて、夢のようにきれいだった。

明日はここをゆっくり散策できますように。

部屋に入るなり、ベッドで爆睡のCちゃんに布団をかけてやり、お風呂に入る。
はああ、今日は大変な一日だった…。
明日はCちゃんの機嫌が直ってるといいけど。

Cちゃんを起こして、お風呂に追いやり、エキストラベッドにもぐりこむ。
窓の外から、わいわいがやがやと音がするけど、gucciの実家は大通り沿いにあるので、こんなの慣れっこ。
すぐに意識を失う。
深夜1時ごろ、ドアをノックする音がして、Cちゃんがさんきゅーとか言ってる声が聞こえたので、ああスーツケースが届いたんだ、よかった…と思ったけど、眠くて起き上がれなかった。
おやすみなさい…。