バレンタイン・バレンタイン・バレンタイン:ダディと俺。



 一週間して、俺はショーンを侮っていたと思い知らされた。
 ……まあ、そうだよな。ショーンはノーマルだよ。俺だって相手があなたじゃなかったらノーマルだよ。
 それにしてもさ、俺は喜んで見せるしかない。
 だって訊き返してくれたビーニーに、思い切り頷いて、それがいいって自分で言ったんだから。
「ホームのキットビーニーは在庫がないんだって」
 ショーンが首をすくめる。
 キットビーニーって、シェフィールドユナイテッドのマスコット、これ、ビーニーって言うんだね。俺、知らなかったよ、ショーン。
 で、キット(ユニフォーム)はホームがなくってアウェーね。うん、いーよ。確かにカンタベリーはアウェーだよね、シェフィールドユナイテッドのマスコットビーニーにとっては。
「小さくてかわいいね」
 これ、本物のビーニーの代わりに可愛がるよ、俺。
「まさかオーリがそんなに喜ぶとは思わなかった。サッカーよりもバンジーとかだったじゃないか。それに嬉しいことに、ブレイズをサポートしてくれるだなんて」
 俺、もうなんにも言えない。
「愛してるよ!ビーン・ボーイ!」
 こんなショーンに俺からありったけのハッピー・バレンタイン!




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あちゃあ〜(笑)
あのテディベア(豆が抱いてたやつ)、ビーニーっていうんですね。
いと哀れなお花…(T_T)がんばれ〜!負けんな〜!