眼球綺譚
綾辻 行人
またまた綾辻先生の短編集です。
『殺人鬼』を読んでから、『館シリーズ』以外は読むまい・・・と思っていたのですが、
積読の中に混じっていたから仕方ない(^-^;
なんかタイトルからして怖そうなんだけど・・・とビビリつつ、読んでみました。
スプラッタ(意味がわからない方は『殺人鬼』の感想を見てください(^-^;)も入っていたりする、
ちょい怖いお話です。
7つのホラーストーリーを収めた短編集。
文庫本の裏表紙の言葉をお借りすると、
『著者の新境地を拓いた・・・』と書いてあります。
うわ。これでホラーに目覚めたのか、綾辻先生!?
あ・・・目覚めたって言うのは違うか(^-^;
うう〜〜〜〜〜ん。先生の頭の構造どうなっているのかしら・・・?
『再生』
文字通り、何かが『再生』されるらしいです(^-^;
ある大学の助教授・宇城はちょっとした事情で精神科に通院している。
そこの待合室で学生とばったり出会ってしまった。
その出会いをきっかけに二人は結婚し、幸せな時間を過ごしていた。
が・・・まもなく妻の体に異変が起きはじめる。
その異変がもたらすものは、『幸せ』なのか『不幸せ』なのか・・・
ちょっとこれはグロいかもしれません(^-^;
まあ、ホラーですからこのくらいはあるのかも・・・ですが。
読み終わっての感想は、
『まあ、人生なかなか思うようにはいかないですね』って感じでしょうか。
それしか感想かけないよ〜
『呼子池の怪魚』
『呼子池』で偶然奇妙な魚を釣り上げた、一人の男。
体長20センチくらいのその魚、鯉のような鮒のような、
はたまたナマズのようでもあり、ブラックバスのようでもある。
自宅に持ち帰り、『なんか変な魚ね』と妻に言われながらも、
とりあえず水槽で飼ってみることにした。
ところがこの魚、驚いたことに・・・
と、続きは読んでのお楽しみ♪ということで(^-^)
そんな妙な魚、持ち帰らずにいけに放しておけばいいものを・・・と思うのですが、
やっぱり吊り上げたものって持ち帰りたくなるんでしょうか(^-^;
『キャッチ&リリース』しないでほしい魚ももちろんいるわけですが、
こんな奇妙な魚・・・ほしくないなあ(^-^;
読みすすめるにつれて、当然のごとくいろんな妄想が頭に浮かびます。
妄想せずにはいられなくなります(笑)
この夫婦にとってこの怪魚がもたらすものは、『幸せ』なのか『不幸せ』なのか・・・
『特別料理』
ある街の住宅街にある、ちょっと洒落た洋風のレストラン。
そこで味わえるものは『特別料理』
知り合いに紹介され、そのレストランを訪れたある夫婦。
そこの『特別料理』がえらく気に入った二人は、当然のごとく常連客となる。
次々に紹介される『スペシャル・メニュー』。
究極の『スペシャル・メニュー』とはいったい何なのか。
それを食したものに訪れるのは、『幸せ』なのか『不幸せ』なのか・・・
うう〜〜〜〜〜〜〜ん。
これはあまり読むことをお勧めできる作品ではないかもしれません(^-^;
私、何箇所も読み飛ばしました。
だって、読めないって・・・想像しちゃうもん。
でも話の展開が気になるし、結末も気になる。
なので、読めるところだけ読みました(笑)
それでも十分内容はわかるので、大丈夫です。
気になった結末ですが・・・
『うっひょ。こえ〜〜〜〜〜(><)』
そう思うのは、私の妄想が広がりすぎたせいなのでしょうか・・・
『バースデー・プレゼント』
12月24日のクリスマス・イブの日。
大学のサークル仲間にクリスマス・パーティ兼忘年会に誘われた由伊。
この日は彼女の誕生日でもあった。
パーティも盛り上がり、恒例のプレゼント交換が始まったのだが・・・
うう・・・これもかなり来てます(^-^;
微妙にスプラッタは入ってる感じ。
こんなプレゼント欲しくな〜い。
っていうよりも・・・あり得ない(^-^;
『心の闇』がもたらした出来事だったのかな・・・と思うしかないような気がします。
この出来事は由伊にとって『幸せ』なものだったのか、『不幸せ』なものだったのか・・・
『鉄橋』
ある夏の日、とある本線を走る夜行列車にのって、避暑地に向かう4人の大学生。
夜になるとお決まりの怪談話がはじまったのだが、
小泉という学生は奇妙な体験をしているという。
彼が会談話をすると、その後決まって変なことが起きると言うのだ。
信じようとしない仲間にせかされ、小泉はある『実話』を話し始める。
その話が終わった後、本当に何か奇妙なことが起きるのだろうか・・・
これはゾクゾクっとするお話ですね。
怖い話をしていると、なんかいやな雰囲気になってくるじゃないですか(^-^;
以前船の上でこれやったとき、妙に揺れ始めたんですよね、船が。
単に海が荒れてるだけだと思っていたんですけど、
後で別の部屋にいた友達に聞いたら、全然揺れなかったって言うんです・・・
うわ、思い出しただけでメッチャ怖い・・・
皆さんも面白がってこの手の話をするのはやめましょう。
って全然感想になってないじゃん。って思うでしょ。
なってるかなってないかは、読んでから決めてください(^-^)
『人形』
ホラーだから当然なんですけど、こう続くとちょっと・・・(^-^;
でもまあ、ここまできたら頑張りましょう(笑)
これ、スプラッタ入ってます。
33歳の春、『私』はある病気の手術中にある奇妙な夢を見た。
その後の退院したある日、かわらで『人形』を見つける。
単なる人形・・・ある部分を除いては・・・
それを自宅に持ち帰ってから、『私』の周りで奇妙なことが起こり始める・・・
人形・・・私はちょっと苦手です(^-^;
可愛いものも沢山ありますが、欲しいとは思いません・・・
この話に出てくる人形、ホントに奇妙です。
怖いです(><)
でもどうなんだろう、この人形って何のために存在してるんだろう。
『私』にとって『人形』の存在は『幸せ』なものなのか、『不幸せ』なものなのか・・・
『眼球綺譚』
表題作です。
スプラッタ、入ってます・・
出版社に勤める手塚のもとへ、大学の後輩・倉橋から小説が届いた。
『読んでください。
夜中に、一人で』
そう添え書きがされた小説。
タイトルは『眼球綺譚』
この中に書かれているのはどんな小説なのだろうか。
その小説の中にはある町で起こった殺人事件の話が書かれていた。
連続殺人事件。
遺体からは眼球がなくなっていた・・・
これ以上は書けません(^-^;
あとは読んでのお楽しみ〜ということで。
結末は衝撃的です。
全体的に重いです(><)
全然感想になってなくてごめんなさい・・・
やっぱホラーは合わないかな(^-^;
『囁き』シリーズ2作目が控えてるんだけど、
どうも読む気になれないんですよね。
普通の推理小説に戻ろう(^^)
感想になってなくてすみません(><)